第152回直木賞が西加奈子さん(37)の「サラバ!」
「大切なのは、人が、ひとりひとり違うことを認めることだ」
1977年、イラン・テヘラン生まれで、大阪育ちの西加奈子さんの渾身の作。
今年6月の孫(高校3年)の誕生日に贈る本はこれにする。
目が弱くなり、あまり小説は読まなくなったが、「サラバ!」は上下巻で約700ページのボリュウームながら一気に読むことが出来た。いい本を読ませていただいた。 . . . 本文を読む
☆☆☆☆☆
#映画通信簿
<弾丸の数だけ札束が舞う―。“死の商人”と呼ばれた男の凄絶なる半生。ソビエト連邦崩壊前夜のウクライナに生まれたユーリー・オルロフは、少年時代に家族とニューヨークへ渡り、両親が営むレストランを手伝いながら育った。ある日、ロシア人ギャングの銃撃戦を目撃したユーリーは、レストランが食事を提供するように、戦場に武器を供給する仕事をしよう . . . 本文を読む
寒月や禿げ山見せて沈みゆき
315
先日の雪が残る大丸山の上に寒々とした薄い月が沈んでいく。
2004年10月の台風22号で山の斜面のヒノキがなぎ倒されたエリアにボランティアグループ(宇佐美フォレスト協議会)がツツジなど1000本もの苗を植えているが、まだ緑は完全にもどっていない。
見晴らしも良くハイキングコースも整備されているというので、一度登ってみたいのだけどなかなか腰が上がらない。 . . . 本文を読む
立春や捨て鉢の中ヤチブキ咲く
314
近所のAさんは永年、盆栽や野草の寄せ植えを趣味にしており、庭はもとより、周囲の道端にも植木鉢が並ぶ。その中に艶やかな黄色い小さな花が咲いている鉢あり、名を尋ねると「エゾノリュウキンカ」だという。彼はどんな花でも即答できる植物博士でもあり、我が菜園の師でもある。
ヤチブキ=蝦夷立金花(エゾノリュウキンカ)ともいう。キンポウゲ科の多年草。北海道・本州北部で春、 . . . 本文を読む
鬼やらい孫の力に本気逃げ
313
娘から豆まきのビデオが届いた。このところ太り気味で、チアリーダやテニスで腕力がついている7歳の孫娘の投げる豆に、本気で逃げ惑うダディの様子が映っている。本当に痛かったらしい。 . . . 本文を読む
冬うらら乗り遅れたる電車待つ
312
時間を読み違えて、タッチの差で電車に乗り遅れる。田舎の駅、次の電車まで30分以上ある。陽だまりを見つけてホームを歩く。空は雲ひとつなくて青く澄み、風もないので、暖かい。空を山を眺め、小鳥を探すのもまた楽しからずや . . . 本文を読む