打倒!破廉恥学園

旋風寺武流PLが意味もなくただ、だらだらと掻き散らかすブログです。

結論:戦うのなら絶対に負けちゃダメ!

2009-08-15 15:15:25 | Weblog
十年ぶりくらいに「火垂るの墓」を観ました。

時の流れというのは恐ろしいもので、高校くらいに学校で観させられた時と違い、観点が変わっている自分に驚いています。

昔は清太さん視点だったのですが、今は西宮のおばさんに近い視点で作品を観ていました。

いつ終わるとも知らない戦争中いきなり子供二人を抱えることになったおばさん。しかもその子が非協力的で笑顔も見せないならイラ立つのもわかるというものです。

わからないことが一つ。おばさんとその娘はわかるのですが、メガネの男性は一体誰なんでしょうね。おばさんの息子にしては大きすぎる気もしますし……

それにしても、清太さんってボンボンなのですね。もし自分があの立場でおばさんの家にいったのなら嫌われないように励みます。少なくともおばさんの機嫌を損ねるような真似はしません……というか、できません。

母親が死んで大変というのはわかるけど、あの態度はないよなあ。どちらかといえば清太さんの方がせっちゃんに依存してるように見えました。だから節子ちゃんが死んですぐに後を追ってしまったわけだし(戦争終了と聞かされたのは8月15日以降で、死んだのは9月21日ですから)

おばさんの家を飛び出していった理由も「おとうちゃんが帰ってくればなんとかなる」程度の気持ちみたいだったし。だから戦争に負けたと聞いた時にあれほど慌てふためいたわけだし。挙句の果てには火事場泥棒ですよ。焼夷弾で焼かれちゃえば痕跡は残りませんからね、悪い意味で戦争は清太さんを逞しくしました。戦争が終わっちゃったからそれもできなくなっちゃいましたけどね。

こんな歌があったな。生まれた時が悪いのか それとも俺が悪いのか…… うろ覚えだけど、清太さんの人生にはこのフレーズがよく似合います。

農家のおじさんも言っていたけど、頭を下げてでもおばさんの家に戻るべきだったのですよ。おばさんも戻ってくると思っていたから、あんなにあっさりとお別れしたわけだし……まさか清太さんと節子ちゃんが死ぬまでツッパるとは思いもしなかったでしょうな。

そして最後に。なぜおかあちゃんの元に行かないんだよ二人とも。死んでからやっと二人仲良く暮らせるようになったんだから、おかあちゃんの居る天国に行けばいいのに。なんで現代になるまで彷徨い歩いているんだよ。

色々と考えさせられた2時間でした

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