尋常じゃないおにぎり

世の中には料理下手という人はたくさんいるけど、おにぎりがまともに作れない人なんて聞いたことないし、出会ったのもはじめてだった。

とある女性が、おにぎりを作ってくれたのですが、というか会社の同僚ね。その人が握ったおにぎりを昼食に課のみんなで食べたのですよ。

そのですね。おにぎりってのは、塩水で濡らした手でご飯を握るだけじゃないですか。そこは失敗していないのですが、ご飯に芯がありまくりなのです。噛むたびに、ごりごりと言う。

えらいのはね、誰もそのことに追求せず「いやあ、美味しいねえ」「ありがとう」という皆の優しさですよ。もちろん、私だって「固い！」などおくびにも出しません。出せません。

別にその女性を腐しているわけではありません。ただ、料理が苦手な人というのは、料理の手際が悪いのではなく、味見をしないことなのだと思いました。だって味見したら固いって絶対わかるはずですもの。