70~80年代のB級アクション的な味わいがある
舞台は近未来のアメリカ。犯罪の多発に頭を悩ませた政府は、その解決策として、1年に一度、12時間だけ全ての犯罪が合法になる「パージ法」を施行する。という、とんでもない設定で描かれた『パージ』の第2弾。
今回は、毎年行われることになった“パージの日”に、あることをきっかけに、行動を共にすることになった5人の男女が、無法地帯となった夜の街で、生き残りを懸けた戦いを繰り広げる。
一見、サバイバルゲーム風で、『ハンガーゲーム』や『ダイバージェント』をほうふつとさせるが、この映画は、仮想現実ではなく、実際の夜の街中を舞台にしている点が面白い。そして今回はパージの裏に隠された秘密が明らかになり、あらためて、銃社会としてのアメリカが持つ怖さが浮かび上がってくるところもある。
また、この映画は、5人の無名俳優を配し、アイデア重視で撮られているが、その分70~80年代のB級アクション的な味わいを持っていると感じた。そのせいか、しきりにジョン・カーペンターの『要塞警察』(76)のイメージが頭に浮かんできた。
気になったので調べてみると、この映画を監督したジェームズ・デモナコは、リメーク版の『アサルト13 要塞警察』(05)の脚本を書いていたのだ。よし、ちゃんとつながったぞ。
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