よむよま

よむ・よまない、それから。

「二人道成寺」市川團十郎白猿襲名披露

2022-12-21 20:04:43 | 見る
「二人道成寺」市川團十郎白猿襲名披露

十二月の歌舞伎座昼の部を観てきました。
團十郎襲名ですが、私のお目当ては勘九郎・菊之助の「二人道成寺」
ほんとは勘ちゃん一人立ちの「娘道成寺」が見たいんだよね、でも、歌舞伎座ではなかなか難しいのかな。序列とか、よくわからないけど。

 「娘道成寺」の各段を、二人で、あるいは一人ずつ、踊る。片方が狂言師(男の役)というのはよく出るけど、今回のは両方とも白拍子で同じこしらえだったので、うれしい。そりゃあ菊之助さんは美貌の女形ですから、完全に女形として並んで踊るの、勘ちゃん不利かも?ってとこあるかもしれないけど、それはそれですからね。
 今回見ていて、おもしろいなぁ!と思ったのは、二人がそれぞれ、ここを見せたいというところが違うの。勘ちゃんはなにしろ動けるから、わたくし動けます!って踊り。菊之助のほうが役者的な踊りになってた。そういう意味では勘ちゃんはきっちり舞踊を見せる踊り手ですね。
でも、菊之助さん、お祖父ちゃんの梅幸さんはホント動かない踊りだったけど、まだまだそこまでいっちゃうのは早いでしょ(笑)
勘ちゃんはいっぱい体使って踊ってて、私は見ていて、とっても楽しかったです!
 最後は二人が鬼女の扮装に変わって、花道から新・團十郎が押戻しで登場します。私などはここに至って、あ、そうか、この人の襲名だから昼の部も(ちょっとでも)出ないといけないのねと思った。海老蔵の團十郎は、こういう押戻しとか暫とか、思いっきり古風な役どころは似合うんですよね。大きくて、ぱーっとしてて、いいのよ、理屈抜きで。今回、久しぶりに満席の歌舞伎座を見た。やっぱり人気あるんだね。
 鬼女二人を押し戻すセリフの中で、菊之助には「竹馬の友のカズヤス」と本名を言ったり、勘ちゃんには「兄貴と慕った中村屋によく似た」と言ったり、楽しいセリフにしてた。菊之助とは青学の同級生だよね。昼の部の一本目の「鞘當(さやあて)」は幸四郎と松緑という、團十郎も含めていとこ同士の子ども(またいとこ?)だし、歌舞伎界は親戚や繋がりだらけ。
 亡くなった勘三郎に憧れているなら、勘三郎の好きだった言葉「型を身に付けてこその型破り、そもそも型がないんじゃ型無しだ」というのを肝に銘じてくださいね。

 一本目の「鞘當」には中車の香川さんが出てました。斬り合いになってるのを止めに入る留男(とめおとこ)の役。日替わりで猿之助が留女で出てる。猿之助の一門が團十郎襲名に出ているというのも、やはりむかしとは歌舞伎界が変わって来てるんだと思う。玉三郎の位置づけにしてもね。実際、分かれてる場合じゃないしね。人数が減ってるんだから。

三本目は「毛抜(けぬき)」
新・新之助のお披露目。9歳の新之助が主演です。
子どもが一人、大人に混じって、大人の芝居をそのまま大人として演じています。美少年のお小姓や美人の腰元に色事を仕掛ける場面もそのままやっています。目の使い方、セリフの言い回し、お父さんそっくり引き写しです。
 長いお芝居、たくさんのセリフも段取りもちゃんと覚え、表情も見得もちゃんと仕事して、上手です。こんなにお芝居上手なら、子ども(子役)のお芝居をさせたらよかったのに。
とても気持ち悪かったです。
客席は大ウケでした。
勘ちゃん家は代々、初舞台は桃太郎と決まっててよかったね。
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「WHO AM I」香取慎吾個展

2022-12-12 21:49:28 | 慎吾

慎吾くんの3年ぶりの個展を見に行って来ました。
以前の日本での初個展は劇場だった。今回は渋谷ヒカリエのホールで、慎吾くんいわく「今回は普通の個展にするつもりだった」
でも、構成をやってるうちに、照明だ音楽だと、結局ライブの演出やってるのと同じようになったと。そして、これまではあまり見せてこなかった自分の「闇」の部分も見せようと考え、闇エリアと明るいエリアと両方ありますと、事前の番組で説明していた。
 入口が二つに分かれていて、青ルートと赤ルートになっている。どちらになるかは入口で渡されるシールによる。私は青で、青のほうから入りました。こちらが闇エリアだったのです。
 入るとすぐ、何枚ものくろうさぎの色紙的なものが吊ってあって、言葉(せりふ?)も書かれているので、何枚もあるのを全部読みました。
 怖かった。
これをはじめとして、絵の中に言葉が書かれているものが多々あるのだが、ほとんど全部怖い。
 そのとき悩んでいるとか愚痴とか、そういうものなんだろうけど、ほぼ呪詛!
 そして、暗い照明、おどろおどろしく響く音響、やっぱり舞台の演出っぽい、個展というより、お化け屋敷!恐ろしい世界!
言葉もだし、描かれている絵も、恐ろしい。いろんな存在が殺されてる?血を流してる?たくさんあちこちに出てくるくろうさぎも、かわいいネというものではないです。
 闇エリアをめぐり終わって「ここから明るいエリアです」とお姉さんが開けてくれるカーテンをくぐり、明るいエリアに出たときホッとしました。
 しかし、いったんはホッとしましたが、闇を通ってきたせいなのか、こちらの世界の絵も、色彩は鮮やかだが、実はそんなに心底明るくもないねと思えてきました。
 全体を通した感想は、「慎吾くん、これまでに何人もひとを殺してるでしょ!あるいは、自分を?」
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