・田牛(とうじ)の海辺。洗濯リングに干されているイカ越しに見る海の景色も風情がある。一夜干しかスルメにするのか定かではないが、近くの民宿の食卓にのぼるのであろう。
・隣のバス停に、民宿から出てきたギャルが数人バスを待っている。やはり、イカ干しを入れて撮影している。昨日の夕食に出たイカはこうして干していたのかと思い出しながら・・・・・・。
・干しイカもワカメもアジの干物も、作っているところを見るとよ . . . 本文を読む
・田牛(とうじ)海岸は、この時期、静かでのんびりとしている。
・ひもにつながれていない白い犬が、牛のように、のんびりと寝そべっている。近づいても、吼えないし、逃げない。ひもにつながれていない犬はストレスも少なく、むやみに吼えないのだ。
・しばらくすると、犬のお尻にトンボがとまった。犬は吾関知せずとの風情で、少しも動こうとせず、トンボにお尻をかしている。
・小春日和の穏やかな田牛の海辺では時間がゆっ . . . 本文を読む
・由比ガ浜の入り口手前の小さな洋食屋の料理が食べたくて出かけたのだが、どうやら閉店しているようだ。あんなに美味しかったのになぜ?やはり、夏場以外は観光客が少ないからなのだろうか?それとも、店主が病気になってしまったのかしら?
・というわけで、引き返し、田牛に向かう。伊豆には珍しい地名が少なくないが、これを「とうじ」と読める人はほとんどいまい。
・乗馬場のたて看板をたよりに、狭い道を入ると、途中、湿 . . . 本文を読む
・薄紫色の花、皇帝ダリアが宇佐美のあちらこちらで満開だ。
・数年前、地元の大手ひもの店のS社長が、宇佐美名物にしようと植えだしたものが、年々植える人が増え、今年は、あちらこちらに美しい大きな花を咲かせている。
・メキシコ原産の多年草で背丈は2~3mにも達し、遠くからも目立つ。
・ミカンの黄と緑そして皇帝ダリやの薄紫色、海の青と伊豆宇佐美の秋は彩(いろどり)豊かだ。 . . . 本文を読む
<美紀が死んでから、最初に彼女についての近況を健治達に聞かれた時、私は殆ど自然に、美紀はアメリカにいると答えた。美紀は映画が好きで、アメリカに留学するのが夢だったからだ。そう言った時の自分に起こった、あの染み入るような暖かさを、私はよく覚えている。何だか美紀が本当にアメリカで幸福に暮らし、まだ生きているような、そんな感覚を自分の中に感じたのだ。(本文より)>
・新芥川賞受賞作家中村文則の鋭利な意識 . . . 本文を読む