さる上映会で、深夜映画についてのトークを拝聴し、懐かしくなって自分の映画日記を調べてみた。トークに出てきた映画は、
ミケランジェロ・アントニオーニ監督『欲望』(66)(放送は1977.6.26.CX)
ジョン・ニューランド監督『夜明けの舗道』(70)(1978.3.15.CX)
フェデリコ・フェリーニ監督『サテリコン』(68)(1978.11.5.TBS)
エリオ・ペトリ監督『怪奇な恋の物語』(68)(1979.2.16.NTV)
フアン・ブニュエル監督『呪われた女』(70)(1979.3.17.TBS)
深夜映画は、ちょっとエロいものや芸術作品、テレビムービーなど、通常の「洋画劇場」では放映されない映画が見られて重宝した。当時の自分はちょうど高校から大学の頃。今思うといつ寝ていたんだと不思議に思う。
例えば、イングマール・ベルイマン監督の劇場未公開作『狼の時間』(68)と『恥』(68)。ジュールス・ダッシン監督の『死んでもいい』(62)と『夏の夜の10時30分』(66)。フェリーニは『サテリコン』も『ローマ』(72)も『甘い生活』(60)も初めて見たのは深夜映画枠だった。ほかにはフィリップ・ド・ブロカ監督の『まぼろしの市街戦』(66)、ロバート・アルトマン監督の『バード☆シット』(70)、シドニー・ルメット監督の『約束』(69)、杉江敏男監督の『三十六人の乗客』(57)、フランソワ・トリュフォー監督の『暗くなるまでこの恋を』(69)、ジョセフ・L・マンキウィッツ監督の『探偵スルース』(72)、オムニバス映画の『女と女と女たち』(67)と『愛すべき女・女たち』(67)などが印象に残っている。
また、全国放送の「洋画劇場」とは違い、東京(地方)ローカルの番組なので、思い出を語り合える人は限られる。田辺映画祭で審査員をした時の飲み会で、深夜に放映されたディック・クレメント監督の『地獄のかけひき』(68)などで、大森一樹監督と深夜映画についての話で盛り上がったことも懐かしい。
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