よむよま

よむ・よまない、それから。

81歳山田太一・ゴロウデラックス

2016-04-10 20:52:36 | 見る
81歳の山田太一ゲストのゴロウデラックス
「TBSのドラマ黄金期を支えた脚本家・山田太一さんです」と紹介されて登場。
そうだよねえ、むかしは、ドラマのTBSと言われた。
課題図書はエッセイ「夕暮れの時間に」

映画の世界からテレビ界に入った山田さんは、
犯罪ものは書くまいと決め、日常を題材に描き続けてきた。
私はやっぱり「ふぞろいの林檎たち」だなぁ、あれは毎週見てたと思う、
どうなるんだろう?とハラハラしながら。

きちんとしたまじめな中井貴一にやらせた、三流大学のコンプレックス青年、
そして「岸辺のアルバム」の不倫する主婦は、いくつになっても清純派の八千草薫、
しかも不倫の相手はこちらも清潔な竹脇無我。
いかにもという人より、そのほうが普通の人が状況からそうなってしまうところが出るから。

山田さんは連ドラの最終回まで決めてあるという書き方はしないんだって。
意外。
そういうの、きちんと決めて始めるのかと思った。
むしろ俳優の芝居によってふくらんだりする。
「僕は当て書きだから、頭の中でその俳優さんの声まで聞こえてて書くから、
そういう俳優さんがみんな亡くなってしまって、困るんだ」と。

こだわりは、オリジナル脚本であること。
原作ものばかりのいまの状況は、
「ダメ!ダメ!」
プロデューサーも作家であるべきだ、どうして自分たちでストーリーを考えないのだ、
この状況では、脚本家が育たない。
脚本家を尊重しない業界は安っぽくなっていく、と。
おまえの書いたものはいらない、この「すでにヒットしている漫画を、小説を、脚色しろ」というのでは。

結局、はずしたくない一心だからなんだろうね。
数字が数字がと、そればっかりで。
俺が責任取るからやってみようという人もいないのだろう。
コメント
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