よむよま

よむ・よまない、それから。

囃子三兄弟

2016-04-01 21:35:07 | 見る
「囃子三兄弟」だいぶ前にEテレでやってた録画をやっと見た。

能楽の亀井忠雄を父、歌舞伎の囃子方の田中佐太郎を母として生まれた3人の兄弟が、それぞれ能楽、歌舞伎の囃子方として生きてる。
知らなかったわー。
田中佐太郎さんが女性ながら歌舞伎の囃子方のトップを継いだところまでは知ってたけど、
その後、能楽の囃子の人と結婚してたのね。

長男の亀井広忠さんの自分の勉強会のためのお稽古がびっくりだった。
木の小さな台を前に置いて、両手に皮製かな?閉じた扇の形の打つ物を持って、それで打つんだけど、
右手が大鼓、左手が鼓なんだって。その上、お稽古のときは自分で謡うの。
なにそのマルチな作業!
すごいね。(@@)

次男が田中傳左衛門を襲名したのね。
息子の亀井忠昭くんが小学1年生で初舞台だったそうで、やっぱりビシビシお稽古なさってましたが、
初舞台は能舞台で、お父さんと並んで大鼓を打ってた。
あ、そうなの?歌舞伎の囃子の人も能の囃子ができるんだ。
このお家の人だからこそかな?たぶんそうかな?きっとそうだ。
すごいお家だ。

三男が田中傳次郎、歌舞伎の囃子方で新しいものの演出もする。
猿之助と組んでいろんな分野の音楽家を入れた「鉄輪」を作っていた。

兄弟3人での会もやっていて、三響会という。
小鼓、大鼓、太鼓と専門が分かれていると言ってた。
ははあ、そういうことか。そうであっても、基本のお稽古は全部やるわけね。
その三響会の映像も出て、能楽と歌舞伎のコラボの「石橋(連獅子)」だったのですが、
あれ?赤い毛をかぶって踊っているの、勘九郎さんではありませんか!
こんなのやってたのね。エライかっこいいよ。
お三方は、能と歌舞伎はこんなに近いのかと思う部分もあり、
まるで違うと思う面もあったと言ってたけど、かなり違うでしょう。
素人の私が見ても、全然、住んでる世界が違って見えます。
同じ獅子の姿の扮装ではあっても。
(能楽師・梅若紀顕のほうは鬼の面をつけて白い毛をかぶっていた)
足を踏む拍子とか、同じようなものの気はするんだけど、何か根本的に違うよね。

今回はテレビでは、三兄弟が囃子方で、猿之助が素踊りで道成寺を舞いました。
メインは囃子方のほうで。
コメント
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