人生、ときどきビーフン

もう週末になってしまった。最近、一週間が終わるのが早く感じる。

このままでは、あっという間に爺さんになってしまうのではなかろうか。伴侶も持たず、子どももつくらず。ただ流れていく大河の一滴のように、目立たずひっそりと人生を終えてしまうのだろうか。そう考えると、妙に切なくなる。

別に今の生活に不満があるというわけでもないのだが、何かもったいない気がする。人生は長いようで短いものだ。この数週間のスピードを考えればそれがよくわかる。２０１０年もすでに半分を越えたわけだし。

今、夕食に焼きビーフンを食べているのだけれど、焼きビーフンを食べることなんて、一年に何度あるだろう。下手したら二度あるかないかではなかろうか。

男子平均の八十歳くらいまで生きるとして、あと五十四年。百二十八皿のビーフンしか食べることができない。

ああ、無情。せめて二百杯くらいビーフンを食べたい。そばともそうめんとも違う食感。米粉特有の、ツルリとした部分のないのどごしが最高なのに。

……人生について語っていたのに、どうしてビーフンの話になるのだろうか。食いしん坊だから、仕方がないか。