昨日、野村萬斎の「藪原検校」を見てきました。
この芝居は、前に古田新太の舞台の放送を見た記憶がある。
猥雑なエネルギー、金と色と力の強烈な欲の世界、古田新太にぴったりだった。
その印象からすると、野村萬斎が登場したとき、
あらっ、「金閣寺」の主人公みたい!
坊主頭にしてるんです、それであの細身でしょう、繊細な外見で。
古田新太の「やらしさ」がないというか、
厚顔無恥に見えないというか。
しかし、大熱演です。
早物語という、座頭が滑稽な物語を語る、この前半の見せ場なんて、
モノマネまで織り込んで語りまくり。
マイケル・ジャクソンのムーンウォークもやる、
五木ひろしも森進一もやるのよ。
大受けです。
あ、わかった、萬斎さんは「線がまっすぐ」なんだ。
体の線、演技の線、なんだかまっすぐなの。
だから、濡れ場も体操っぽいのかも。
パンフレットのインタビューでは、
「濡れ場は相手役の秋山奈津子さんに手取り足取りご指導を。
なにしろ女性との演技経験が少ないもので」なんて言ってる。
浅野和之がセリフの多い大変な役で、
珍しく言い直すシーンがあったりしたから、
やっぱり井上ひさしの長くて細かいセリフは大変なんだね。
小日向さんは何役もやるけど、メインは塙保己一。
古田新太のときは段田安則だったと思う。
小日向さんは、最初の場では人のいい雰囲気で、
めくらでも学問をすれば社会的に認められるはずだという、まじめな学者ぶり。
終わりの場では、冷静に判断している目が(見えないけど)怖い感じ。
15分の休憩をはさんで3時間半ですが、長いと感じない。
おもしろうございました。
帰りに、中年のおじさんに同行してる若い人が、
「マジおもしろかったッス!すごいッスね!」と言ってるのが聞えた。
今日の歩数計:6,536歩
この芝居は、前に古田新太の舞台の放送を見た記憶がある。
猥雑なエネルギー、金と色と力の強烈な欲の世界、古田新太にぴったりだった。
その印象からすると、野村萬斎が登場したとき、
あらっ、「金閣寺」の主人公みたい!
坊主頭にしてるんです、それであの細身でしょう、繊細な外見で。
古田新太の「やらしさ」がないというか、
厚顔無恥に見えないというか。
しかし、大熱演です。
早物語という、座頭が滑稽な物語を語る、この前半の見せ場なんて、
モノマネまで織り込んで語りまくり。
マイケル・ジャクソンのムーンウォークもやる、
五木ひろしも森進一もやるのよ。
大受けです。
あ、わかった、萬斎さんは「線がまっすぐ」なんだ。
体の線、演技の線、なんだかまっすぐなの。
だから、濡れ場も体操っぽいのかも。
パンフレットのインタビューでは、
「濡れ場は相手役の秋山奈津子さんに手取り足取りご指導を。
なにしろ女性との演技経験が少ないもので」なんて言ってる。
浅野和之がセリフの多い大変な役で、
珍しく言い直すシーンがあったりしたから、
やっぱり井上ひさしの長くて細かいセリフは大変なんだね。
小日向さんは何役もやるけど、メインは塙保己一。
古田新太のときは段田安則だったと思う。
小日向さんは、最初の場では人のいい雰囲気で、
めくらでも学問をすれば社会的に認められるはずだという、まじめな学者ぶり。
終わりの場では、冷静に判断している目が(見えないけど)怖い感じ。
15分の休憩をはさんで3時間半ですが、長いと感じない。
おもしろうございました。
帰りに、中年のおじさんに同行してる若い人が、
「マジおもしろかったッス!すごいッスね!」と言ってるのが聞えた。
今日の歩数計:6,536歩