超70才が「13才のハローワーク」を読む
「13才のハローワーク」という本がある。450ページを超える大部の本である。
筆者は作家の村上龍氏で数々のベストセラーを出している。但しこの「13才のハローワーク」は小説ではないが、かなりの規模の書店でも買えなくて、オンライン・ショップで中古書をやっと手に入れたぐらいなので、かなりの売れ行きの本であろうと推察している。
筆者は云う。「いい大学に行って、いい会社やいい官庁にはいればそれで安心、と云う時代が終わろうとしている。それでも、多くの学校の先生や親は、勉強していい学校に行き、いい会社に入りなさいと云うと思います。いい会社に入っても安心なんか出来ないのに、どうして多くの教師や親がそういうことを云うのでしょうか。それは、多くの教師や親が、どう生きればいいのかを知らないからです。勉強していい学校に行き、いい会社に入るという生き方がすべてだったので、そのほかの生き方がわからないのです」
世の中の親や教師のすべてが,そうであるとは思わないが、大方の指摘としては的はずれではないと私は思う。
さて70才超の私が何故に、13才の少年少女を対象とした本を読む気になったか?
私たちグループは「意欲ある定年OBがその経験・技術を生かしての就業を支援」するというNPOを立ち上げている。その関係で定年OBやリストラや自己事情による早期退職者と面談することが多い。
その面談の中での当方の必須の質問は「何が得意ですか?どういう仕事がしたいですか?どういう仕事が好きですか?」で質問者の期待は、これらの3つの質問が=イコール記号で結ばれることである。
3つの質問がほぼ同義に収斂する人と、そうはならない人が当然いる。同義の人は、どちらかというと現場に近いところで、専門職として過ごしたようだ。
同義にならない人は前職の企業ではゼネラリスト上級管理職としてキャリアを積んできたとの印象である。我々としては前者の方が話が進めやすいと思っている。
村上龍氏は「自分の好きな仕事で飯を喰い、生活する」がこれからの生き方であると主張しているわけである。そしていい放しでなく、「好きなこと」とそれに相応しい「職業、仕事」を列挙、整理し、13才の少年少女に分かる言葉で解説している。
私がこの大部な本を読む気になったのは「好きなこと」の30あまりのカテゴリーと、それに対応する約500種の職業と解説文である。
そして思ったことは、これは13才の子達のためだけでなく、高校、大学新卒者から「迷える大人達」のためのガイドブックである。
NPO
「13才のハローワーク」という本がある。450ページを超える大部の本である。
筆者は作家の村上龍氏で数々のベストセラーを出している。但しこの「13才のハローワーク」は小説ではないが、かなりの規模の書店でも買えなくて、オンライン・ショップで中古書をやっと手に入れたぐらいなので、かなりの売れ行きの本であろうと推察している。
筆者は云う。「いい大学に行って、いい会社やいい官庁にはいればそれで安心、と云う時代が終わろうとしている。それでも、多くの学校の先生や親は、勉強していい学校に行き、いい会社に入りなさいと云うと思います。いい会社に入っても安心なんか出来ないのに、どうして多くの教師や親がそういうことを云うのでしょうか。それは、多くの教師や親が、どう生きればいいのかを知らないからです。勉強していい学校に行き、いい会社に入るという生き方がすべてだったので、そのほかの生き方がわからないのです」
世の中の親や教師のすべてが,そうであるとは思わないが、大方の指摘としては的はずれではないと私は思う。
さて70才超の私が何故に、13才の少年少女を対象とした本を読む気になったか?
私たちグループは「意欲ある定年OBがその経験・技術を生かしての就業を支援」するというNPOを立ち上げている。その関係で定年OBやリストラや自己事情による早期退職者と面談することが多い。
その面談の中での当方の必須の質問は「何が得意ですか?どういう仕事がしたいですか?どういう仕事が好きですか?」で質問者の期待は、これらの3つの質問が=イコール記号で結ばれることである。
3つの質問がほぼ同義に収斂する人と、そうはならない人が当然いる。同義の人は、どちらかというと現場に近いところで、専門職として過ごしたようだ。
同義にならない人は前職の企業ではゼネラリスト上級管理職としてキャリアを積んできたとの印象である。我々としては前者の方が話が進めやすいと思っている。
村上龍氏は「自分の好きな仕事で飯を喰い、生活する」がこれからの生き方であると主張しているわけである。そしていい放しでなく、「好きなこと」とそれに相応しい「職業、仕事」を列挙、整理し、13才の少年少女に分かる言葉で解説している。
私がこの大部な本を読む気になったのは「好きなこと」の30あまりのカテゴリーと、それに対応する約500種の職業と解説文である。
そして思ったことは、これは13才の子達のためだけでなく、高校、大学新卒者から「迷える大人達」のためのガイドブックである。
NPO