よむよま

よむ・よまない、それから。

芸術新潮

2018-02-28 21:56:40 | 慎吾


「芸術新潮」3月号に香取慎吾です。
横尾忠則さんと対談して、表紙です。

対談の内容も写真もよくて、慎吾くんがもぉー、うれしそうな顔してるのは当然なんだけど、
横尾さんも楽しそうな、なんというか、好もしそうな顔で見てるのよね。
横尾さんのお嬢さんがインスタに慎吾くんとのツーショットをあげてて、
「父のアトリエを覗きに行って撮ってもらった。なかなかいない好青年で大ファンになった」と書いてくださっていまして、ありがたい。

慎吾くんは対談の日、いったんは車に乗ったが、こんなチャンスはないと思って絵を取りに戻り、
何枚かを持ってやってきた。
横尾さんのアトリエでの対談。

横尾さんは慎吾くんが持ってきたダンボール(テレビの仕事中の現場にあったもの)に描かれた作品を、
「こんなに無秩序で暴力的で、この狂気はどこから来るんだろう?」
慎吾くんの描法を、体で描いてると。
体を動かして表現してきた人だからこういう描き方になっているんだろうと言ってる。
肉体的だ、と。
美術学校に入っちゃうと理念を植え付けられちゃうから頭デッカチになる、
結果や目的を先に考えてしまうが、
「香取さんのこれを見ると結果も目的も考えてない(笑)」

横尾さんは「香取さんがたくさんの作品と一緒に写ってる写真を見て」と言ってるので、
たぶんあの朝日が出した記事でしょうか、
「うわあ、これはすごいな」と思ったと。

慎吾くんは横尾さんに時間はどれくらいかけるのかとか、決め事があるのかとか、
自分の作品は好きか?とか、いろいろ聞きたいことを聞いている。
慎吾くんは、「この作品を描いたときの気持は?」とよく聞かれるけど、実は描いてる最中は何もないので、
必死にこしらえて答えてるらしい。(アラ、そうだったの?)
それを聞いた横尾さんは、自分もそうだ、聞かれると面白がってその場の思いつきで説明するって。
遊んじゃうって。

アートは遊びだ、人は遊ぶために生まれてきたんだと横尾さんに言われたの、慎吾くんはすごくホッとしたんじゃないかな。
慎吾くんはアートのお仕事が増えて、こうしたほうがいい、こういうものを使ったほうがいいとアドバイスを受けることが増えて、
ちょっと窮屈に感じているらしくて、現状を「ちょっと戸惑っています」と正直に訴えていて、
横尾さんに「人の意見もほどほどに聞いておけばいい。聞くなら自分の肉体の内なる声を」と言われている。

横尾さんは「いろんな人がサジェスチョンをしてきてるでしょう。
その背景には妬みとかもあると思う。今のうちに叩いておこうとか。
怖いですよ、美術の世界は。持ち上げて、叩く」とオソロシイことをおっしゃってますが、
慎吾くんは怖いなあとは言いながら、
「これまで自分がやってきた仕事でもそれはあった。
49%の人に嫌われても、51%の人が応援してくれればOKと思ってやってきた」
と持論を展開。横尾さんはそれを聞いて、
「外野の声をすでに経験されて修行されておられるので、非常に強いと思う。
批判の声や反作用があるということは、絵でその時の気持ちを吐き出せるから、大丈夫大丈夫」と。
「去年おととし描いた絵は、
この絵でこのタイトルで、これはあのことを描いてるなと思われるような、
人には見せられない絵もあります」と答えている慎吾くん。
そうなんだ、見せられない絵もあるんだね。
(あの、中心に裸の人物がいて血の涙のような絵は、じゃあ、見せられる部類なんだ)

横尾さんは「アートの世界に飛び込んだということは、悪魔の世界に飛び込んだようなもの」
慎吾くんはそれに対して「芸能界という暗黒の世界でやってきましたが、暗黒から悪魔になった(笑)」

慎吾くんはこの対談で、
「悪魔になって遊ぶ、これだな」と悟ったらしいので、これからが楽しみです。
アートだけでなく、
闇を背負った悪魔がバサァーッと黒い翼を広げて歌って踊るミュージカルなどもお願いしたいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東スポに香取がおじゃまっぷ

2018-02-27 21:17:52 | 慎吾
昨日おもしろいニュースがあった。
東スポで出している映画賞(東京スポーツ映画大賞)があって、映画のほかに話題賞などのエンタメ賞がある。
審査委員長はビートたけし、話題賞に新しい地図の3人、稲垣・草なぎ・香取を選んだ。
授賞式に代表して香取慎吾が登場し、会場がどよめいた、と。

この話題賞、ほかの受賞者は豊田真由子議員(このハゲ!の人)、日馬富士&貴ノ岩(暴行トラブル)だそうで、
つまり、すばらしい話題になったでしょうではなく、どちらかといえば「お騒がせ」の意味合いだろう。
あの3人、取りに来るのかな?と意地悪く見られていたかもしれない。
豊田議員からはメッセージが来たらしい。
代表として香取慎吾登場の瞬間、会場からおおっと声が上がっていて、
声が上がったことに驚いてる慎吾くんのようすが、ワイドショーで流れたと。
(私はどなたかがツイッターに上げてくれた映像を見た)

賞状やトロフィー(あるんだ!)を授与するとき、たけし委員長は
「ジャニー喜多川」と名乗ったり、メリー副社長の名前も出したりして、おふざけをやっているが、
受け取る慎吾くんのほうは特に反応はしてない。
(これもツイッターで見たのだが、ジャニー喜多川の名を出した瞬間は放送してるテレビが多いのに、
メリーと言ったのを流したのは一つぐらいしかなかったようだ)

そして慎吾くんのご挨拶が、
「新しい地図を始めて1年もたっていないのに、こんなステキな賞をいただいて」とお礼からはじめて、
「まさかこの舞台に立つ日が来ようとは。
東スポさんにはすごくお世話になりました。
一面を何度も飾らせていただいて。
けっこう早い段階で、香取慎吾引退と書かれた。
このときに引退していたらこの舞台に立つことはできなかったと思います。
引退しなくてよかった」とにっこり、さらに、
「引退しません」と言葉を重ねて、皮肉たっぷり。

私はこの2年の間に出たイヤな記事は見ないことにしていたから、読んでいないのだが、
(ツイッターでこんなことが出てると知らせてもらえるので、およその見当だけつけてた)
東スポの一面にドンと「香取慎吾 引退」と出されて、それがネットニュースになって拡散したのだそうだ。
慎吾くんは、何も発言できなかったから言わなかっただけで、
「あの時期のあらゆることは、よーく覚えてますよ」と言ったようなものだ。

この記事をアップしている東スポのネット記事の書き方がえらく鈍いもので、
面と向かって発言されると、「ウチに皮肉を言ってニヤリとしやがった」などとは書けないんだな。

慎吾くんは昨日、自分のインスタのストーリーに「東スポ」と文字を入れた映像をあげていた。
オレが東スポに来ちゃったぜ!というところか。

授賞式には西田敏行や綾小路きみまろも受賞者で出席。慎吾くんはうれしかったんじゃないかな。
西田さんは真正面にいたので、登場したとき、
大向こうの掛け声のように「慎吾ちゃん!」と声を掛けてくれたとか。

慎吾くんはご挨拶の最後に、「この次はぜひ映画の賞をいただきたい」と言ったそうだ。
ぜひ、まっとうに映画賞をいただいて来ちゃってください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画作家大林宣彦・ゴロウデラックス

2018-02-26 22:55:30 | 見る
2月22日放送のゴロウデラックスは映画作家・大林宣彦。80歳。
登場した大林さんは「ようやく会えた」と言うと、ゴローちゃんをハグ!
私、このシーンでいきなり感激しちゃった、こちらが言うんじゃなく、大林監督のほうから言われた。

そしてトークがはじまるとき、カメラに向かって、「よーい スタート!」と。
ステキです。
そして今年1月に日本映画大賞を受賞した最新作「花筐(はながたみ)」について、
「ゴロウちゃんがまたいい映画評を書いてくださってね。拝読しましたよ」と言われて、
ゴローちゃん恐縮、
「とても立派なすばらしい評だった」
「ありがとうございます!体感型映画というか、引っ張られて、自分も登場人物になってその時代を生きさせてくれる」
と言うゴローちゃんに大林監督がスッと手を差し出した、
「今度、映画出て」と。
まあ!なんと!
パッと立ち上がって差し出されたその手を両手で握り、カメラのほうを向いて、
「決まりましたよ!」とけっこう真顔で言った、ゴローちゃん。

課題図書は「大林宣彦の体験的仕事論」
映画館に映画を見に連れていってもらうより前に、お家の納屋にあった映写機でストーリーを作って遊んでいた。
3歳で1コマずつ写真を撮ってつないで動画を作っちゃった。
大林さんはずっとフリーでやってきた。
しかし、いまは普通のその「映画監督」という職業名は、むかしはなかった。
「黒澤さんも小津さんも、それぞれ東宝や松竹の監督部の社員だったんです」
大林さんは映画会社に入社する気はなかった、
映画会社に入るのは東大や早稲田を出たエリートたち。大林さんは既成のそういう枠組みに入りたくなかった。

CMの監督から映画を撮るようになるのは、
東宝の当時の副社長・松岡功(松岡修造のお父さん)の推薦によって。
大林監督の出した台本は「HOUSEハウス」という人喰いホラー映画で、
松岡副社長は、ばかばかしい無内容な台本だと思うけれど、しかし、自分が納得して推薦するような本は、もう誰も見ない、
あなたが思うようにこのまま作ってくださいと、推してくれた。

へええ、自分の感覚はもう古いのだと松岡さんは言ったわけね。
それはすごいね、時代の感覚とずれてきているなんて、自分でわかるってことはなかなかないんじゃないか。

メジャーになるきっかけになった映画「転校生」も難産だった。
スポンサーが撮影直前に降りてしまった。
大林さんは「お行儀の悪い映画ですから」と言ったけど。
でも、自分はアマチュアだから撮らなきゃだめなんだ、
それまでの稼ぎを「パートナーが貯めておいたくれたから」それで映画を撮った。

一昨年8月「花筐」撮影前日にがんだとわかった。肺がん第4ステージ。
この作品を撮りたいと思ったのは40年前、作者の檀一雄もやはり肺がんだった。
だから、なんだかつながった気がして、あたたかい気持ちになったと大林監督。
(いやー、気持ちはそうでも、やはりしんどいでしょうに)

「オンリーワンという言葉はゴロウちゃんたちが定着させた言葉ですけど」と大林監督、
政治経済はナンバーワンになりたがるが、芸術はオンリーワンの世界だから、
これからは政治経済と芸術が三位一体となってやっていけば、戦争にならない、世界が平和になると言われ、
ゴローちゃんは、このタイミングでいま初めてお会いできたことが、
すごく意味がある気がすると言ってた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「アンナチュラル」7話

2018-02-25 20:02:10 | 見る
ドラマ「アンナチュラル」7話
今回はシリアスだった、非常に重かった。

ミスミ(石原さとみ)の弟が予備校で教えている男子高校生・白井からメールがきて、
出ると、動画を見てくれという内容。
見ると、出血している死体?
この死体の死因を当てろ、いま300ほどの視聴者が10万人を超えるまでに答えなければ、もう一人殺すという。

劇場型の悪質ないたずらかと思わせて、いじめが原因の事件。
死体は本物、死因は自殺とミスミは判断したが、白井がこんな動画を公開して騒ぎを起こしたのは、
その判断をもらうためではないはずだ、そこから自分に言わせたいことがあると考える。
白井が出したヒントをもとに、導き出した答えは、
死んでいるクラスメイトの横山は、自分をいじめ続けた3人を犯人と思わせる仕掛けを作った上で、
みずから死んだ、
「自殺ではあるが、3人に殺されたのだ」
白井がミスミにおおやけにしてほしかったことはそれだ。
望んだ答えを10万人を超えた視聴者の前で言ってもらえた白井は、
それではもう一人を殺しますと、自分にナイフを向ける。

UDIラボの全員(所長以外)がかかわって、白井が隠れている部屋を見つけ出し、
死のうとしている彼を救い出して終わるが、
ミスミが、自分も死のうとしている白井にかけた言葉、
「あなたが死んでも、いじめた彼らにはあなたの痛みは届かない。
彼らは転校し、名前を変え、新しい人生を生きていくだけだ。
あなたの人生はあなたのもの」
よくやってしまいそうな、情に訴える内容じゃなくて、むしろ残酷な現実であるところが、
重たい力があった。
この言葉はもちろんいじめた張本人たちも動画を通じて聞いているわけだが、
自殺なんだから自分たちの罪じゃないと思うだけだろう。

自分をいじめ続けた相手に復讐するために、自分は死ぬ、
その死に方で相手を犯人に仕立てるというのは、「その女アレックス」を思い出した。

部屋に飛び込んだ中堂(井浦新)が白井にナイフを渡しなさいと手を伸ばし、
泣き顔の白井くんが「横山は自分をかばってくれたのに、自分は彼を助けずに逃げた。
自分だけ生きていいんでしょうか」と聞く。
中堂の答えは「赦されるように生きろ」

中堂自身も、この事件にかかわって少し気持ちが動いたのか、
翌日、「赤い金魚」と名付けた口中の痕跡の写真をミスミに見せ、ぶっきらぼうに協力を頼んだ。
そのようすを見ていた久部はどうするのだろう?
すぐ、週刊誌のライターに売るのか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「BG身辺警護人」6話

2018-02-24 21:50:45 | 見る
ドラマ「BG身辺警護人」6話
やわらかい回で、これがこのドラマの特徴なんだとわかった回でした。

今回の依頼人は引退した元総理(橋爪功)、
命を狙われていると言っているのに、警察SPからは、すでにその必要はないと警護を断られたため。
離婚して戻ってきている娘と孫の警護も頼むと言われている。

孫娘は「あやちゃんと呼ばないで。ちゃんは上から下に言うこと、あなたはおじいちゃまが雇った人でしょ」と言うような、
生意気な子。
この子役の子がうまいの、演技してる感がない。
見たことあると思ったら、トットちゃんだ!

島崎(木村拓哉)の息子役の子といい、子役がいい。
息子くんのほうは、お母さんのところに帰れば?と言うお父さんに向かって、
「あなたが寂しがるからここにいるだけ」としゃらっと言った。
島崎が帰宅して、息子にチャーハン作ってやるシーンがあって、
木村くんはお料理してる?慎吾くんは仕事でなくなったら全然やってないみたいよと思ったり。

元総理を狙う犯人かと思われた男が、孫娘のお父さんだということと、
狙われているというのはこの老いた政治家の思い込みなんだなということが、
早い段階でわかるので、
あとは島崎を中心にした、ひとの情の描かれ方になっていく。
このドラマはそういうのなんだと、6話目にしてわかったわ。
ハードボイルドにしては甘い甘いと思ってたわけ、私としては。
そっちを見せようというんじゃなかったのよ。
こっちを楽しんでくださいというんだったのよ。

落合(江口洋介)とイヤミな上司(宇梶剛士)のやりとりを見てて、ああ!と思い出した。
警察の上のほうから石黒賢が来たら、いいんじゃない?

島崎の元妻が、自分を警護してほしいと連絡してきて、会う。
元妻の役は山口智子。
発表されたとき、ツイッターでも大歓迎されてたけど、あいにく私はロンバケも、
その他の月9ドラマもほぼ見てないので、特にキャーキャーする要素はない。

予告で話題になってた、「誤差なし!」がやけになごやかなシーンは何!?というのがわかった。
今回のラストシーン、課長のおごりでおしゃれな居酒屋、
高梨(斎藤工)復帰の飲み会だから記念撮影しましょうと、全員で腕時計を出して「誤差なし!」ニッコリになってたの。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新選組殺人事件・科捜研の女

2018-02-23 21:20:36 | 見る
2月22日の「科捜研の女」で沢口靖子が新選組の格好で刀を構えてる宣伝写真がツイッターに出て、
ほかの人なら特に興味持たなかったんだけど、
なにしろ沢口さんだったので、「みつさん!その格好は弟ですか!」と気になって見てみた。
ほんとのタイトルは「御法度殺人」でした。

最初に強盗犯人かと思われた男が捕まったのが壬生。
その男の供述から、違う犯人による連続殺人と考えた若い刑事と、沢口靖子さんが組んで解決していく。
死体のそばに必ず、四角い布地が置かれていて、それが浅葱のだんだら。
「新選組の羽織の袖じゃないか?」
ここから科捜研のメンバーが新選組について話すシーン。
「新選組は幕末の京都で尊王攘夷や倒幕運動がおこったとき、それを取り締まるために作られた志士たちの集団だ」
(前半はともかく、志士たちの集団という言い方は気に入ったので許す)
「じゃあ新選組は幕末の正義の味方ですね!」と若い女性メンバーが脳内で妄想、
自分はかわいい町娘!ほかのメンバーはみんな浅葱の羽織に縞の袴でハチマキして、
そのセンターで沢口さん(前髪のある、長いポニーテール)が凛々しく刀を抜いて構えると、
全員ヤーッと抜刀して駆け抜けていくの。
みつさん、望みがかないましたね!と思っちゃった。
沢口さんが望んだわけじゃないけど、みつさんは「私も一緒に行く!」「ダメです!」って言われてたじゃない?

「新選組の評価は歴史上いろいろ分かれているんだ」とおじさんメンバーが説明し、それに対して沢口さんが、
「でも」と言い出したとき、私の脳内には、
「でも、私が知っている彼らは決して悪い人ではありませんでした」と言うみつさんの声が。
その声が聞こえちゃう自分がおかしくておかしくて。
実際のセリフは、「でも、この布が置かれたわけは?」と証拠品の話になるんだけどね。

事件のほうは、連続して殺された被害者がみんな、以前は郷土史研究の仲間で、やっていた研究が新選組。
地域の再開発をめぐって仲間割れして、邪魔になった局長(会長をそう呼んでた)を殺してしまった。
父親に反発して離れていた、その局長の息子が京都に戻ってきて、今回の連続殺人(敵討ち)を起こしたというもの。
浅利陽介くんが戻って来て大暴れ!みたいなことか。(いやいや)

それに局中法度が使われてたの!
この研究グループは、自分たちを隊士と呼んでて、局中法度を採用(!)してたということで、
あの局中法度の文章が出てきて、
抜けようとしたからとか、金策したからとか、それぞれの殺人の理由づけとして条文を使ってた。
だから、単なるいろどりじゃなくて、事件そのものにも組み込まれてて、アラびっくりでした。
死体のそばに置かれていた浅葱の布地は、局長(会長だよ)が殺されたときにたまたまつかんでいた羽織の袖。
形見にもらった息子が、それを人数分に切って、置いてたの。

グループの一人は「八重の桜」の近藤勇やってた人だった。
この人も後半で殺されちゃうけど。
脚本家が新選組マニアなのかなぁ?
グループが仲良かったころの回想で、八木邸や壬生寺に行った場面はわざわざロケしてたし。
これが芹沢鴨が斬られたときの刀の痕!なんてやってた。

すごく久しぶりに「科捜研の女」を見たわ。
牛に引かれて善光寺詣りじゃないけど、新選組に釣られて。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「アンナチュラル」6話

2018-02-22 22:41:25 | 見る
ドラマ「アンナチュラル」6話
友達じゃないからって言葉がいい場面で、
友達だろって言葉が怖い場面で使われてた。

UDIラボのショウジ(市川実日子)が合コンで酒に薬を入れられてホテルに連れ込まれ、
翌朝、目が覚めたら隣で男が死んでいた。

高級ジムの会員の合コン、集まった男性は会員だから身元が安心で稼ぎがいい。
高級ジムの会費が月5万円という設定で、なるほどと思う。
年会費が何百万とかいうところだと、セレブだけど年齢も高くなるしね。自分も入れないしね。

実は男性4人グループの仲間割れによる連続殺人で、
彼らは過去大学時代に強姦で訴えられたが不起訴になったという過去、
いまは仮想通貨の詐欺でつるんでいるという連中。

絶賛彼氏募集中のショウジがイイ男目当てで巻き込まれた事件で、
展開早くてスリリングで痛快で、車で軽飛行機を追いかけて止めようとしたり、
アクション映画みたいだった。
飛行場が調布西飛行場!
滑走路に突っ込んでいく、ミスミ(石原さとみ)やショウジを乗せた車が、葬儀社の車という、
葬儀社のいつもの人キバヤシさん(いつもは遺体に探している痕跡があると中堂に連絡して1万円もらってる人)は、
カーチェイスも辞さない人だったのだ。

警察の目を逃れながら証拠を探すミスミとショウジの危なっかしい珍道中や、
いつも巻き込まれる所長(松重豊)がおかしかったり。
所長の松重さんと中堂の井浦新が、UDIラボで、
キャンプ用のコンロであっためたおでんをつっつきながら飲んでるシーンがよかったね、いい空気でしたね。

しかし、裏ではゴシップ週刊誌とくっついてる久部が、フリーのライターと接触して、
正しいほうに向かおうとして逆にダークサイドに落ちこんでいきそうな危険な感じも。
ライターが北村有起哉だからねえ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エッセイスト小林聡美・ゴロウデラックス

2018-02-21 22:52:38 | 見る
2月15日のゴロデラのゲストは小林聡美、女優だけどエッセイの本も多い。
登場するなり言ったの、「(セットの)天井が低くていいですね、落ち着く」
天井が低くて?オモシロ。
今回の本は「ていだん」鼎談ですね、3人で語る。
小林さんが「お会いしたい人というか、お会いしても大丈夫そうな人、怒られない、優しそうな人をお呼びして」
(こういうとこ、三谷幸喜にそっくりなんだけどな)
受身で生きてきたとか友達少ないとか、人とお会いする機会が少ないとか、前書きにあるそうです。

「テレビで放送されたりとか、中心になるのがいやなんですよ」と言った小林さんに、ゴローちゃん共感、
「僕も僕もそうですよ、僕、カメラ回ってないときのほうがおもしろい」
44歳のゴローちゃんが「小林さん、44歳のときはどうでした?」
「あまり変わってないから」と小林さん、
「僕も10年前と変わってるかといえば、変わってないですし」と言ったゴローちゃんに、
「変わってないですか?」と真顔で外山アナが。するとゴローちゃんが言ったのだ、
「おまえグループ解散しただろみたいな顔して!」
ブハハハ!
環境は変わったけど自分は変わってないってことだと説明してたけど、
こんな言い方がパッとできるの、去年とは全然違うと思う。

小林さんいわく、基本的な価値観は10代のときから変わってない、
好きなもの嫌いなもの。
年とるとどんどんオリジナルな自分になっていくらしいですよ、と小林さん。
それが本の中にも表れているそうで、素直な自分でいいですよとエールを送られてる感じがするとゴローちゃん。

小林さんは、自分としては中身は10代だけど、現場では年上になっていってるわけで、
若いコが緊張して話しかけられないとか、ああ、そうかと思ったりすると。
ゴローちゃんもそれはあるんだって。
若い人たちが話してる輪に入れないとか。
向こうが緊張するってことはあるだろね。

3人なのでここでも「ていだん」を。
3人ともひとり暮らしということで、ひとり暮らしのお話。
ある時点できちっとするようになったと話し始めたゴローちゃん、
あるとき友達が一晩かけて、家じゅうをきちっとして断捨離してと、全部キレイにやってくれて、
それがきっかけで変わった、それが「ヒロくんなんです」
はああ!

そこからキレイな状態をキープしている、キレイじゃなきゃ気持ち悪い状態になった。
帰ったときにぐちゃっとなってるのはイヤだから、出かける前に片づける、
ベッドメイキングは朝のイベント。
聞いてる二人は「へえええ!」と顔を見合わせ、
「それは結婚は無理だね」
女性の長い髪の毛は気になる、
「特にベッドはきれいなほうがいいから」
ベッドに女性の長い髪の毛が落ちているという日常ってことですか?
小林さんもキチッとしている印象ですが?
「私、そんな病的じゃないから」
ワハハ!病的!
いろいろ話しているうちに、ついゴローちゃんは言った「そもそもなんで散らかるんですか?」
片づける人はそう考えるのだ。

小林さんはキャベツの姿煮をひとりで食べてると、なんで私は一人でこんなにキャベツを食べておるのかと思うそうで、
キャベツを丸ごと煮るんだって。
4分の1にしてからじゃいけないのかしら。
野菜のこだわりの話からゴローちゃんの話はまた「ヒロくんが」
庭で野菜を作ってて、持ってきてくれるんだって。
スモークチキンだけじゃないのね。

小林さんが「家にいるのは好き、家にいたらすることは山ほどある、ぼーっとしてることはない。
ちょっと電球切れてる、替えなきゃとか」と言ったとき、外山アナの反応が、
「すぐ替えるんですか?」
替えないんですか?
「最近ちょっと暗いなぁとか(笑)」
ダメだこりゃ。

ゴローちゃんは一人でいるのは好きだけど、ずっと一人ではいられない、人に会いたくなる。
「ヒロくんとか?」
ヒロくんの名を初めて聞いた小林さんも、番組の終わりには覚えておられました。ホホホ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ムサシ」

2018-02-20 23:11:08 | 見る
藤原竜也の「ムサシ」をやっと見てきた。
2月15日、シアターコクーン。
これがすでに5演目、私は過去2度、チケット取ったのに突発的に行けなくて、3度目の正直だった。
今回は脚本の井上ひさし、演出の蜷川幸雄への追悼の意味もあるが、
軽く笑える場面も多くて、楽しめる舞台だと知った。

巌流島の決闘の場面からはじまるが、倒された小次郎(溝端淳平)は助かって、恨みを晴らすために武蔵を探しまわり、
ようやく鎌倉の寺にいることを突き止めて、やってくる。
この寺のセットに竹林のセットがついていて、この竹林がとても印象的にサヤサヤするのだ。
人がやっていると思うが、話の内容のここぞというシーンで、
サヤサヤサヤサヤ。
蜷川幸雄にしては、とてもシンプルできれいな装置だ。

因縁ある武蔵と小次郎、柳生宗矩(吉田鋼太郎)、沢庵和尚(六平直政)、寺に寄進した女性たち、白石加代子と鈴木杏、住職の大石継太。
足首を結わえた5人6脚の場面や、全員でタンゴの曲に乗っておおまじめに踊る場面、
ちらちらテレビの紹介番組で見たことはあったけど、ほんとにおもしろい!

最後に大どんでん返しがあるのは知らなかった。
藤原くんが「もともとレクイエムの要素のある作品だから」と言っていたのがわかった。
ボクらの時代では二人の先輩にいじられてたけど、溝端淳平くんがとてもいい。

井上ひさしのテーマは「恨みの連鎖を切る!」
皮肉や裏返し裏返しの主張ではなく、明るい気分で見終わる舞台だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

香取慎吾に恩返しの仕返しの倍返し 3

2018-02-19 22:26:26 | 慎吾
(つづきのつづき)

最後はホテルで宴会を用意してますということで、それまで、一人、部屋で休憩する慎吾くん。
部屋には心霊現象的仕掛けがいろいろ。
それを隣室でモニタリングしてるザキヤマと梨花ちゃん。
うめき声とともに突然額縁が落ちたり、突然テレビがついたり、突然電話が鳴り出したり、突然壺が割れたり!
ドキッとする慎吾くんの筋肉反射が見もの!
すごくおかしいんだけど、真顔になってるのがカッコいい!
スタッフが呼びに来て、ガラッとふすまを開けたのにもびーっくりして、
「うぉい!バッカヤロ~!」田中邦衛になってた。

宴会場に入って来た慎吾くんは非常に警戒してまわりじゅうに気を配りながら睨んでる。
ご挨拶に来た女将に「ここは何年ぐらいですか?」と質問して、相手が本物かどうか確認。
お料理の中で、ザキヤマが恨みに思っていた「うなぎ」が出ました。
うなぎ大好きなザキヤマなのに、いつも慎吾くんに横取りされてたから、
今回は慎吾くんのだけ、「なまず」なの。
でも、気づかず、おいしいと食べてる慎吾くんに、女将がやって来て「申し訳ございません、ウチのナカイがまちがえまして!」
呼びつけられた中居じゃなくて仲居さんはなんと、土屋アンナ。
慎吾くんに「久々だね」と言われて、うっかり吹いちゃったけど、とぼけて芝居を続けてる。
このあと、もう一回、ジョロキア料理が出たんです。
ジョロキア入り茶碗蒸し。
最初は警戒して食べなかった慎吾くん、ひと口食べて悶絶!
立ち上がると、皮肉な顔つきで拍手しました、「すばらしいね!引っかかったよ」
そしてまたもや女将と仲居が登場し、あんたはもうクビよ!から大ゲンカになり、
二人に挟まれた慎吾くんが「いや、大丈夫だから」と言ってる顔に、
仲居が卓上の水を取り上げるや、バシャッとかけた!
と見た女将もすかさず水を取ってバシャッ!
慎吾くんがこの回で一番、予測してなくてほんとに驚いた反応になってたよ。
土屋アンナの思い切りのよさと運動神経のよさ!

二人が言い争いながら退場していったあと、
「おい待てよ!バカ野郎!何なんだよ!ゴルアァ!」
ブチギレ慎吾、カッコいい!
「もう最終回だよ!もう今日でおじゃまっぷ最終回!」とキレまくる慎吾!
(これを本気に取った人が若干いたらしくて、最終回じゃありません、おじゃまっぷはまだ続きますと慎吾くんがツイートしてた)

なだめるザキヤマ、会わせたい人がいるんですと慎吾くんを連れ出し、
わざわざだいぶ遠くまで移動したのか、落とし穴の仕掛けの場所に連れて行った。
はるか向こうで「香取さ~ん!」と呼んでいるのは浅野ゆう子!
いぶかりながら、ザキヤマに押し出されてそっちに向かって走り出す慎吾くん。
真ん中辺の落とし穴にズボッと落っこちたわけですが、
慎吾くんは最後の一歩、踏み切ってるよね。
ドスドス走ってガタガタ落ちるんじゃなくて、そのほうがキレイに落ちるから。
ここから土の色が違うとか、ここに照明が当たってるとか、もうわかってて、やってる。
プロ!
そしてザキヤマが、ゆう子さんお仕事終了ですと去らせようとしたのを穴の中から止めて、
ハシゴを降ろさせ(ハシゴ持ってきたスタッフに、雑!とか、オカシイやりとりもあり)
穴から上がってきて、ちゃんとご挨拶してた。
企画の段取りだからかまわないのに、それでもちゃんと挨拶しなきゃと自然に思うあたりが、
やっぱりずっとトップで生き残ってきた人の面目だね。

パンケーキ店のおねえさんに「ぼくに食べてほしいでしょ?」と言ったのも、
スターだからじゃなくて、自分が食べておいしい!と言うことが重要とわかってる。
最終回!とギャグにしたり、終わっちゃうけどと普通に口にできたり、去年とは全然違うね。

見終わったスタジオでザキヤマが、
「この人だまされるのおもしろい!長いこと、アイドルがやらないことをやってきた人の凄味を感じましたよ」
「ありがとう」といい笑顔の慎吾くん、
「恩返し、ありがとね。
おじゃまっぷ終わっちゃうけど、まだ数回あるからね。
オレがこの恩返しを倍返ししてあげるから」(ニヤリ)
おお!お待ちしてま~す!

(意外にステキな倍返しだったりするかも?)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする