『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(2008.12.3.丸ノ内ピカデリー1)
東南アジアでの戦争映画の撮影現場で、本当の戦闘状態に巻き込まれながら、それとは気付かずに演技を続ける超個性的な3人のスターが繰り広げるドタバタコメディー。監督兼任のベン・スティラーに、ジャック・ブラックとロバート・ダウニー・Jrが加わるのだから、濃くて暑苦しいことこの上ないのだが、ここまで弾けてくれれば文句は言うまい。
『地獄の黙示録』(79)『プラトーン』(86)といった戦争映画はもちろん、デブでハゲのプロデューサー役でゲスト出演したトム・クルーズの出演映画(『7月4日に生まれて』(89)『ザ・エージェント』(96))を、徹底的にコケにしているところが隠し味。3人の中では黒人に成り切るダウニー・Jr(カーク・ダグラスのパロディのカーク・ラザラス!)がピカイチ。アルパ・チーノなんて奴も出てくる。超おバカ映画でありながら、戦闘やアクションのシーンで手を抜いていないところがミソだ。
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