息抜き

試験勉強のためにカリカリとシャーペン動かしていると、自分が書いている文字がぐんにゃりと曲がって、みみずがのたくったような字になってくる。危険信号だ。脳が飽きてきている。

こりゃいかん、こりゃいかん。息抜きに外に出るべ！

自転車にまたがって少し遠い場所にあるレンタルビデオ屋へ。

もう、まっつぐエロビデオコーナーへ。１８歳未満はここから先には入れませんと書かれた暖簾をくぐってエロビデオ、ＤＶＤが連なっている空間に足を踏み入れる。
暖簾に振り返って「残念だがね！私はもう１８を越えているのだよ！！！！」と得意げな顔をしてみせたり。もし中学生時代の私だったら、その暖簾の威圧感に押されて侵入することができなかっただろう。


おお、快なり！！！


思わず両手を広げて叫びたくなるほどの高揚感。やはりエロはいい。

ひとしきりエロ置き場で深呼吸をすれば、足は真っ先に企画物コーナーへ。

企画物は女優物と違って当たり外れが大きい。だが、それがいい。

いろんなシリーズがあるなあ……と一本一本手にとって、丁寧にジャケットに書かれているタイトルを見ていくのですが、だまされてはいけない。ジャケットを見て面白そうだな……と気に入ったからといって、中身が満足できるわけではないのだ。何しろ、ＡＶのジャケットは一日がかりで撮影するらしいですからねえ。基本的にエロビデオやＤＶＤは試写ができません。だからその分ジャケットに力を注ぐ。私なんか何十回それにだまされたことか……だがそれが……いいわけないじゃん。

結局、気に入った企画物は見当たらず。さりとて私はＡＶ女優にはまったく知識がないので（有名どころもほとんど知らない）借りるつもりはない。しかし、せっかく遠出したのだから何か借りていきたい。エロコーナーをふらふらと散策していると……発見しました。


エロアニメのコーナー。

うひゃー！！懐かしいー！！淫獣学園ーーーー！！　同級生ーーーー！！

友人から借りたり危険を冒して店から借りて、どきどきして観ていたなあ。

よし、昔を懐かしむために借りよう、借りよう。そうしましょう。

というわけで私が中学生くらいの時に発売されたと思われる作品を５つチョイス。


エロアニメというのは一本の収録時間が短い。３０分から精々１時間。

あきらかにセーラームーンからパクリましたって作品や、有名エロゲーの作品など観ていて気づいた事があるのです。

借りてきた５本中、４本に。同じ声優さんが！！（笑）

役どころは全部、悪の女幹部。まぁ、エロ要員ですよね。セクスィーな声だし。

全部同じタイプのキャラじゃないですか！とツッコんでみたり。しかもあなた……きんぎょ注意報とか出ていましたよね。お久しぶりです。

とか、テレビに向かって頭下げてみたり。

ひさしぶりに観たエロアニメ。当時に比べて大人になった私には少しばかり物足りなくなっていました。甘いカレーが物足りなくなって「おかーさん、今度カレー作る時は中辛にしてー」って頼んだ時と同じよーな感覚だね。