田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

南蔵院「しばられ地蔵」『大岡政談』

2024-08-26 22:09:53 | 雄二旅日記

 ウォーキングコースである水元公園の近くにある「業平山 南蔵院」は、『伊勢物語』で知られる平安時代の歌人、在原業平ゆかりの寺院。ここの境内にある「しばられ地蔵」は、荒縄で地蔵を縛ることで願いをかなえてもらうという珍しい信仰。その由来とされるのが、江戸・享保時代の南町奉行・大岡越前守忠相の裁きを描いた説話集『大岡政談』に収められた「縛られ地蔵」の話だ。

 日本橋の呉服商の手代が荷車に反物を積んで南蔵院の前で休んでいたが、うっかりそのまま居眠りをしてしまった。起きると荷車ごと反物が盗まれていた。奉行所に訴え出ると、町奉行・大岡越前は「門前にいながら、盗人の所業を一部始終見ていただけの地蔵も同罪である。引っ立てよ」と命じる。そして地蔵は縄を掛けられて市中引き回しの上、南町奉行所に連れてこられた。

 あまりにも不思議な裁きであったため、多くの人々が地蔵の後を追って、奉行所の中に入ってきてしまった。すると越前は門を閉じ、「奉行所に勝手に入るとは不届き千万。科料として各人反物を一反差し出すこと」と野次馬に命じた。そうして集められた反物を手代に見せると、その中に盗まれた反物が混ざっていた。奉行はそれを出した者を割り出すと、その背後にあった盗賊団も一網打尽にしたという。

 この話は講談やドラマになっているが、自分が知ったのは加藤剛主演の「大岡越前」内のエピソードの一つとしてだった。その頃はまさか自分が「しばられ地蔵」の近くに住むことになろうとは思ってもみなかった。ちなみに地蔵の縄は毎年大みそかに一度解かれる。

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【ドラマウォッチ】「ブラックペアン シーズン2」(第7話)

2024-08-26 15:11:23 | ドラマウォッチ

「出た! 口だけ映るサイレント終わり。最後に佐伯教授は何て言ったんだ」
「来週からどうなるんだろう。私の心臓持つかな」

https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1444662

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『映画の森』「2024年 8月の映画」

2024-08-26 09:00:00 | 映画の森

共同通信社が発行する週刊誌『Kyoudo Weekly』(共同ウイークリー)8月26日号で、『映画の森』と題したコラムページに「2024年8月の映画」として、5本の映画を紹介。独断と偏見による五つ星満点で評価した。

 

少女の頭の中で新たな感情が誕生
『インサイド・ヘッド2』☆☆☆

寄せ集めチームが巨大竜巻に挑む
『ツイスターズ』☆☆☆

作曲家ラベルの数奇な人生を描く
『ボレロ 永遠の旋律』☆☆☆

事件に巻き込まれたスタントマン
『フォールガイ』☆☆☆

本物の侍が時代劇の斬られ役に
『侍タイムスリッパー』☆☆☆☆

 

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「午後のロードショー」『ポリスアカデミー』

2024-08-26 08:30:29 | ブラウン管の映画館

『ポリスアカデミー』(84)(1986.6.2.)

 

 新任の市長が、市警察の警察官採用基準から体格、性別、学歴などを全て撤廃。さまざまな人々が、警察官を目指して警察学校(ポリスアカデミー)へ入学する。

 ラサール校長(ジョージ・ゲインズ)はこれを歓迎したが、ハリス教官(G・W・ベイリー)らは学校生を脱落させるべく、彼らに厳しい訓練を課す。そんな中、町で暴動が発生。学校生たちも鎮圧に駆り出されるが…。

 ポリアカのメンバーは、女たらしの適当男マホーニー(スティーブ・グッテンバーグ)、心優しきのっぽのハイタワー(ババ・スミス)、銃マニアのタックルベリー(デビッド・グラフ)、声帯模写が得意なジョーンズ(マイケル・ウィンスロー)、小柄なフックス(マリオン・ラムジー)、ドジなファックラー(ブルース・マーラー)。

 愉快で個性的なキャラクターの持ち主が集まって笑いを誘うが、実は一番面白いのはラサール校長かもしれない。


『ポリスアカデミー3 全員再訓練!』(86)(1987.1.8.)

 シリーズものには裏切られることの方が多いが、このシリーズの場合は、何の思想も押し付けもなく、ただただばかばかしい笑いに徹しているところに好感が持てるし、おなじみのレギュラー陣が誰一人として欠けることなく出続けているのもいい。特にラサール校長(ジョージ・ゲインズ)が抜群だ。

 今時、こんなに単純で、おかしさだけが取り柄の映画も珍しい。コメディと言いながら、無理に風刺を込めたりして、かえって難しくしているものが多い気がする。その意味でも、このシリーズが持つばかばかしさは貴重だ。


『ポリスアカデミー4 市民パトロール』(87)(1988.1.25.)

 シリーズ4作目ともなると、さすがにマンネリ感は否めないが、このシリーズの良さは、全く押し付けがましい皮肉もなく、ひたすらドタバタに徹している点と、レギュラー出演者が誰一人欠けることなく個性を発揮し続けているところだろう。

 まあ、映画館でロードショー料金を払ってまで見る映画ではないかもしれないが、こうしてビデオで見ることで、まるでテレビドラマのシリーズものを見ているような、軽い気持ちで見ることができる。そういう意味では、いかにもビデオ向きの映画だと言えるだろう。

 ところで、「5」が製作されるようだが、どうやら女たらしの適当男マホーニー(スティーブ・グッテンバーグ)が抜けているらしい。そうなると、そろそろおしまいにした方が…という気もするのだが。

【今の一言】シリーズは7作まで作られたというが、さすがに自分は「4」で“卒業”した。


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「BSシネマ」『パットン大戦車軍団』

2024-08-26 08:00:36 | ブラウン管の映画館

『パットン大戦車軍団』(70)

脚本はコッポラ、音楽はゴールドスミス
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/ba73c074dcc40f05fbaac36b4ab5ec97

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大谷翔平、40-40を達成

2024-08-24 22:50:35 | 名画と野球のコラボ

 ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が、シーズン40本塁打40盗塁、いわゆる40-40を同日の試合で達成。しかもシーズン最速で、サヨナラ満塁ホームランというおまけ付き。いやはやまたしても漫画のようだ。

過去の達成者は
88.ホセ・カンセコ(オークランド・アスレチックス)42本塁打.40盗塁.
96.バリー・ボンズ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)42本塁打.40盗塁.
98.アレックス・ロドリゲス(シアトル・マリナーズ)42本塁打.46盗塁.
06.アルフォンソ・ソリアーノ(ワシントン・ナショナルズ)46本塁打.41盗塁.
23.ロナルド・アクーニャ・ジュニア(アトランタ・ブレーブス)41本塁打.73盗塁.

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ビデオ通話で西部劇談議『OK牧場の決斗』

2024-08-24 17:27:43 | 駅馬車の会 西部劇Zoomミーティング

 今回のお題は、ジョン・スタージェス監督、バート・ランカスター、カーク・ダグラス主演の『OK牧場の決斗』(57)。自分はディミトリ・ティオムキンがフランキー・レインの歌を生かした“浪曲調西部劇”だと勝手に思っている。

浪曲的西部劇
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b24e379f12542daac78a930136db7ce4

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『葛飾の女』『洲崎パラダイス赤信号』芝木好子

2024-08-24 07:30:52 | 雄二旅日記

 運動不足解消のため、近くの水元公園まで朝のウォーキングを始めた。公園の入口近くに芝木好子の『葛飾の女』の碑がある。この小説は映画化されていないようだが、芝木の『洲崎パラダイス』は、川島雄三監督の『洲崎パラダイス赤信号』(56)として映画化されてる。


『洲崎パラダイス赤信号』 『不滅の熱球』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/33a4f39bddab5ed36300f8e8b0f76ec3

水元公園
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b5d6bfe36e17c3a40689d54542c7bf97

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『ビートルジュース』

2024-08-24 00:11:55 | 映画いろいろ

 35年後の続編『ビートルジュース ビートルジュース』が、9月27日から公開される。

『ビートルジュース』(88)(1994.1.16.WOWOW)

 ある日突然死んでしまった新婚カップル(アレック・ボールドウィン、ジーナ・デイビス)。立派な幽霊になるために修行中の2人が、自分たちの住んでいた家に引っ越してきた変人一家(ジェフリー・ジョーンズ、キャスリン・オハラ、ウィノナ・ライダー)を追い出そうと、霊界の用心棒”ビートルジュース”(マイケル・キートン)を呼び出した。しかしこの男、霊界一のトラブル・メーカーだったからさあ大変…。

 ティム・バートン監督独特の郊外を舞台にしたホラーコメディだが、例えば、ジョー・ダンテが描く同種の世界を陽とするなら、バートンの世界は陰、つまりよりダークサイド寄りで死のにおいに満ち、どこか冷めた悲しさを感じさせ、マニアックでもある。 もっとも、デビッド・クローネンバーグに比べれば、バートンの方が明るいのか。まあこうした比べっこはあまり意味がないのだけれど…。

 とはいえ、先頃亡くなったテレビ版「バットマン」でジョーカーを演じたシーザー・ロメロが、バートン版の『バットマン』(89)について「あんなに暗いバットマンはバットマンじゃない」と言っていたらしいから、彼の映画に暗さを感じるのは自分だけではないようだ。

 ただ、バートンがもし噂通りに『ゴジラ』を撮ったら、その暗さが逆に生きてオリジナルに近いものを撮るかもしれないと思わせるような不思議な魅力があることも否定できない。

 ところで、「ホームアローン」2部作でのキャスリン・オハラには、ハートウォームな母親役の奥に潜む毒気のようなを感じたのだが、順番通りにこの映画でのエキセントリックな演技を先に見ていたら何の不思議もなかったのだ。

 今回は運悪く吹き替え版で見たのだが、何とマイケル・キートンの声を西川のりおが宛てていた。結構うるさいと思ったが、実際マイケル・キートンがスラングをまくしたてても、その意味は字幕を通してでしか分からないのだから、時には吹き替えも必要なのかなと考えさせられた。


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「午後のロードショー」『ランペイジ 巨獣大乱闘』

2024-08-23 08:30:42 | ブラウン管の映画館

『ランペイジ 巨獣大乱闘』(18)

怪獣VSドウェイン・ジョンソン
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/6c7fe6f524fb1c4920468e59204533d2

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