「観天望気(かんてんぼうき)」ということばを聞いたことはありますか? お天気に関することわざのことです。昔から、地域ごとに違うことわざさえあるほど、お天気に関することわざって案外多いものなんです。それが気象のメカニズムが解明されてきた昨今、理論的に正しいものが多いことがわかってきました。
例えば。「夕焼けに鎌を研げ」。夕陽はもちろん西に沈みます。低気圧というのは雲を伴って、おおむね西から東に進んでくるものなので、夕方の西の空のお天気が良ければ、低気圧がやってくる気配はない、つ まり「明日は晴れる! だから畑仕事に備えて鎌を研ごう」と、こういう具合。 ちなみに、低気圧・高気圧について、意外と勘違いされている方が多いようなので説明をしておきます。 新聞やお天気ニュースで目にする「天気図」は、地図帳で言う「等高度線」と考えてみて下さい。地図では、周りより標高の高いところを「山」、低いところ を「谷」と言います。(山よりも標高の高い谷がある場合もありますよね?)低気圧・高気圧もそれと 同じで、周りより気圧の高いところが高気圧、低いところを低気圧なわけで、「○○hPa以上が高気圧」という決まりがあるわけではありません。
「太陽(または月)が暈(かさ)をかぶると雨」というのを聞いたことはありませんか? 「暈」とは、太陽の周りが虹のようにぼんやりと見えるのもで、氷の結晶(氷晶)でできた雲が広がっているときに、氷晶との反射によって起きる現象です。これは、低気圧を後ろに従えている雲なので、その半日ぐらいあとに雨の降る確率は60~80%と言われています。結構良いオッズでしょ? 「温故知新」と言います。古いお天気のことわざも、 馬鹿にはできません。
(文:気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)
例えば。「夕焼けに鎌を研げ」。夕陽はもちろん西に沈みます。低気圧というのは雲を伴って、おおむね西から東に進んでくるものなので、夕方の西の空のお天気が良ければ、低気圧がやってくる気配はない、つ まり「明日は晴れる! だから畑仕事に備えて鎌を研ごう」と、こういう具合。 ちなみに、低気圧・高気圧について、意外と勘違いされている方が多いようなので説明をしておきます。 新聞やお天気ニュースで目にする「天気図」は、地図帳で言う「等高度線」と考えてみて下さい。地図では、周りより標高の高いところを「山」、低いところ を「谷」と言います。(山よりも標高の高い谷がある場合もありますよね?)低気圧・高気圧もそれと 同じで、周りより気圧の高いところが高気圧、低いところを低気圧なわけで、「○○hPa以上が高気圧」という決まりがあるわけではありません。
「太陽(または月)が暈(かさ)をかぶると雨」というのを聞いたことはありませんか? 「暈」とは、太陽の周りが虹のようにぼんやりと見えるのもで、氷の結晶(氷晶)でできた雲が広がっているときに、氷晶との反射によって起きる現象です。これは、低気圧を後ろに従えている雲なので、その半日ぐらいあとに雨の降る確率は60~80%と言われています。結構良いオッズでしょ? 「温故知新」と言います。古いお天気のことわざも、 馬鹿にはできません。
(文:気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)
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