よむよま

よむ・よまない、それから。

山形・酒田・本間家・ブラタモリ

2018-09-30 20:49:04 | 見る
9月29日のブラタモリは山形県酒田市、最上川の橋の上からはじまりましたが、すごい雨降り。
すぐ登場した案内役は、酒田市役所の小林さん。
「酒田は日本の中心」がテーマ。
タモさんが「北前船か」
北前船は海の総合商社なんですと小林さん、その出発点が酒田だから日本の中心なんですと力説。
酒田から西へ行き、江戸へまわるのを西廻り航路という、そのの出発点なんですね。

小林さんは、背が高くてガッチリしてて、すっごい張り切ってて、声も張ってて、めちゃ一生懸命で、
説明を聞いてたタモリさんが
「あんまり張り切るとバテますよ」
ブラタモリが山形県に来るのを待ってたんだって。
ようこそ!酒田へ!の気分が出ちゃいました、とおっしゃってました。

最上川の屋形船に、京大の山村先生が乗っていて、案内役が二人になりました。
晴れていれば鳥海山が見えてきれいだという川べりですが、残念ながら今日は雨で何も見えません。

西廻り航路にとって重要だったのは、最上川の周辺からの物資が舟運で酒田に集まった。
舟から荷上場へ上陸してみると、残っていた倉庫群!
山居倉庫という場所、ずらーっと蔵が並んでる。
すごいなぁ、これ、江戸時代の建築?
そのままいまでも使ってるの?
特別に中に入れていただきました。
米の袋がブワーッと積まれてる!
いまは一つの棟で1万5千俵入ってる。
しかし、江戸時代には65万5千俵集まったんだって。
山形には幕府の天領が20万石もあったから。
それを集めて酒田から江戸へ運び出す、それが西廻り航路の起点となった理由。
「江戸の胃袋をつかんだということで、日本の中心と言えますね」と山村先生。
最初は幕府の米専用ルートだった西廻り航路を、やがて北前船の商人たちが利用し、
酒田が繁栄することになった。

市内に残っている豪商の屋敷を見に行きましょう。
大きな冠木門にある名前は本間。
「本間家!ああ、本間家か!」とタモさん。
歌に残ってる本間様ですか!
「本間様にはおよびもせぬが せめてなりたや殿様に」と歌に歌われた、あの豪商でしょ!?
残ってるんだ。ていうか、続いてるんだ。
当代のご当主は十一代目のご老女。
徳川斉昭の直筆の掛け軸やら、加藤清正が持ち帰った壺やら、飾られてある。
「こんなすごいの、ぽんぽん普通に置いてあって大丈夫なんですか?」とタモさん、
ふだんは本間美術館収蔵だそうです。
あ、なるほどね。これだけのものがあったら、美術館、博物館にしないと、遺産相続できないよね。

屋敷は600平米、23の部屋、
梁は春慶塗り(普通はお盆とかを塗るような漆塗り)、
障子は一部屋ずつ違う桟のデザインになっているの!ハタキかけるの、大変だねー。
幕府の巡見使が宿泊するので豪勢な屋敷になっている。
庭石は各地の名産の石が使われている。
日本じゅうから石が集められたわけは、やはり北前船。
行きは米俵を積んでいき、帰りには買い込んだ衣類などの商品のほかに、
石を船底に積むことで重しにして、持って帰ってきたから。

港の見える高台の公園、日和山公園に来ました。
雨がやんでますね、よかったね。
酒田港は風が強い、船が入るのに具合が悪い、
その風の解決をした場所があちらにあるんですと説明の途中で、
山村先生は「すみません、私、大学で授業があるので、ここで」とお別れ。
専門じゃないのでと選手交代することは多かったけど、これは珍しいね、おじゃまっぷ方式だね。

移動したのはフェリー乗り場、離れた島の飛島へ行く船が出ます。
そこにあった大きな地図を見てタモリさんが地形の説明を始めちゃったのがおもしろかった。

飛島までフェリーで渡り、舘岩という高台へ、強い風に吹かれながら急な階段を登るご一行。
下を見下ろすと、港の入江が見える。
弓のような入江の形は風除けができる。
船はいったんこの飛島の港に入り、風待ちをして酒田に入るという解決法を取ったんですね。
この舘岩は「これは火山の溶岩の固まった岩ですね」とタモさん。
海底火山が盛り上がって冷え固まったというので、露出している岩に触って、種類を判定するタモさん。
この溶岩は流紋岩ですと教わって、
「流紋岩か!よく見とこう!」と食いつく。
飛島が気に入ったタモさん、
「面白いですね、この島。成り立ちから利用のされ方も」

地形の成り立ちに興味が持てれば、どこに行ってもおもしろいだろうね。
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「あなたの人生の物語」テッド・チャン

2018-09-28 22:42:54 | 読む
「あなたの人生の物語」テッド・チャン ハヤカワ文庫

映画化されてアカデミー賞を取って評判だったものなのね。
見てないのでわからない。
これを映像化したって、どうやったんだろう?
ある女性学者の言語学的な研究の取り組みと、彼女の内面の言葉の連なりと、
その二つが交互に書かれて、1編の短編SFになっていて、
これを映像化って?

「あなたの」のあなたは、主人公である女性の娘のこと。
主人公が「私があなたのお父さんと結婚したのは」という調子で、娘に話しかける形で、
娘が生まれたこと、育っていく日々のこと、さまざまな家族のエピソードが語られる。
その部分と、この女性が言語学者として、地球にやってきたあるエイリアンの言語について研究し、
彼らの語法、文法を解読していく過程が、交互に置かれている。

終わりに行くまで、この二つの話が交互に置かれている意味がわからなかった。
どうつながるの?と思って読んでいた。
ラストでつながったのだ。

重要なのは、エイリアンの語法。
彼らは、単語を並べて増やしていく方式で一文を構成するのではなく、
これから書くべき文章を、初めの「線」からすべてつなげて文章を完成させる。
長い文章、大きな概念を「書く」と、書き終わったときには、
ページ全部に一つのまとまった図が描き出されることになる。
主語があって述語があってというような順番はない。
最初の線が書かれるときには、その線からつながるすべての言葉が準備されている。
ということは、これから書かれるすべての言葉が、最初の線を書く前に準備されている。

「書き始めるときには、これから書かれるはずの言葉がすべて、すでにそこにある」
このエイリアンの語法を解明し、理解した主人公は、ただ文章だけでなく、ものの見方、考え方が変わってくる。
それが、「あなた」と呼びかける娘の物語につながるのだ。

読んでいてずっと不思議だったのだ、「あなた」と呼びかける娘の人生のお話の部分が、
回想している過去形ではなく、未来形の文章なので。
あなたはこうするでしょう、あなたはこう言うでしょう、
あなたは25歳で山岳事故で死ぬでしょう、と。
ラストシーンでやっとわかった、
娘はこれから生まれてくるのだ。
そして主人公は、これから始まる娘の人生が、
始まる前にすべて、すでに見えているのだ。

ラストで、あっ、そういうことかと納得すると同時に、とても驚いたSFだった。
ほかの小説も、こんな考え方!?と思うようなテーマで、
読みやすくはないのに、先が読みたくなる作品だった。
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”樹木希林”を生きる

2018-09-26 22:52:47 | 見る
9月26日NHKで「”樹木希林”を生きる」という番組が放送された。
希林さんは9月15日に亡くなった。
以前からガンは公表されていたが、やはり最終的に転移が全身に進んでいたようだ。

希林さんは持ち込まれる密着番組の企画をすべて断っていたそうだが、
1年ほど前に、この密着番組の木寺さんという男性ディレクターが、
「私、この1年で4本、映画撮るから、カメラ持ってこないか」と呼ばれて、
つまり、密着を許可されて、去年から今年、亡くなる直前まで撮影していた。
なんと幸運な人だ!
そのわりにボーッとした人だなぁ。
ずっとくっついて、希林さんの話を聞いているのだが、
(ご要望で、カメラクルーを引き連れてとはいかず、木寺さん一人でカメラ持ってくっついてる)
次第に希林さんはイライラするようになり、
「私なんか撮って番組になるのか、NHKの人がやれって言ったの?これでNHKのスペシャルになるの?」
そして、自分の考えをいろいろしゃべってくれるのも、
「何かこれというものがなきゃ、番組にならないと思って、悪いなぁと思うから」しゃべっているのだが、
聞き手である木寺さんの反応は、
「律儀な反応で。だから話がはずまないよね」と言われてしまう。
そう言われると木寺さんは自分の性格や生活をさらけ出し、
もっと自分がぶつからなきゃいけないんですよねなどと反省したりして、
見てるほうは、イヤ、別にあなたの話はいいんだけどと思ったりして、
希林さんと二人きりで車という密室で向き合ってるのは、そりゃ大変だろうけど。
(希林さんは自分で車を運転して、現場に行く。その途中で木寺さんを拾い、帰りはまた彼を落としてから帰宅)

4本立て続けに仕事すると言った1本目は「モリのいる場所」
偏屈な画家の夫に寄り添う老妻の役。
夫は山崎努、家事手伝いの同居人が池谷のぶえと、なかなか手ごわい配役だ。
(私、これは見てない。WOWOWとかで放送したら見よう)
このときはまだ元気な感じだけど、しんどい時もあったようす。

2本目が是枝裕和監督の「万引き家族」
しかし希林さんは顔合わせの日、監督にはっきり異議を言っている。
「こんな赤の他人がぞろぞろ家に入り込んできて平気っていうのがわからない」
この映画の基本的な設定である、何も血縁関係のない人間が家族と偽って、
希林さん演じる婆さんの家で一緒に暮らしている、そこがそもそもリアリティが感じられない、と。
監督は困った顔をして「考えます」と答えていた。
その後、監督と希林さんは二人だけで議論し合い、結果、
婆さんは過去に夫が女を作って出ていき、そっちの家にいまでも金をたかりに行っているという、
新たな設定が作られた。
そうだったのか。あの設定は。
この、向こうの家(いまはすでに息子夫婦の家になっている)にたかりに行くシーンは、
とぼけながらの、食らいついて離さないしたたかさで、希林さんの真骨頂だった。
「万引き家族」の希林さん最後のシーンは、婆さんが死んで、床下に埋められる。
死に顔で横たわっている希林さん。
これも凄い。これが死の直前の映画のシーンとして残ったということは。

3本目は、打って変わって、「日々是好日」しゃきっとした着物姿の茶道の先生。
これはどこかでポスターを見たのよね、公開はまだかな。

今年になって希林さんは新聞社のインタビューの現場に木寺ディレクターを呼び、カメラを回させる。
木寺さんは意図がわからなくて、なぜ呼ばれたんだろうと思っていると、
希林さんはガンのPET検査の撮影図を取り出した。
2年前のものといま現在のもの。
全身に転移し、骨転移も進んでいる。
「あとどれくらいですかと聞いたら、先生は今年いっぱい、しかし、もう少し早いかもしれませんと言われた」
希林さんは木寺さんに説明した、
「1年もくっついてカメラ回してたけど、何もキモになるものがなくてどうするんだろうと思って、
ずっと考えてたんだけど。
でも、これがあれば、キモになるでしょう?」

その後、最後を在宅医療でと望んだ希林さんが、帰国した娘さん同席で、
医療チームの人たちと打ち合わせをする自宅にも木寺さんは呼ばれてカメラを回している。

最後の映画はドイツ映画で、もうかなり体力的にぎりぎりのように見える。
その最後のシーン、窓際のイスに座った希林さん(の役)がかすかな声で歌い始めた、
「いのち短し 恋せよ乙女」
えっ!
黒澤映画「生きる」の志村喬のようではないか。
ガンで死ぬ主人公がブランコに座って「ゴンドラの唄」を低く歌う、有名なシーンが浮かんでしまう。
このドイツ人の監督さんはどうしてこういう場面にしたんだろう?
単なるめぐり合わせなのだろうか。わからない。

番組は、クランクアップして、杖をつきながら一人で廊下を去っていく希林さんの後ろ姿で終わっていた。
希林さんは「あなた、電車なくなっちゃうんじゃないの?」と最後までディレクターのほうの心配をしていた。
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仲間の喜びを喜ぶ・ゴロウブログ

2018-09-25 21:28:40 | 慎吾
パリで、慎吾くんがインスタにあげるのはもちろん、
つよぽんもツイッターに写真をあげてくれてるのに、ゴローちゃんが一向に発信がなかったので、
「ゴローちゃん、またスマホ忘れていったんじゃない?」とツイッターで噂されていたのですが、
9月21日に更新されたゴローちゃんのブログが、それはそれは素敵な内容で、
慎吾くんもそれを見ていて、自分のインスタのストーリーズで、
「ゴローちゃんスマホ忘れてなかったね。ブログもとてもいい言葉で書かれていてうれしいです」と触れていたのでした。
何でも知ってるねえ、慎吾くんは。

ゴローちゃんは、
「仲間の幸せそうな顔を見ることがこんなにも嬉しいとは」と書き出している。
いままでの自分は、いつも少し冷めていて、幸せそうな相手を微笑ましく思うことはあっても、
自分のことのように嬉しいと感じたことはなかった、と。

パリで、展示された作品を前にした慎吾くんが全身から発する喜びは、
ゴローちゃんの「距離」を溶かして、一緒に嬉しい!と思わせてくれたのでしょう。

でも、さすがゴローちゃんは、ちゃんと言葉で表現もしてくれてます。
「香取慎吾のアートは彼の分身であり彼のオーラであり、
自身の周りを浮遊する生命体のようでもある」
ここを一つのピークとして、これからも世界中のひとに見られることで
更にトランスフォームを繰り返していくだろうと言うゴローちゃんは、
「なんたって、あいつはMonsterですから」と。

そう、ゴローちゃんは以前から香取慎吾はモンスターだと形容してくれてて、
それがまさにぴったりなんですよね。

アップしてくれてる写真は、会場に入る前に緊張した面持ちのごろつよや、
中に入って慎吾くんに会ったら、「すぐさま、はしゃぐ三人」という
慎吾くんが写真撮るのに合わせてポーズしてる3人のようすを横から撮った写真や、
3人くっついてうれしそうな記念写真や、表情豊か。

最後は「さてと、今日は、パリがチョー好きになったという草彅君を連れて、
モンマルトルの丘にでも行こうかな」とおしゃれに締めているゴロブロ。

ゴローちゃんの言葉の一つ一つに、「ありがとう。ありがとう!」と思いながら、読みました。
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天才はあきらめた・ゴロウデラックス

2018-09-24 18:07:11 | 見る
9月20日のゴロウデラックスは南海キャンディーズの山里亮太、「天才はあきらめた」
自伝エッセイで、以前に出された「天才になりたい」という本を加筆して構成しなおしたものだそうだ。
ビジネス書としてもウケている。

オープニングのゴローちゃんと外山アナ二人のところで、
外山「ゴローさんにとって天才とは誰ですか?」
ゴロ「ベートーヴェン!」
ここで11月に赤坂ACTシアターで公演やります!と早速宣伝を入れ込むゴローちゃん、
そしてその後に登場した山ちゃんは、
「僕がこの本を書いたことでゴローさんが告知できてよかったです!」ハハハ!

ビジネス書として読まれているというのは、内容がともかく「劣等感をガソリンに変える方法」
自分の中の闇、醜い感情をエネルギーに変え、しんどい努力がいやでなくなる。
ゴローちゃんは、
「僕、こういうの、まったくないからなー。
あの人いやだなと思っても、すぐ忘れちゃうし」
山里「それは憧れる才能です。忘れちゃうってことは、いやなことに時間を取られてないってこと」
つまり、あいつがイヤだ、嫌いだとそのことにとらわれていると、
それに自分の時間とエネルギーは使われているのに、
そのイヤなヤツのほうは自分の勉強をしたり努力したりして前に進んでいることになる、
「そいつのウィニングランを手伝っているだけ」
ははあ、なるほど!そういう考え方?

しかし、山ちゃんは同期の芸人や相方への嫉妬や羨望を、ただ心の中で思ってるだけじゃなく、
同様に、それをガソリンに変えるんだという行為も、ただ思うだけじゃなくて、
全部をノートに書くの。
ともかくノートに書く。ぐりぐり書く!

さまざまなつまずきを超えてコンビを組んだ、運命の相手・しずちゃんに対しても、
すごく戦略的にアプローチして(嘘までついて)、自分とコンビを組むように持っていく。
しずちゃんを口説くために、自分のこと、しずちゃんのことを細かく分析したノートを作り、
それを見せて、当時別の人とコンビを組んでいたのを解散させて、自分と組むように仕向けるの。
そうとう粘着質だなぁ、山ちゃん。

事務所の社員に酷評されると、またそれもノートに書きつけて、
それに対する怒り、絶対見返してやるという決意、全部ノートに書いて、
そいつに一番こたえるように、ウケてみせる、成り上がってみせるとがんばる。

しずちゃんに対しても、お笑いの賞を取ってから、彼女一人が注目され売れていくにいたって、
嫉妬し、彼女に来た映画の話を陰で断ろうとしたりする。
でも、実際にはその映画の話が来て、大当たりするわけですが。
その映画が「フラガール」(そりゃ、しょうがないわー!)

そうやって、全然うまくいかない、南海キャンディーズ暗黒期は、
しずちゃんがボクシングでオリンピックをめざして必死の努力をするようになって変わる。
「山ちゃんが言ってた、努力は大切だというのはほんとうだった。申し訳なかった」
としずちゃんが言ってるのを聞いて、
雪解けしていったんですとキレイな話になっているが、
ほんとは「僕一人の仕事が増えていって、いけるとなって、心が広くなっただけかもしれない」
それは当然あるんじゃない?
やっぱり貧すれば鈍するってことはあるから、余裕があると受け入れられるのよ。
それを全部さらけ出せたってことは、とらわれる自分から自由になったのね。
(状況が変われば、また変わるかも?)
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秀山祭九月大歌舞伎

2018-09-21 21:18:28 | 見る
「秀山祭九月大歌舞伎」昼の部を見てきた。
秀山祭というのは、吉右衛門がメインで、先代の吉右衛門を偲んでの公演。
昼の部は3本で、3本とも幸四郎が出演してた。夜も出てるから、がんばってますね。
5年前に脳出血で倒れた福助が復帰という、めでたい公演でもある。

一つ目は「金閣寺」
主君の足利将軍を殺害した悪役の松永大膳が金閣寺に立てこもっていて、
天井画に龍を描かせようととらえた絵師の狩野之介と妻の雪姫、将軍の母も幽閉されている。
此下東吉が潜入して、活躍の末、彼らを助け出す。
大膳を松緑、東吉を梅玉。将軍の母を福助がやっている。
この役は一場面だけで座っているので、復帰出演にはちょうどいいのだろう。
福助さんはセリフもはっきりしてるし、声もよく出てた。
大きな拍手が湧きました。

大役の雪姫を児太郎さんが初役でやっている。私はこれがお目当てだった。
縛られて桜の木につながれ、先祖である雪舟の故事にならって、散った桜の花びらでねずみを描く場面が見せ場。
縛られて悶える美女、散る桜(一瞬、姿が見えなくなるほど散ります)という、嗜虐的な見せ場で、
歌舞伎ってこういう趣味は多い。
描かれたねずみが縄を食いちぎるところは、黒子二人が1匹ずつきれいな白ねずみを操って見せる。
こういうところの黒子さんは、黒子の衣装の結んでるひもも赤で(普通は黒ずくめ)、
ねずみがぎりぎりまで客席から見えないように自分の体の陰にしておいてすっと出すし、
お姫様の場にふさわしい細かい演出になってるのね。

児太郎さんは全身で熱演、花びらでねずみを描こうと決意するところが凛々しい。
全体にもっとなよなよ弱い女性的に見せる人のほうが多いんだろうけど、
児太郎さんは背が高いし、娘役よりも年増のほうが似合うタイプだし、
この感じはいいんじゃないかな。
ある意味、現代的かもしれない。

二つ目は舞踊「鬼揃紅葉狩」
平維茂一行が戸隠山の鬼を退治する。
前半は鬼はお姫様と侍女たちに化けている。
幸四郎は維茂のほうではなく、鬼女のほうをやっています。
幸四郎の女形を見るのは二度目。
顔はとてもきれいなのですが、なんとなく骨格が立役(男)の感じなのよね。
別におかしくはないのですが、「俳優祭」の男女逆転の配役みたいに見えるの、私の目がまちがっているのでしょう。
なんだかオモシロイんですよね。

三つ目は「河内山宗俊」
吉右衛門の河内山が気持ちよく、大名・松江候を脅して、
とらわれの娘を助け出し、ついでに金もたかります。
松江候を幸四郎がやっていて、あんまり悪い殿様に見えなかった。
幸四郎は以前に見た、「金閣寺」の大膳の悪役っぷりが大変よかったのです。
すごくいやらしい感じで、悪意のかたまりみたいな。
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香取慎吾ルーブル初個展

2018-09-20 21:45:11 | 慎吾
9月19日から開幕となった慎吾くんの初個展、ルーブル美術館の地下のシャルル五世ホール。
オープニングセレモニーにはゴローちゃんもつよぽんも駆けつけて、
「いつ来たの!」
「今朝早く!」なんて場面があったそうだ。

前日には、公式ツアー(何種類かあって、合計人数が600人とか。応募はその倍あったらしい)の皆さんの昼食会があり、
慎吾くんが登場して、みんなで「NAKAMA des ARTS」!と声を合わせてインスタに動画を上げてた。
その昼食会のとき、慎吾くんがご挨拶の中で、この個展(日仏友好160年ジャポニスム2018の公式展覧会)は、
そもそもつよぽんがきっかけだと話した、と。
「いつも力になっていただいてる方と話してるときに、たまたま草彅が一緒にいて、
慎吾の絵はすごいんですよ、ハンパないんですよと言って、
絵のファイルはないのか?と聞かれて、その後ファイルを作って渡した。
それがこうなる始まり」
すごいじゃないの!つよぽん!
たぶんつよぽんはいつものとおり、何をどうする気もなく、どう言えばどうなるという計算もなく、
ただただ「慎吾の絵、ハンパないんですよ!」とキラキラして言ったんだろうね。
そういう経緯だから、ずっと(ななにーのときも)
絵はできたのか?間に合うのか?新しく描いてるのか?いままでのも出すのか?と、
あれこれ気にして聞いてたんだね。

慎吾くんは、絵について、メインの絵は白衣の自分が横になっているのを表していると言い、
そのタイトルが「Lie(嘘) ARIGATO」だと話し、その意味は、
「僕は画家になって引退する、海外に行って引退すると書かれた。嘘ばっかり書かれた!
それがいまこういうことになってる、それで、嘘ありがとうと描いた」
そう言ったんだって!
慎吾くんにとって、香取は画家になって芸能界を引退するんだと書き立てられたことは、
芸能界しか知らない自分を消そうとする意味だけでなく、大好きな「絵を描く」ことをも蹂躙された、
怖ろしい響き方をした事件だったということか。

中居くんは、誰がどんなことを言ったか覚えてると言ってたことがあるよね。
意外に慎吾くんも、そうなんだね。
何も考えてないような顔をして、でも実際には、書かれたこと言われたこと、覚えてるんだ。
誰がどんな。
東スポの授賞式に出席したときに、
「引退すると真っ先に書かれたのは東スポさんで」と言って笑わせた。
あれも、お笑いのネタにして和解?と思われたけど、違うのね?
むしろ、僕は全部覚えてますよと、かましてやった?

パリのレストランのmiki karasawaさんという方が、
全部の写真を撮ってご自分のブログに載せたとツイートしてくださっていたので、
作品を見られたのですが、
ものすごい数。
大変なエネルギー。
慎吾作品はわりと、怖いものが多い。
慎吾くんはテーマや構図を決めて描くのではなく、内側から噴き出すままに描くんでしょう?
だとすると、外に向けて解決できない思いが渦巻いてる状態のもろもろが、
キャンバスに(段ボールに?)ぶつけられてるんだ。

カルティエの赤いろうそくのオブジェも出展されているし、
エッフェル塔の絵と東京タワーの絵など、新しく制作されたものもある。
6体の衣装もあり、着物的な(花魁みたいなの)ものもあって、多面的な作品群。
個展やりましたぁ!と終わってしまうのではもったいないので、ぜひカタログを出版してほしい。
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ゴゴスマ・ゴロウデラックス

2018-09-19 20:40:52 | 見る
9月13日のゴロウデラックスは、名古屋CBCテレビのアナウンサー石井亮次さんがゲスト。
いま「ゴゴスマ」というお昼の番組でTBSの顔にもなっている。
「ゴゴスマ」は名古屋のローカル番組で大人気だったのを、2年前から東京キー局でも放送を拡大、
関東進出!という展開になり、それは異例のことなんだって。

石井アナは坂角総本舗のゆかりせんべい(袋でわかったわ)を手土産に登場し、
自己紹介をペラペラ、番組の告知もして、
ゴロデラは、芥川賞、直木賞という作家の方々がゲストの番組なのに、
「芥川賞・直木賞、わたくしワイドショーですが、大丈夫でしょうか」
などとおもしろいことをおっしゃり、ゴローちゃんはどう応対しようかウロウロ。

著作は「こんにちは、ゴゴスマの石井です」
東京に進出したあと、お父さんが亡くなって、でも、番組を休むわけにはいかないから出演し、
翌日視聴率を見たら、0.9%!
「霊柩車だけに0.9」なんて書いてある部分をゴローちゃんが朗読。
ここ、笑っていいの?と言いながら。
当時、裏番組のミヤネ屋の視聴率は10倍の9%。
(ミヤネ屋って昼のワイドショーの雄であるらしい。嫌いよ、私は)(そもそもワイドショー見ないけどサ)
これはもう打ち切りかと思ったそうだが、
「TBSの偉い方が踏ん張っていただいて、この先の可能性に賭けてくださったんだと思います」
と殊勝に言った石井さんに対し、TBS局アナの外山アナが言い放った!
「でも、そっち(TBSの側)がやってくれとオファーして、それで打ち切るのかよ!って思いますよね!」
強い!
石井さんはミヤネ屋はどうやって視聴率を取っているのかと研究し、宮根さんのコピーといわれたりしながら、
地方局であることを逆手に取り、情報を広く浅くではなく、一つのことを深堀りして伝えることにした。
そして昨年、ついにミヤネ屋の視聴率をちょびっと超えた!
その日がお父さんの命日で、形見のネクタイを締めてたんだって。
ほおお。

ゴゴスマのコメンテーターの一人、友近さんがサプライズで登場!
石井さんも驚いたけど、ゴローちゃんも喜んだ。
Goro'sBarでずっと一緒だったから。
石井さんもちょっとほっとした顔になり、
「僕もリラックスできる」とゴローちゃん、「みんなのお母さんだから」と言ったら、
友近さん「京塚昌子さんやんか!」
いまの若い人は知らないでしょー、京塚昌子さん。
友近さんは「ゴローさんは、スプーンでヘアスタイル直す」とササッとゴローエピソードを入れ込んだり。
友近さんが出てきたら、ゴローちゃんきゃっきゃっしてかわいい。
安心なんだろな。

ゴゴスマのスマは何なんだろう?
「スマは何のスマ?」とゴローちゃんが聞けばおもしろかったのにね。
(スマイルのスマらしいです。無難)
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「7.2新しい別の窓」9月2日(10)人狼ゲーム

2018-09-18 21:11:44 | 慎吾
「7.2新しい別の窓」9月2日(10)人狼ゲーム

ゲストにいま大評判の映画「カメラを止めるな!」の出演者、真魚さんと濱津さん。
これねえ。私、見たい気はあるんだけど、ゾンビなんでしょう?ダメだよねえ。

この映画も3人はちゃんと見てるようで(キャイーンも見てるのね)
話したいけど話しちゃいけないよねと言いながら、
お二人に聞きたいことがある慎吾くんは、いろいろ聞いてた。
こういうのはうれしいだろうと思う。
呼ばれてきて、誰も見てないんじゃ、ただ話題性のためだけみたいだもんね。
ほかに田中要次さんがゲストで、「HERO」の決まりゼリフ「あるよ」を言ったりしてウケてた。
ほかにマギーさんも。マギーさんは「ハットリくん」「こち亀」の脚本を書いたって。そうなんだ。
つよぽんとマギーさんは「嘘の戦争」で共演したね。

今回は役決めをくじ引きで決め、騎士が1人になっていた。
役決めのカードを引くとき、落ち着かなくなっちゃって、笑っちゃう人やら、演技しすぎる人やら。

「カメ止め」の濱津さんて人がおどおどしてて、緊張してると自分で言っていたけど、
共演者の真魚さんによると「いつもこんなです」
そう言ってた真魚さんはいきなり選ばれて処刑されてしまった。市民だったけど。
男性の濱津さんがふにゃふにゃしてて、若い女性の真魚さんがしゃっきりしてるの、おもしろいコンビ。

2回目は慎吾くんが選ばれて処刑されてしまった。
ゲームでも、慎吾くんが首斬られるのは、ヤダ。

前回すごく積極的に推理をしゃべってたつよぽんが今回は静かで、全然わかんないようす。
人狼は関根さんとみちょぱで、人狼勝利で終了、二人がうまかったね。
ゴローちゃんは騎士だったんだけど、人狼のみちょぱを守ったりしてたの、ダメじゃん。

2回戦はSNS投票で参加しました。
カード引くとき、1人目のつよぽんが「わたしはしみんです」とささやき声で言ったもので、
次々とみんなマネしてささやいたりして。
2回戦の人狼は慎吾くんと濱津さんだったのですが、最後までまったくわからず。
私も違う人に投票しちゃってた。
解説席のウドちゃんが実は最初から、濱津さんだと思うと当ててたのね。
アマノッチは、濱津さんが人狼だったら、きっと引いたカード落としちゃうよなんて言ってたけど。

おかしかったのは、歌広場さんが一度、騎士によって守られたあと、
「騎士さん、僕はもう守らなくていいですよ」と発言したの、
そしたらその夜、捕食されちゃった。
これで人狼チームの勝利となりました。
ゲームが終わってから慎吾くん(人狼)に、なんでそう言ったのか聞かれて、
「人狼が二度続けて捕食しようとすることはないと思ったんですよ。意外に人狼が素直だったんですね」
慎吾は素直な人狼だった!(笑)
濱津さんがなかなかおもしろい人でしたね。
アマノッチが今回のMVPに選んでました。

今回は時間に余裕があって、終わってからみんなで、ああだったこうだったとしゃべってるのが楽しそうだった。
次回は10月7日、もうルーブルの個展は終わってますね。
パリに撮影には行ってないのかしら?
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「7.2新しい別の窓」9月2日(9)ゲスの極み乙女。

2018-09-17 19:36:59 | 慎吾
「7.2新しい別の窓」9月2日(9)ゲスの極み乙女。
この人たち、「。」が付いてるんだね!

慎吾「お久しぶりですね。お元気ですか?」
川谷「元気です」
慎吾「僕らも元気です」
それぞれに事件のあった者同士、ひとことですが、なかなかの意味合いが。

ドラムのほなさんに慎吾くんが、大好きですと告白。(ほないこかというお名前なの)
「細いのに力強さがすごい。ドラマーで、この人のドラムが好きって初めて思った」
ほなさんは女性でドラマーなのね、「こんなうれしいことないです!」

3人の衣装が変わった趣向で、
特にゴローちゃんの衣装は、ネクタイがブラウスの左肩に付いてて垂れてるの。
それをつよぽんが気にして引っ張ってる。
うん、これは気になる(笑)。

慎吾くんによると、
「ゲス極の曲は、歌うものというよりピアノとかで弾くべきものを歌ってるような感じ」
その辺の感触がゴローちゃんと合って、二人で盛り上がってしゃべっていたらしくて、
「ゴローちゃんと4年に1度くらい意見が合う」
つよぽんが入り込めないぐらい、盛り上がってたとか。

1曲目は「はしゃぎすぎた街の中で僕は一人遠回りした」これがタイトルなのね。
散文詩みたい、日記みたいな歌。

2曲目はしんつよで「KISS is my life」
慎吾くんの衣装は黒のズボンが幅広でパンタロン、ネクタイがジャケットの脇から背中に縫い付けてある。
幅広ズボンでくるくる踊るとカッコイイ。
つよぽんの衣装はネクタイ2本重ねてしてた。
3人ともネクタイが肝の衣装なのであったね。

3曲目はゲス極みさんとゴローちゃんで、
「颯爽と走るトネガワ君」これがタイトルなのね。
おもしろい歌詞で、トネガワ君は「天才とは違う、努力の賜物です」なんだって。

4曲目は全員で「ロマンスがありあまる」
ゴローちゃんの声は、繊細なゲス極みさんの一員みたいなところがありますね。

全体にスマスマのライブのような雰囲気だった。
SMAPの「好きよ」ってゲス極みさんの曲でしょ?あれ、よかったよね。
また歌えるといいね。

(つづく)
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