『笑の大学』(04)(2005.2.14.川越シアターホームラン)
原稿を書き上げたものの、『笑の大学』は舞台版しか見ていなかったので、映画版を見てみようと思ったら、まだDVDが発売されていなかった。で、どこかで上映しているところはないかと思って調べてみたら、何と川越…。迷った末、小江戸散策を兼ねてということにして妻と一緒に出掛けた。
舞台版の二人芝居の印象が強かったので、それを広げた映画の方はどうかなあと思っていたのだが、舞台の良さを生かしつつ、映画の持ち味(セット、音楽、回想シーン)が程よくブレンドされた傑作に仕上がっていた。監督はテレビドラマでよく三谷幸喜と組む星護。
特に、検閲係・向坂を演じた役所広司が巧い! 対する座付き作家・椿役の稲垣吾郎も頑張ってはいたが、いかんせん、舞台版の近藤芳正に比べると、二枚目過ぎるのが難。他に、幻の座長・青空寛太を演じた小松政夫がグッドだった。
また、ホームランという妙な名前の映画館も、昔の雰囲気を残したままのところで、この映画を見るには最適の場所だった。わざわざ川越くんだりまで出掛けた甲斐があったというもの。付き合ってくれた妻に感謝。さて、少々原稿に手を入れねば。
【今の一言】その時書いた原稿が『THE BIG ISSUE JAPAN ビッグイシュー日本版24号「笑いが人生を変える映画」』だった。シアターホームランは、翌2006年に閉館したそうだ。
舞台『笑の大学』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8462f6f390749f3bb1299617464c4fbb
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