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社会断想

諸々の社会現象にもの申す
中高年者・定年退職者向け

久しぶりの郷里

2006年04月25日 10時11分19秒 | Weblog
久しぶりに故郷に
久しぶりに故郷に往ってきた。長期療養中の次兄を見舞うためである。
飛行機で1時間半、空港より乗り合いタクシーで1時間半で着く。
50年前学生時代に帰省したときは汽車で20時間を要した。約10分の1の時間である。
空港からの乗り合いタクシーは一人あたり3,000円である。同乗客はしめて5人。
計15,000円ではタクシー会社も黒字、赤字のすれすれかとチョット余計な心配をする。
郷里の市内に入り乗客一人一人をDoor to Doorで降ろしてゆくため町中をぐるぐる回るのだが、何処をどう走っているのか分からない。昔の覚えのある風景に出会わない。大学卒業以来50有余年で十数回程度の帰省程度では、如何に歴史に沈んだような街とはいえ、その変貌についていけない。
翌日50有余年前卒業した高校の周りをぐるっと廻ってみた。土曜日なのでなかに入れなかったが、かなりの変わりようと見受けた。
正門横に記憶にない建物がある。「萩学校教員室」と脇に石碑がある。自分の生徒時代には無かったと思い、帰京してインターネットで調べると、市内の明倫小学校→市役所を経て1969年にこの地に移築されたとある。卒業後の話なので私の記憶にないのはもっともである。保存状態のよい小振りな可愛い洋式建物である。
城址公園に足を踏み入れる。此処は少年の頃の記憶がそのまま生きている。
明治維新直後の城解体の先駆けとなって天守閣その他をいち早くつぶしたので城壁や大手門のみが残っている。いまの観光商業から言えば勿体ないことをしたもんである。
もっとも巨石を積み上げた城壁はそれなりに36万石大藩時代の迫力を主張している。
菊が浜はチョット有名な海水浴場である。小学校時代の夏休みは一日の大半は此処で過ごし、全身文字通り真っ黒になったものである。白砂の浜辺に、或る間隔をおいて海藻やゴミが片付けてある。どうやらボランティアの人達がコマメに清掃している様子が窺える。街中に入ってみる。記憶にある唯一の繁華街の通りは人影もまばらで商店のシャッターも下りてシャッター通りとなっている。
この街も他の地方都市と同じような運命にあるのか?
折から市会議員選挙の運動最終日で、いろんな主張が声高に聞こえてきたが、どうか当選の暁にはこの町の再生発展に尽くしてください。お願いします。

15才の学力国際比較と国力との関係?

2006年04月19日 14時10分49秒 | Weblog
国の競争力と15才少年少女の学力と関係ありや否や?
4月19日の読売新聞朝刊に41ヶ国・地域の15才を対象とした国際学習到達度調査(PISA・OECDのプログラム)のデータの一部が掲載されていた。これは前回2000年に行われた第一回にに続くもので2003年の調査である。こに記事の主眼は米国の成績が振るわないのでブッシュ大統領が理数系学力の引き上げを狙い理数系教員の大幅増員を図るという教書提案をしたというものである。
そこでPISAデータの10位までをOECDのホームページから取り出してみたのが下表である。そして世界経済フォーラムと経営開発国際研究所(スイス・IMD)の世界競争力ランキング表を併記してみた。

PISA │ 世界経済FM IMD
  数学応用力  問題解決力  読解力  科学応用力 │   競争力
1 香港 韓国 FIN アイルランド│ FIN USA
2 FIN 香港 韓国 日本 │ USA 香港
3 韓国 FIN カナダ 香港 │ スエーデン SING
4 オランダ 日本 豪 韓国 │ DENMK アイスランド
5 リヒテン NZ リヒテン リヒテン │ SING カナダ
6 日本 マカオ NZ 豪 │ アイスランド FIN
7 ベルギー 豪 アイルランド マカオ │ スイス DENMK
8 マカオ リヒテン スエーデン オランダ │ NORWY スイス
9 スイス カナダ オランダ チェコ │ 豪 豪
10 豪 ベルギー 香港 スイス │ ルクセ                                     ン
(日本・12位)

注)FIN=フィンランド リヒテン=リヒテンシュタイン SING=シンガポール
DENMK=デンマーク NORWY=ノールウエイ ルクセン=ルクセンブルグ

結局、上記の表からは15才児の学力・想像力とその国の競争力の関係優位性は専門外の私にはわかりません。只 全項目に上位に来ているフィンランドは人口500万人程度の国だが恐るべしフィンランドという気がする。

再び小学校英語について 「国家の品格」藤原正彦氏を読んで

2006年04月17日 13時43分57秒 | Weblog
再び小学生英語について 「国家の品格」藤原正彦氏を読んで
中央教育審議会の小学校における英語必修化提言が論議を呼んでいる。
英語で苦労した小生や、おそらく世の父兄はこの提言に賛成しているようだ。
賛成の根拠は自分の英語について味わった苦労、悲哀を子供に味わわせたくないと心情的なもので、教育理論からのものではなさそうである。
9割方の小学校で既に英語の授業が行われているとのことであるが、このムード圧力に背中を押された結果だろう。
しかしよくよく考えてみると日本人が皆英語を必要とするかどうか疑問である。
日常生活や一部の職業上必要な基礎的な英語は大半が既に日本語として使われている。
ビジネス上で英語が必要な人達は必要に迫われ、或いは必要の予感を強く感じる人が勉強すればよいと最近は考えるようになった。
いささか乱暴な話だがMLBシアトルマリナーズに移籍した城島もそのキャッチャーというポジションから英語のことを心配する向きが多かったが 、TVを通じて投手に話しかけ、慰め?激励している様子を見ると、外国語習得は必要に迫られた時その気になれば、何とかなるのではないかと思う。
あれこれ考えているうちに著名な数学者(お茶の水大学教授)の「国家の品格」という本に出会った。これは目下ベストセラーを続けており、昨秋から3月までなんと23刷りを数えている由。(余談だが氏の父君は作家新田次郎さんである。小生の母校の古い卒業生であることを承知しており、一方的に親しみを感じているのだが)
その「国家の品格」の中に小学校英語についての一節があるので引用すると、「私に言わせれば、小学校から英語を教えることは、日本を滅ぼす最も確実な方法です。公立小学校で英語など教え始めたら、日本から国際人がいなくなります。英語というのは話すための手段にすぎません。国際的に通用する人間になるためには、まずは国語を徹底的に固めなければダメです。表現する手段よりも表現する内容を整える方がずっと重要なのです。英語はたどたどしくとも、なまっていてもよい。内容がすべてなのです。そして内容を豊富にするには、きちんと国語を勉強すること、とりわけ本を読むことが不可欠なのです。」
「今の70才以上の日本人で、英語をうまく話せる人はあまり多くない。海外に行った彼等の多くは仕方なく、にこやかに微笑んでいました。だから欧米の人は、日本人は何か胸の底に深いものを持っているらしい、と思ってくれました。
ところが最近の若い人達は、内容は何もないのに英語はペラペラしゃべるから、日本人の中身が空っぽであることがすっかりバレてしまいました。内容が無いのに英語だけ上手いという人間は、日本のイメージを傷つけ、深い内容を持ちながら英語は話せないという大勢の日本人を、無邪気ながら冒涜しているのです。」
というものです。よくぞ言ってくれましたと拍手します。もっとも「海外に行った彼等の多くは仕方なく、にこやかに微笑んでいました」のところは「海外に行った彼等の多くは仕方なく」「照れ隠しに曖昧に笑っていた」の方が小生の実感なのだが。
ともあれ小学校英語ではネイティブの「英語の音の聞き分けと顔の筋肉の柔らかいうちに英語発音が出来るようにする」だけで充分だと思うのだが。



猿回しのお猿さんと父の想いで

2006年03月22日 17時22分59秒 | Weblog
猿回しのお猿さんと父の想い出
南大沢駅前広場に土曜、日曜に猿回しがやってくる。
人気抜群で、同じ広場では他にジャグラーなどを演ずる街頭パフォーマーも2組いるが人盛りは圧倒的に猿回しで、他の2組は気の毒に思える。
お猿さんの芸を見ているうちに、ふと子供の頃を思い出した。
子共の頃の実家には沢山の(一般の家庭に比べて)ペットがいた。
まず犬2匹、これは小型犬の狆と雑種の中型犬である。中型犬は私がどこからか拾ってそのまま飼うようになったものである。さらに猫に次いて九官鳥、フクロウ と羽にを負傷して飛べない鳶 がいた。そして本文の首題のニホンサル2匹である。この2匹は山猟師が罠にかかって傷ついたのを父に溜まった付けの飲み代の代わりに押しつけたものらしい。ともかく父も母も動物好きでもあったのだろう。
当時我が家は田舎の駅前によくある何でも屋、土産物屋、食堂を営んでいたので こんなこともあったのだろう。ともかくそんな事情でニホンサル2匹を飼うようになったのだが、どういう訳かこの2匹は父以外の我々家族には絶対になつかず、近くによると敵意を剥き出しにし、つまり歯をむき出して威嚇してくる有様である。
ただ父には畏怖感を露わにして絶対服従で命令に従ったものだ。子供心に不思議で仕方なく父に聞いたことがある。父が云うには2匹が父の元に引き取られたときは首のところの傷(多分罠にかかったときの傷であろう)がひどく化膿していたそうだ。それを父は針金を巻いて首輪を作り彼等の首に巻き付け膿を出させた。随分乱暴な荒療治であったが、ともかくそれで傷は癒えたそうだ。その時の痛さと治療によって「俺に対して絶対服従するようになった」と父は云うのだが、私は未だ半信半疑である。
ともあれ猿回しのお猿さんを見ていて、とっくに忘れていた子供時代の一コマと父を久しぶりに思い出したのである。

僕らはビートルズ時代 団塊の意識調査

2006年03月20日 11時24分26秒 | Weblog
僕らは「ビートルズ世代」
株式会社日本通信教育連盟が団塊世代の意識調査の結果を公表している。
小生自身はこの団塊世代よりも1回り古い世代に属するが、この調査結果に興味を持ったので紹介する。
同社によると、
調査対象:56才~59才の既婚・子供がいるサラリーマン男性(但し公務員・自営業を除く)
調査対象人数(サンプル数):300名
調査方法:インターネットによるアンケート
調査期間:2006年2月13日~2月20日

その結果は下記の通りであるが2,3イチャモンをつけたい。
◆ 今までの仕事で得られたものは「知識、教養と忍耐力」
◆ 「働く」ことを漢字一字で表現すると「忍」が第1位にくる
◆ 仕事も家庭も60点以上の自己評価
◆ 一ヶ月の小遣いは 平均52,590円
◆ 6割近くが子供に経済援助をする
◆ 定年後のイメージは「悠々自適」より「質素倹約」
◆ 一番好きなテレビ番組は「プロジェクトX」
◆ 好きな映画は「寅さんシリーズ」が一位、全体的には洋画志向
◆ 「団塊の世代」のシンボルは「ビートたけし」「星野仙一」「武田鉄矢」がベスト3
◆ 理想の息子は「えなりかずき」娘は「松たか子」
◆「団塊の世代」を言い換えるならば「ビートルズ世代」
◆ 定年後にやってみたいことは「国内旅行」「海外旅行」「パソコン」がベスト3
◆ これから取得してみたい資格の一位は「マンション管理士」
◆ 「ボランティア活動」をしたいと答えた人は6割以上、「宇宙旅行」も約2割
となっている。
全体に高度成長期を頑張ったお父さんのイメージで文句をつけるつもりはないが、仕事も家庭も60点以上の自己採点の家庭向けには少し甘いのではなかろうか。
6割近くが子供に経済的援助とあるが、団塊ジュニアは大半が独立年齢であろう、いい加減子供を甘やかすのは止しなさいと云いたい。
定年後やってみたいことのベスト3の一つに「パソコン」があるが、これから習うという意味か、ゆっくり時間をパソコンを趣味等のために使いたいのか不明であるが、もし前者であるとすれば、小生にとってやや奇異な感じである。
詳細は下記にある
http://www3.keizaireport.com/file/060316_U-CAN_dankai_release.pdf









































南大沢に空港直行バスが・・・

2006年03月09日 10時21分49秒 | Weblog

私の利用する京王線南大沢駅前でチョット珍しい風景に出くわした。
数名の駅員さんがティッシュペーパーを乗降客や通りがかりの人に配っている。
人出のあるところでティッシュ配りは別に珍しいことではない。
普通駅員さんやバス運転手がチラシ等を配ると「ストライキ」の予告かと思うのだが、今回はどうやら違うようだ。
ティッシュといい、にこやかな態度といいストライキなど物騒な話ではなさそうだ。
手渡されたティッシュを見ると1枚の名刺大の紙片が挟んである。
読んでみると「南大沢駅⇔成田空港」多摩地区から成田空港へのアクセスがますます便利に!3月16日より・・・・とある。
成る程多摩センターでの出発・到着が南大沢まで伸びたということである。
私も高速空港バスは時々利用するが、最初は八王子、次に多摩センター線がサービスを開始して多摩センターと変わってきたが、南大沢が出来れば南大沢、多摩センターの2駅の乗降が省け荷物一杯の身には大変ありがたい。
こうなると欲が出るもので羽田線も是非早くお願いしたい。

この赤ちゃんを救おう

2006年03月06日 11時12分14秒 | Weblog
「まなちゃんを救おう」キャンペーン
よく利用する京王線・小田急線多摩センター駅前広場にさしかかると、数人のグループがしきりに訴える声がした。この場所は選挙時期には候補者が入れ替わり立ち替わり声を上げる場所でもあるので、いつものことかと思い、何気なく通り過ぎようとしたが、いつもとは違う雰囲気なので足を止めた。
どうやら生後間もない赤ちゃんが重病なのでその赤ちゃんを救うための募金キャンペーンであった。そう云えば朝刊多摩版に記事が載っていたことを思い出した。
渡されたパンフレット(といってもワープロでのコピーだが)によると、この赤ちゃんは多摩市に平成17年6月生まれ、生後8ヶ月、名前は「愛 、マナ」ちゃんである。元気で生まれたものの生後5ヶ月で「拡張型心筋症」であることが分かり、心臓移植をしないと余命半年との宣告を受けている。
日本の臓器移植法では、15才未満の小児からの臓器提供は認めていないため、両親は海外での移植手術を決断し、関係者の尽力により米国カリフォニアの某大学病院が受け入れることに決まった。しかし海外での治療には日本の健康保険は適用されず、手術代、滞在費や渡航費等合計1億3600万円がかかる、これは一般家庭では到底用意できない金額であるため、マナちゃんを助けるためにこの募金キャンペーンをしている。皆さんのご協力をお願いしますとのことである。
私にも三人の孫がおり、それぞれ元気に育っているだけに、ささやかに募金させて貰った。
しかし考え込んでしまった。このようなケースは非常に希なことでもあるが、全然無いわけではない。過去にも何度か似たようなケース、難病と治療に伴う超高額費用が報道されたことを記憶している。
このような事態に対して国や地方行政は何も出来ないのだろうか?
15才未満の臓器提供禁止の法の考えは漠然と分かるのだが、特例法は立法出来ないのか?超法規的解決を時々行う国なのに。
詳しい情報は
http://ameblo.jp/save-mana/

吊り橋の花束

2006年03月02日 10時00分54秒 | Weblog
吊り橋脇の花束
春は未だ浅いが好天に恵まれたある日、同学のOBで伊豆城が崎海岸にピクニックに行った。
さすが有名な景勝地だけに入り組んだ海岸の景観はさすがである。
多様に変化する景観を楽しみながら最後に辿り着いた橋立吊り橋からの眺望も又見事なものであった。
渡りの往復のスリルを楽しんで、ふと 気がつくと橋のたもとに花束が置いてある。
こういう場所での花束が意味するものはただ一つである。どんな人がどんな気持ちで橋上より投身したのだろうか?背負いきれない重荷と共に遙か下に渦巻く海面に我が身を投げ捨てたのか?
花束は比較的に新しいものであったが、事件が最近であったのか或いは命日が直近であったのか確かめようもなかった。冥福を祈るのみである

Blog とSNSはビジネスに役立つか?

2006年03月01日 17時27分49秒 | Weblog
2月28日総務省でビジネス・ブログ及びビジネスSNSの事例発表会があったので覗いてみた。主催者総務省情報通信政策局では参加者200名程度を予定していたそうだが、ふたを開けると500名に近い参加者があり、急遽椅子を増やすなどして出席希望者全員を受け入れることにしたらしい。
ブログとかSNSのビジネス利用に如何に関心が高いかが会場の雰囲気でわかった。
ただ具体的な事例発表の中身はいまいちの感が免れなかった。
一部大手ITメーカーの事例は早くから準備したものらしくそれ相当の中味であったが、全体的には未だ模索中の感じであった。
しかしBLOG、SNSも個人の日記、趣味サークルのコミュニケーションからビジネスツールとして発展する予感は十分にあった。

展示会とカタログ

2006年02月06日 11時45分28秒 | Weblog
展示会に思う
このところ立て続けに展示会を回った。
一つは東京ビッグサイトでの「NET & COM」、もう一つは池袋サンシャインでの「PAGE 2006」である。
前者は「情報システム」「ネットワーク」および「セキュリティ」をテーマにし、後者は「印刷技術のディジタル化」をテーマにしている。
この種の展示会は掲げるテーマに対して或る程度専門的な知識を持ち、且つ毎年の継続的な見学をしないと個々の展示物の持つ意味・意義が理解できない。特に技術進歩の激しい分野であるだけに新技術か従来技術のみかの弁別が出来ない。
私はこの分野にとって素人同然なので個々の展示物に対して何らかの論評も出来ない。
ただ会場の雰囲気の熱気の温度を感じて「あー、この業界は伸び盛りだなー」と思ったりするのみである。
もう一つ別個の視点でいつも思うことは各企業のブース・アテンダントのカタログ・パンフレット類の押しつけである。
欲しくもないカタログを無理矢理押しつけられそうになり「申し訳ないが」と何度お断りをしたことか。興味を示す人のみに渡せばよく、興味の反応も確かめず、とにかく手渡すカタログ・パンフレットの数が広告宣伝になると考えているのであれば全くの間違いと思うのだが。その証拠という程のことではないが、会場のトイレやゴミ箱にカタログ類がごっそり捨ててあるのをよく見る。もったいない話である。