田中雄二の「映画の王様」

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『フォードVSフェラーリ』

2019-11-16 08:03:58 | 新作映画を見てみた
 
 1959年、ル・マン24時間耐久レースで優勝したキャロル・シェルビー(マット・デイモン)。だが心臓を悪くした彼は、車のデザイナー兼セールスマンに転身する。彼のチームには優れたレーサーだがくせ者の英国人ケン・マイルズ(クリスチャン・ベール)もいた。そんな中、フォードモーターズ社は、シェルビーを起用して、ル・マンでイタリアのフェラーリに勝つことを企てる。
 
 実話を基に、60年代のカーレース界の裏側を、シェルビーとマイルズの不思議な友情、マイルズの家族愛、フォードの企業論理、フェラーリへの対抗心などを軸にして描く。監督はジェームズ・マンゴールド。
 
 2時間半余りの大作。つまらなくはないが、全体的には薄っぺらい印象を受けた。米宇宙開発史を描いた『ライトスタッフ』(83)を小粒にしたような感じがする。ヘンリー・フォード2世役のトレイシー・レッツがもうけ役。ある意味、今は否定されがちな男たちのドラマだが、アメリカ人は本当に車やレースが好きなんだなあと思わせる映画でもある。
 
 ル・マンを描いた映画では、劇中にも名前が登場するスティーブ・マックィーンの『栄光のル・マン』(71)、米車業界の裏側を描いた映画ではフランシス・フォード・コッポラ監督の『タッカー』(88)、最近では『ジョン・デロリアン』もある。

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3 コメント

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フォードVSフェラーリ (八点鍾)
2019-12-25 15:13:17
私は海外にいるので、すでにこの映画見ています。好きな映画です。ライトスタッフを引き合いに出されている点は私も同感です。最後のミュルサンヌのシーンは、ゴードンクーパー宇宙飛行士と同様に伝説のドライバー、いやケン・マイルズは神にさえなったかのように感じました。   八点鍾
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Unknown (ターナー)
2019-12-25 18:06:55
『ライトスタッフ』は好きな映画です。
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b4c576ae0a8be62dc62701867de39389
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今までで一番のパイロットは? (八点鍾)
2019-12-26 19:47:13
この映画も大好きな映画です。特にイェーガーとゴードンクーパーが良いですよね。何れも大型エンジンを搭載したF104に飛び乗り、高高度に挑戦、いつも俺が一番だとうそぶいている男は、ジェミニスペースクラフトに乗り込んで地球を120周する。こんな航空映画ありませんよね。本当に大好きな映画です。
                   八点鍾
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