TAOコンサル『市民派アートコレクターズクラブ』

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枝香庵SummerFesta・・小品だが、作家の思いが伝わるいい展覧会だ

2014年08月11日 | 気になる展覧会探訪
銀座の枝香庵のサマーフェスタ展を覘いて来た。小品の展示ではあるが、作家が本気で、時には遊び心を持って制作した作品たちが並ぶ。平澤重信のいつもと違う画風の作品や横田尚の心を込めた金魚、その他佐藤温、オーガフミヒロ、コペンナナなどいい作品がたくさんあったが、特に心に残ったのは、野澤義宣の二点だ。一点は人物、これもいいが、もう一点の「青天」がいい。
画像が悪いが作品「青雲」

「青雲」は男が二人、深山の大きな空の下の岩の上で酒酌み交わしている絵だ。多分、画題は寒山拾得であろう。となると、描かれているのは貧しき僧侶か。酒酌み交わしながら堕落した世を笑っているのであろうか。かんらかんらと語り合う声が聞こえてきそうだ。
タイトルの「青雲」もいい。空は晴れあがっていないのに・・。二人とも青雲の志を捨てていないのだ。作家の思いが伝わって来る。


 横田尚作品


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