よむよま

よむ・よまない、それから。

12月30日のパワスプ

2018-12-31 22:19:52 | 慎吾
12月30日、年内最後のパワスプ、しんつよラジオ。
つよぽんの声は相変わらずガサガサ、舞台「道 La Strada」で喉を潰してしまっている。

今月のマンスリーテーマは、今年中にやりたいこと。
今年じゅうにやりたいことは、メルカリでいらないものをバンバン売って整理することですというおたより。
つよ「いいじゃないですか。
皆さん、自分がいらないと思ってるものも必要な人がいますからね。
メルカリで売ってみてはいかがですか?」
つよぽんが、ヤンチェ・オンテンバールのコートも売られてるかもしれないと言ったので、
慎吾「ええええーッ」
つよ「まだ出てないけどね。見てるんだ、ずっと。出てくるかなと思って」
つよぽん、監視してるの。
慎吾「自分でショップ開きたいなという方はぜひともBASEで。音楽はアマゾンで。
ゴローちゃんのドラマも、アマゾンプライムで。つよぽんも出てるんでしょ?」
メルカリ、BASE、アマゾンと、すらすら宣伝が出てくる、ビジネスなアイドルたち。

どうでもいい話で出た足つぼの話から、
つよ「足つぼ、好きですよ、あの器具持ってます。突起のある半円の」
慎吾「ミュージカルでほかのキャストの人たちが、
半円のストレッチポールみたいの皆さん持ってて、あっ草彅剛だ!と思って」
つよぽんはマッサージチェアがほしいそうだが、
慎吾「僕、むかし持ってた。けど、けっこうなスペース取るんだよね」
つよ「売り場で試して、いいなと思ったけど。置けないよね」
慎吾「走るマシーンは?」
つよ「ほしいね」
慎吾「じゃあ、マシーンのそろったジムみたいな部屋がほしい?」
つよ「ほしい」
慎吾「映画を見る部屋は?」
つよ「いらない」
映写室とか事務室とかはいらないつよぽん。
ゴロー邸にはマシーンもそろってると言ってなかった?
そういうのを置いてある、リビングではない部屋があるとゴローちゃんが言ってたような。

しんつよセレクトソング、今週はつよぽんが曲を選ぶ。
つよ「ユースケさんの曲をかけたい(笑)、ヨーデルなんとかっていうの」
なんか下らない歌らしくて、慎吾くんが気に入らないようすで、
慎吾「なんでいまこのときに、12月30日にそれをかけたいの?ユースケさんが舞台観に来たとか?」
つよ「来てない。なんか気になる人なのよ」
慎吾「ほんとにそれがいいの?12月30日なのに?」
つよ「今年2018年いろいろあったけど、全部いやなことも笑い飛ばしちゃおうぜって、そういう歌」
ということでかかったのが、「青春ヨーデルど真ん中」ユースケ・サンタマリア
慎吾くんはさかんに、なんでこの年が終わるというときにそんな歌?と言ってたけど、
ドンドンちゃかちゃか楽しい、年末にぴったりな歌だったよ。

フツウのメールコーナーで、
ファンミで歌ってくれますよね?ペンライトを振りたいです、グッズも売ってくださいというメール。
つよ「内容、なんにも決まってないですよね?歌うんですか?ミーティングっていうのに?」
慎吾「じわっとスタッフを集めています」
つよ「ほんとですか?だって、いまは元日ななにーのことやってるんでしょう?」
慎吾「うん、まあ、そうですね」
何やる?ゲームやるの?ビンゴ?15分ぐらいで終わる?とか、あてのないことを言ってる。

楽屋に必ず置くものは?
慎吾「楽屋の入口にかけるあれは?」
つよ「のれん、楽屋のれん」
慎吾「誰かに作っていただいたんですか?」
つよ「堤真一さんにいただきました。緑の、いいのなんだ。慎吾は?」
慎吾「僕、ない、ないです」
ない?
慎吾「ないから、スタッフが白い布をかけてくれてた、お台所にかけるような(笑)。
それでマネージャーさんに黒い布を買ってきてもらって、それをかけてます」
つよ「今後、舞台やるときはそれをずっと使うの?」
慎吾「僕、舞台、やるんですか?」
やろうよ!
マネージャーさんがはさみで真ん中を切った黒い布を、上は安全ピンで留めてあるんだって。
やだー、慎吾くんたら!国民的スターなのに。
どなたかに贈ってもらいなさいよ。ああいうのってこちらからお願いしていいんでしょう?
慎吾くんだって、須賀健太くんに頼まれて作って贈ったって言ってたよね。
横尾忠則先生とか、ちょっとお願いしてみては?

フリートークコーナー
慎吾「12月30日、2018年のしめくくりですよ。
2018年はしょっちゅう、このラジオでしゃべったつよぽんの言葉がいつもニュースになってた」
つよ「ヤフートピックに上がっちゃって」
慎吾「こんな番組なのに。むかしのこと考えるとコワイ。
いま、どうでもいい話とかやってるけど、あれはむしろラジオふうのちゃんとしたコーナーだよ。
むかしはとんでもないことやってた、ダメな時期のことを思うと。
エロロケ姫とかコワイよ、下ネタとかじゃない、直球で言ってたよ。
いまあれやったら、こんなニュースになっちゃうよ」
つよ「やばいね。なんか申し訳ないよね。あのゥ、そんなに真面目に聞いていただかなくても」(笑)
慎吾「コンプライアンスとかで、いまあんなのやったら、次の日ちゃんとした問題になってるかもね」
つよ「よかったね。怒られないときにやっておいて」
慎吾「1時間フリーで話してるなんて、こんな場所、ほかにないからね」
つよ「だからこそ、それだけ注目されてるってことですね、私の言葉が」
慎吾「明日、12月31日にネットニュースになるような、何かひとことお願いします」
つよ「エッ。やっぱり・私の・トークが・2018年・冴え渡っていた・ということですか」
慎吾「記事書く人が鼻で笑ってるよ」
何か言わせようとする慎吾くんだが、
つよ「30日・・・おしゃまんべ~~由利徹さん~~おしゃまんべ~~」
突然、おしゃまんべなんて古いギャグを言い出して、もう笑っちゃって止まらないつよぽん。
なんで由利徹なんて古い人を思い出したの?
つよ「もう、昭和が終わるじゃん?」
昭和は30年ほど前に終わってるよ、つよぽん。
つよ「昭和の・・・おしゃまんべ~~・・・(笑)(笑)(笑)」
ダメだ、笑いが止まらない。
つよぽん、疲れてるのよ、この収録は舞台のあとでしょ?
声は出ないし、くだらないことで笑い出したら止まらない。聞いてるこっちもおかしくておかしくて。
これでネットニュースになるんだろうか?

慎吾「さあ、おしまいです。今年もありがとうございました。来年もよろしく。何笑ってんだよ!」
笑ってるのだ、つよぽんが。かすれた声で。
慎吾「なんだよ、声も出てないし、笑っちゃって。ちっ(舌打ち)」
つよ「笑い納めってことでね」
慎吾「声も出てないのに、おしゃまんべとか言って笑ってるし」
そう言いながらも、告知や宛先はいつもはつよぽんの役割だけど、慎吾くんが読んであげてる。
つよ「おしゃまんべ、ガチョーン!ギャグはいろいろ移り変わるけどね、そんなの関係ねえ!(笑)」
慎吾「ではまた来年、よいお年を。ふざけんなよ!」
と終わりました。
よいお年を。
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深大寺へ

2018-12-29 21:01:48 | 歩く

深大寺へ行ってきた。
もう初詣のための準備ができていて、本堂前には紅白のロープが行列用に張ってあり、
「5列で参拝してください」と張り紙もある。
書き入れ時ですね?
今日はいいお天気で風もなく、お散歩日和でした。

本堂の脇の元三大師堂のほうに、天然理心流の奉納額があります。


ここは、水木しげるさんのゆかりでもある。
門前には鬼太郎茶屋があり、「目玉おやじ団子」を売ってた。


局長とイノシシ。
楽焼きのお店で買った、来年の干支のイノシシ土鈴。

明日は最後の掃除をして、
あさっては黒豆を煮る。
そんなところかな、年の暮れ。



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米澤穂信「本と鍵の季節」

2018-12-27 20:15:49 | 読む
米澤穂信「本と鍵の季節」集英社
読みました。
図書委員の高校生の男子2人、「僕」と松倉くんが探偵役の推理もの。

図書室、高校生男子2人の探偵、連作短編集ということで、
軽い感じの事件なんだろうと思ったが、
意外にそれぞれの背景とか、軽々しくはなかった。

学校の先輩や後輩から持ち込まれた謎解きをしていく2人が、
とても賢くて大人なので、こんな高校生いるかしらとは思うけど、
2人の距離感がいいの。
大親友というのでもない、そういう熱さはないのに、男子の友情もある。

「僕」のすなおさに比べて、ひとの言葉には裏があると考える松倉くんは皮肉な性格。
そうなったわけが最後の事件でわかる。

シリーズ化されたらうれしいけど、
ラストシーン、松倉くんはもう図書室に戻ってこない気がする。





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メイキング・オブ・いだてん

2018-12-25 21:09:52 | 見る
「メイキング・オブ・いだてん」ストックホルム紀行という番組を見た。
来年の大河ドラマ「いだてん」のロケ地、ストックホルム。
主人公の日本初のマラソンランナー金栗四三が出場したのが、1912年ストックホルムオリンピック。
ほんとにストックホルムでロケしたんだね。
当時の石畳、当時のスタジアムがそのまま残ってるんだって。
わあ、東京と大違いだね。

勘ちゃん、頭の形きれいね。坊主頭で、体重落として痩せてるから、後ろ姿の首が細い!
金栗さんはストックホルムの石畳を走ることを不安視していた。
足袋で走るから、衝撃があったと。なるほど。

ノーベル賞の祝賀晩餐会が行われる市庁舎へ行った勘ちゃん、
受賞者が階段を下りてくるとき、向いの壁にある星印を見ながら下りると、
姿勢がよくなって美しく下りられますと聞いて、気分出して下りてみました。
カッコいいね!
いつかそういう役が来たら、やってください。

祝賀の舞踏会が開かれるゴールデンホールにも入れてもらった。
ノーベル賞とオリンピックは同じ精神で生まれたと説明を受ける。
世界の平和を願って。
オリンピックの創設に貢献した人が受賞したりもしている。
クーベルタンは受賞はしていないが、平和賞に推薦されている。
推薦者は?
「ジゴロー・カノウです」
「おおっ!出た!嘉納先生!」と勘ちゃん。
嘉納先生、知り合いなんです。役所広司がやってて、このロケにも一緒に来てるから!
嘉納治五郎が師範学校の校長で、金栗さんをランナーとして認めたという関係。
嘉納治五郎というと柔道の人としか知らなかった。
貴族院議員で、オリンピックに尽力したんだって。

106年前と同じスタジアムに入っていった勘ちゃん、生田斗真、役所広司、
わあーっ!ゾクゾクする!と歓声が上がる。
生田斗真がバーッと走り出した。
三島という、短距離選手の役だそうだ。
竹野内豊が選手団監督・大森、その妻がシャーロット・ケイト・フォックス(マッサンの!)

金栗さんはマラソンの途中で具合が悪くなり倒れてしまう。
一般人のお家で助けられて介抱を受けたのだが、レースの選手としては「行方不明」となり、
ミッシング・ジャパニーズとして伝説の人になった。
そのお家がペトレ家、子孫の方同士も交流があって、日本に招かれて金栗さんのお墓参りもしてる。
感激した勘ちゃん、
「これは助けてくれる!助けてくれる人たちだ!優しくて」
当時の金栗さんが食べたというシナモンロールいただいたり、ラズベリージュースをいただいたり。
「スウェーデンはどうですか?好き?」とペトレ家の方に聞かれた勘ちゃんは、
「すばらしい、人も、全部すばらしい。
僕、本業は歌舞伎というものをやってるんですけど、
いつかストックホルムで公演したいというのが夢になったので、
そのときはぜひ見に来てください」と言った。

ペトレ家を辞した勘ちゃんは、感無量の表情。
「いやー、つながっていくってこういうことなんだなぁ、106年前と。
これで僕も彼らとの交流ができたので、
ストックホルムでの歌舞伎公演を成功させるためにも、この「いだてん」をがんばらないといけない」
それはNHK的にはどうなの?という発想ですが。
しかし、勘ちゃんはほんとにいつも歌舞伎のことを考えてるんだね。
そういえば奥さんが、
「目の前にいて話してるのに聞こえてない。芝居のことを考えてるんです」と言ってたね。

その後、金栗さんがペトレ家の庭先に倒れこんでしまうシーンの撮影で、
テーブルを囲んで座っているペトレ家の人々を見て、
「あれ!?ホンモノじゃん!出てるじゃん!」
(失礼ですよ!)
本物の皆さん、ほんとにご出演なのかしら。

「いだてん」は楽しみにしてます。
大河に出てると舞台が減るし、もやもやはあるけど。
たぶん大河の撮影のために12月の歌舞伎に出ていなかったから、
23日夜に開かれた新選組!忘年会!に参加できたんだろうし。
(八嶋智人さんが写真をツイッターにアップしてくれたからわかった。
勘ちゃんも藤原竜也も獅童も、三次会とおぼしき深夜のカラオケに参加してるの。
耕史くんはちゃんと慎吾くんの隣にいるし)
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還暦東京タワー「見上げればあなたはいつもそこに」

2018-12-23 20:18:09 | 慎吾
還暦東京タワー「見上げればあなたはいつもそこに」12月22日BSプレミアム
12月23日東京タワーは60年、還暦。そのスペシャル番組。

番組が始まっていきなり慎吾くん登場。
夜、光り輝く東京タワーが目の前に見えるビルの一室が用意され、そこでタワーの絵を描く。
「いくつもの夜、それは香取慎吾を救ってくれた」というナレーション、
慎吾くんは東京タワーを見上げながら、
「大変だな、つらいなというときに、この明かりがあったかかった」
デビュー前に通っていたのは、東京タワー真下のスタジオ、
「東京タワーのテッペン目指して、僕もやってきた感じがあるかもしれない」

1時間半の番組には、東京タワーに縁のあるさまざまな人が登場。
建設現場で働いていた鳶の男性、84歳。
当時23歳だったが、若い者を束ねる立場だったそうで、
「40mから落ちて大けがしたときの写真」と見せてくれた写真は、全身ギブス!
東京見物のバスガイドさんだった80歳の女性たち。
タワーを見ながら同窓会、歌ったり泣いたり賑やか。

三田通りで東京タワーを映す、カメラを構えた女性の後ろ姿、
あっ、この方はあの写真館の!
東京タワー大好きだったお父さんの跡を継いで三田で写真館をやっているみどりさん。
おじゃMAPで慎吾くんもお会いしてるはず。
お店の窓から東京タワーの上半分が見えるの。
3.11の地震のあと、節電でライトアップ中止になり、真っ暗なタワーの姿。
「いつも輝いていた東京タワーが真っ暗なのが、寂しかった」
お父さんの跡を継いで、いまでもタワーの写真を撮っているみどりさん、
カメラはお父さんの愛機。
みどりさんの次男さん(いまはギタリスト)も東京タワーと対峙しながら自分を見つめてたらしい。
そしてみどりさんは、来年、写真館を閉める。
三田通りの拡幅で立ち退きとなることを契機に閉めるそうだ。

当時、集団就職で上京した少年たちの人生の物語も。
その話の中で、連続殺人犯・永山則夫の名も出た。

又吉直樹脚本のドラマも。「東京タワーと恋」
自身も出演してるの、変わった役で。
世にも不思議な物語みたいなドラマでしたね。
又吉さんにとって東京タワーは、見えるけど近くに来たことはない、
実体のつかめない東京の象徴。

パラパラ漫画の鉄拳さんの新作「とうきょうタワー」も登場。
10月からずっと描かされていてまもなく1000枚になると言ってた鉄拳さん、グチなのか。
「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」のリリー・フランキーさんも登場。
東京タワーが窓から見える病院で悪性リンパ腫の治療で入院した方も。
東京タワーでお仕事していて職場結婚した方も。

タワーにライトが付く瞬間、それが消える瞬間、いろんな人にいろんな思いを抱かせる。

慎吾くんは「画家用の白衣」で作業中。
キャンバスではなく、
自分で撮ったタワーの夜景の写真(ヤンチェのスカートにした写真と同じものかな?)の大きなパネルに、
どんどん絵具を重ねていく。
もっともっと大きくと言いながら、写真の中の東京タワーからバーッと光が発してるようにしたり、
何本もタワーを増殖させたり。
最終的に、5本増殖させたので、全部で6本になった。

「デビューから30年、いろんな夜があった。ことあるごとに見上げてきた東京タワー」とナレーション、
慎吾くんは作業しながら東京タワーを語る。
「東京ってやっぱすごい。すごい夢があるのに、すごい厳しかったりして」
そして、NHKはさらりとすごいセリフを放送した。
「お台場で番組最後だったときも、そのあとの車の中でいろんなことを思いながら、東京タワーを見てましたもんね」
お台場で番組最後・・・?
スマスマのこと?
さらにナレーションが重ねて言った、
「あのときも(東京タワーの)赤い光を見ていた」
あのとき。

慎吾くんは絵の最後に、東京タワーの中ほどに「自分自身を」と言って「黒うさ」を描いた。
「ほんと、しあわせなことですよね、
こんな東京タワーの60年のを描かせてもらえるなんて」
黒うさがいるのがてっぺんでないのは、
ここからまた、もっともっと昇っていくらしい。
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児太郎の阿古屋・十二月歌舞伎座

2018-12-20 21:00:37 | 見る
十二月の歌舞伎座夜の部・Bプロを12月19日に見た。
今月の歌舞伎座夜の部は、「壇浦兜軍記」阿古屋、「あんまと泥棒」、舞踊の3本立てを、
Aプロは阿古屋を玉三郎、Bプロは児太郎と梅枝が交互出演という形でやっている。
10月の「助六」で揚巻を七之助が玉三郎の指導でやったように、
玉三郎が後進に持ち役を渡していこうというプログラム。

阿古屋は源平の時代が舞台で、追われる平家方の武将・景清の愛人である遊女の阿古屋が、
源氏方が捜索している景清の居場所を知っているはずと責められる、その場面の芝居。
こういう場合は必ず、取り調べるメインの武士は白塗りでいい人、
もう一人は赤いメイクで意地悪な敵役と決まっている。
このお芝居では、赤ッ面の敵役は人形という演出で、メイクも人形ふうで、足も作り物の人形の足をくっつけ、
わざわざ人形遣いの黒子が二人付いて動かしているように見せ、滑稽味が強い役になっている。
今回、児太郎と梅枝が阿古屋のときは、玉三郎がこの役をやっている。
(びっくりである。ていうか、なんで?って感じですが)

阿古屋が難しい大役とされるのは、取り調べの内容が、
琴、三味線、胡弓の三つの楽器を弾いてみせることなのだ。
嘘をついているなら演奏に乱れが出るはずだから、と。
弾きながら歌う部分もあるし、
追われている恋人を思う女(おなかに彼の子を宿している身)の真情をこめて、
役を離れることなく、演奏して見せなければならない。

私が最近注目している児太郎さん、このあいだも大役の雪姫をがんばって、今回はお姫様よりも大人の女の難役。
1曲、弾き終わると、こっちも「よくがんばりました」的な気分になっちゃう。
演奏がうまいかどうか、(特に胡弓などは)こっちもわからないわけですよ。
ですけれども、前に玉三郎でこの芝居を見たとき、感動したんですね。
つまり、わからなくても感動できるの。
恋しい男を思う気持ち、置かれている立場の苦しさ、
この女の内側にあふれてくるものがあって、それは観客に感じられた。
今回、若手二人ががんばって継承していけば、
またそういう段階までいけると思う。

阿古屋は玉三郎の前は歌右衛門しかやっていなかった。
それはやはり三つの楽器がちゃんと弾けないといけないという条件がそもそもあるからなんでしょう。
私は歌右衛門の阿古屋は、一回は見てるはずなんだけど、全然覚えてなくて。
たぶん寝てたんだと思われます(苦笑)。

この芝居の途中で、「水責めにせよ!」と敵役が命令して出てきた集団がおもしろかった。
役名としては竹田奴となってたけど、キョンシー的な人々が十数人ぞろぞろ。
よく歌舞伎であるよね、その扮装は何なの?というカラミの人たち。
この竹田奴さんたちは、キイキイ鳴きながらピョンピョン出てきて、そしてメイクが凄かった。
目鼻立ちがめちゃくちゃにしてあって、しかも一人ずつ違う配置なの。
一人ずつ福笑いみたい。
あれはどういうことなんだろう?謎だ!

次の「あんまと泥棒」は新古典という感じのお芝居で、
泥棒があんまの家に盗みに入ったものの、
ベラベラしゃべるあんまの口車と泣きの芝居にすっかりだまされ、
逆になけなしの銭をめぐんでやって逃げていく。
あとに残ったあんまは、ひそかにためこんだ小判を取り出して高笑いという、コメディ。
口達者なあんまが中車、人のいい泥棒が松緑で、ぴったりなんだけど、
ぴったりすぎるから、配役を逆にしてもおもしろいかも。

最後の舞踊は「傾城雪吉原」玉三郎の一人舞踊。
(Aプロの日は、舞踊が児太郎・梅枝の「二人藤娘」になっている)
雪の中に立つ傾城姿の玉三郎は、実に美しい一幕。
でも、ちょっと緩急なさすぎかなと思ったけど。
雪ではじまるけど、恋人とのあれこれを、春・夏・秋と思い浮かべて踊るので、
そこで踊りの景色ももっとはっきり変わってもいいんじゃないか。
たぶん若手(七之助とか)が踊ったら、
そこでもっと情景が変わるように踊りなさいと言われそうな気がする。
ラストは再びいまの雪の中に戻って終わるので、なおさらそう思った。
ただ、最近の玉三郎の踊りは、だいたいこういう感じ、
あまりくっきり変化を見せない感じになってるから、
そういう境地になったということなのかもしれない。
地唄舞のスターだった武原はんさんの舞を思い出したので、
もしかしてそういうことかしらと思った次第。
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「おじいちゃんとパン」

2018-12-18 22:07:46 | 読む


絵本「おじいちゃんとパン」を買った。

本屋さんでつい手に取って読んで、買ってしまった。
パンにジャムやらあんこやら塗って、食べるおじいちゃんと、
一口分けてもらう孫の男の子、それだけの話。
ページごとに時がたっていく。
終わりのほうで、
「ああ・・・」
と思ったら、そのあとで、
「エエッ!」(笑)
それで、つい買ってしまった。
すごくかわいい、
おいしそう!
パン食べたい!

絵と文 たむ
発行 パイインターナショナル



西加奈子「まく子」も買った。
宮部みゆき「希望荘」これは「ペテロの葬列」の探偵役のシリーズなのね。
米澤穂信「本と鍵の季節」これは米澤先生サイン本でした。
長野まゆみ「銀河鉄道の夜」これはカムパネルラ版となっているのです。
どういうこと?不思議そうな本だよと思って。
長野さんが、ジョバンニによる「銀河鉄道の夜」は腑に落ちない、
カムパネルラによる語りで書こうということらしいです。
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「7.2新しい別の窓」(12月2日)6 人狼ゲーム

2018-12-15 21:24:13 | 慎吾
「7.2新しい別の窓」(12月2日)6 人狼ゲーム

始まる前に、ゲストの田中要次さんが「自信ありますか?」と聞かれて、「あるよ」と答えてウケた。
しかし!
この「あるよ」って、木村くんのドラマ「HERO」の役のセリフなんでしょう?
ちょうど田中さんの前にいた慎吾くんが、「あるよ!出たー」とリアクションしてたんだけど、
ビミョーな顔してた。
わあ!出た!と言っていいのかどうしようか、みたいな感じだったのかしら?

それぞれの役職のカードを各自引いて決めるシステムで、
「騎士」を引き当てたゴローちゃんが動揺して、疑われたり、
市民なのにウソくさい演技の慎吾くんがおかしかったり。
ゴローちゃんは、久しぶりの人狼ゲームだし舞台の後だし、「騎士」とあるのを見て、
「これ、なんだっけ?」と思ったらしい。
でも、ちゃんとつよぽんを捕食から守ってたね。
1回戦は、初参加の川谷絵音と中村静香が人狼を引き当てて、
その緊張感がもろに伝わって、二人は次々と処刑されてしまい、さっと終結。
途中の議論してるときに、
慎吾「イヤ、つよぽんにあの芝居は打てない」
ゴロ「あの芝居が打てるとしたら、これまで何十年もつきあってきて、何なのか」
と二人に口々に言われたつよぽん。
つよぽんは市民だろうと言われてるんだからいいことなんだけど、むっとして、
「人狼になったら、(演技力を)見せてやるよ」なんて言ってた。

2回戦は誰がどの役か公表せずにやって、
人狼を引いたウドちゃんを、解説のアマノッチも当てられず、
「いやー、ウドちゃんは違うんじゃないかな」と言っていたが、
最初に疑われて処刑されちゃった。
そして処刑の前に慎吾くんのほうをチラチラと気にして見てたとつよぽんに指摘されて、
慎吾くんが疑われる展開に。
慎吾くんは津田寛治さんがアヤシイとにらんでいたが、津田さんの誘導がうまくて、慎吾くん処刑。でも、市民だった。
(何であれ、慎吾くんが斬首になるのはイヤなのだ!)
そしてもう一人の人狼はこの津田寛治さんだったのでした。

ゲスト陣が「お三方はお互いによくわかってるから」と言ったり、
3人もお互いに「よくわかるから」と言い合ったりしてた。
そして人狼だったウドちゃんが慎吾くんをチラチラ見てたのは、
人狼の仲間だったからではなく、
「王子が笑ってるかどうか、自分がすべってるんじゃないかを気にしてるんですよ」というアマノッチの解説が正しかったの。
それで疑われた慎吾くんは「ウドちゃん、すべってたよ」とバッサリ王子。
親しい関係だとそれがいろいろ影響するのね。
ぜひ、山本耕史くんや三谷幸喜さんをゲストに呼んでみてくださいな。

次回はお正月、元日午後3時からの生放送。

(終わり)
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舞台「道 La Strada」

2018-12-13 21:07:58 | 見る
「道 La Strada」日生劇場 12月13日
フェリーニの有名な映画、音楽も有名、高橋大輔がフィギュアスケートで使っていまでも知られている。

鎖を胸筋で切る芸を見せる大道芸人ザンパノ、粗野で乱暴な男。
貧しい家の少女ジェルソミーナを、助手として、女として、金で買って、連れている。
その日暮らし、旅から旅。
芸を見せて金をもらい、金があればあるだけ酒や女で使ってしまう。
無垢な少女ジェルソミーナは、ザンパノとの流れ暮らしに疲れ、希望を失っているが、
自分から逃げ出そうとはしない。

舞台上は円形舞台にしていて、奥に座席も作り、サーカスの形にしている。
アンサンブルも全員、サーカスの芸人の格好で、ほかの役もやる。
すべてはサーカスの世界の中なんだという作り方。
シェークスピアの「この世は劇場、人は役者」じゃないけれど、
この世はサーカスという設定のようだ。

ザンパノ:草彅剛
ジェルソミーナ:蒔田彩珠(まきたあじゅ)
クラウン(道化)のフィリップ・エマールさんは本職の道化師なのね、この役は映画にはなく、舞台のオリジナル。
この人がずっと、サーカスの世界であることを見せている。

蒔田彩珠ちゃんはまだ16歳で、初舞台だそうで、純粋な存在であることが無理なく見える。
もうちょっと女の部分があってもいいのかな。
暴れて逮捕されてしまったザンパノが釈放されて戻ってきたとき、
待っていてくれたジェルソミーナの膝に倒れこむ、二人だけのシーンは、
そこまでにない彼らの真実が、急に感じられるような感じがして、ハッとする。
でも、その後に、具合が悪くなった彼女が、
自分の思いどおりにならず、お荷物になってしまうと、
置き去りにして捨てていくというひどいことをするんだけど。

ラストシーン、数年前に自分が捨てていったジェルソミーナは、そのままそこで死んだのだと知ったザンパノは号泣する。
ここのザンパノは年を取っているのが、ちょっと時間経過がわかりにくい。
酒場の男たちが「なんだ、じじい」と言うので一応わかるけど。

ザンパノのつよぽんは、こういう役は初めてじゃないかな。
任侠のやくざはやってるけど、そういうのでもない、暴力的な、細やかな愛情のない男。
ジェルソミーナを失って初めて、自分にも情があったことを知る。

ピアノやバンドが舞台上に乗せてあって、音楽も、効果音的な音も、アンサンブルを含めた舞台上で生で奏でられる。

この同時期に三人三様の舞台だった。
慎吾くんはミュージカル、ベートーヴェンもこの「道」も音楽劇。
三つとも、音楽が重要な舞台、音楽で成り立っている舞台でしたね。
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「7.2新しい別の窓」(12月2日)5 東京ゲゲゲイ

2018-12-11 21:59:42 | 慎吾
「7.2新しい別の窓」(12月2日)5 東京ゲゲゲイ

初めて見ました、東京ゲゲゲイさんのパフォーマンス。
慎吾くんがお気に入りで、ユーチューブに動画が上がってて有名らしい。
ジャンルとしてはダンスチームなのかな。
パリでも公演してて、慎吾くんとお話ししてた。
座長のマイキーさんは男性で、ほかのメンバーは女性のようですが、その辺はどうでもいい感じ。
メイク、扮装から察するに、ゴシック系。

慎吾くんが自分たちの曲もゲゲゲイふうにリミックスしてほしいと頼んで、
3人の曲とゲゲゲイの持ち歌とで構成されてた。
ジングルベルから清純に(?)はじまったライブ、
2曲目でさっそくゲゲゲイの「愛のフルコース」という曲で、エロティックコミカルな内容。
むしろ慎吾くんもマイキーさんと同じように女装(という言い方でいいのかな)してもよかったかもね。

「Kiss is My LIfe」はゲゲゲイリミックス、
しんつよが歌って、ゲゲゲイの3美女がかわいらしく踊る。

「72かのナニかの何?」
ゴローちゃんとマイキーさんも加わって全員で。

「Egoist」
おもしろい歌詞で、私はあなたが思ってるような女じゃないわという内容なんだけど、
むかしふうの口説じゃなくて、
いまふうのハッキリものを言うフツウの女、ってとこかな?
カッコいいメロディでしたね。

最後は「雨あがりのステップ」
これは誰が歌ってもさわやかになるのね。
ゲゲゲイでも。

3人とは違う持ち味で、それに合わせた演出で、目新しくてよかった。
3人も、パフォーマンス的な曲があってもいいかもしれないね。
SMAPの「華麗なる逆襲」がミュージカル調の振付だった、ああいうの。

CM明けたらキャイ~ンの二人。
「キャイ~ンが映ったということは、3人は着替え中です、つなぎです!」とアマノッチ。
ご苦労さまです。
慎吾くんが一番先に着替え終わって出てきて、うしろからウドちゃんをつかまえて
「バンジーやらせるぞ!」
「やめて!バンジーだけは!」と騒ぐウドちゃん。
浅井企画の浅井社長の偲ぶ会に慎吾くんが出席したそうで、
「またウドちゃんからお礼の長い留守電が入ってたんだけど、
室内だからヒソヒソしてるけど、具合が悪いわけではありません、
おっとりしゃべってるだけですって入ってたの。
留守電聞いてあんなに笑ったことない!」
おっとりウドちゃん!

つよぽんも出てきて、バンジーのゆり菜ちゃんの話になり、
慎吾くんはゆり菜ちゃんが「ほんとにごめんなさい」とすごく謝ってるツイッターも見たようで、
「上にいるオレに誰か伝えてくれなきゃ!何にも知らないから、泣き顔作ったりしちゃって」
やっとゴローちゃんも出てきて、人狼コーナーに移動です。

(つづく)
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