田中雄二の「映画の王様」

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『ステルス』

2020-09-16 07:33:50 | ブラウン管の映画館

『ステルス』(2005.8.24.)

 大筋は、アメリカ軍が開発した知能を持った無人ステルスの暴走と、それを食い止めんとする3人の精鋭パイロットの闘い。VFXによる空中戦と音の洪水はすさまじいが、ストーリーは安易というか、アメリカのミーイズム以外の何物でもない。まあ何も考えずにゲーム感覚で見ればいいのかもしれないが…。

 監督が『ワイルド・スピード』(01)のロブ・コーエンというのは分かるとして、脚本のW.D.リヒターは『SFボディ・スナッチャー』(78)『レイト・フォー・ディナー』(91)など、なかなか面白いものを書いていただけにちょっと残念。

 パイロットの紅一点ジェシカ・ビールがなかなか魅力的。それとサム・シェパードがよくこの映画に出たなあという感じもした。ひょっとして『ライトスタッフ』(83)のチャック・イエーガーのイメージを逆手に取ったのか。この映画のステルスから『空の大怪獣ラドン』(56)を連想した自分は変なのか? などと、いろいろと考えさせてくれました。

 さて今回の仕事絡みの試写もこれで終了。お腹いっぱいです。で、今日の試写室は聖路加ガーデン内だったのだが、築地から遠いこと。まあ、大昔は外国人居留地だった所だから仕方ないのか。いろんなモニュメントがあったので、今度ヒマがある時にじっくり歩いてみよう。


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