ポイズンを吐いて、言いたい事を言った結果の話

あるバンドのメンバーが自分のブログで、ある声優さんの顔をチープとか言ってネットで大揉め。

それだけじゃ収まらず、受け持つはずだったアニメのタイアップ曲も降ろされて、活動自粛になっているとか。

なんか、そのアニメの原作に対しても何か言っていたみたいですね。きっとそっちの方で活動自粛になっているのでしょう。

どうもその人は毒舌キャラで売っている人だったみたいですね。……毒舌キャラってすっごく難しいと思うのに、よくやるなあ。

毒舌をやっていい人と、いけない人がいる。

やっていい人とは、どんな人か。私はこう思いますね。

①　大御所

②　カリスマ

③　毒舌を吐く対象と信頼関係にある

④　きちんとフォローする人が傍らにいる

⑤　無名の一般市民

この①～⑤のどれかですよね。大抵、テレビなどで毒舌キャラで売っている人はいずれか、または複数に引っかかっているわけですけど。


①はいわゆるご意見番っちゅう奴ですね。業界での権力者って奴ですよ。ここまでエラくなれば格下相手に何を言っても怒られないでしょう。それにそういう人に限って裏では後輩を可愛がるみたいだし。

②はちょっと説明が難しい。例えば松田優作がドラマ探偵物語の予告で「他の番組では石橋蓮司は使わないように」みたいに言っていましたけど、アレはジョークだしカリスマの松田優作がそこまで言うからにはどんな役者なんだろうと興味が湧くじゃあないですか。ビートたけしの言う「くだらねえ」が褒め言葉みたいに、その人に話題として挙げられること自体が名誉という話です。

③はもう普通の話ですよね。信頼関係があるからこそ、多少の毒舌は多めに見られるんですよ。ほぼ初対面の人に言われたらカチンと来るだろうけどね。

④はお笑い芸人に多いですよね。片方が毒づいて、もう片方がツッコむ。そうやってバランスをとっているわけで。

⑤はまったく影響力を持たない一般人です。私のようにね。まあ、私は別に毒舌なんて言わナイけどね。


今回のケースは珍しいことに、この①～⑤のどれにも当てはまらなかった。

そのバンドのメンバーは35歳でまだ大御所という年でもないし、ファンはいるけど業界のカリスマというわけでもない。

毒舌を吐いた相手は畑が違う声優だから親しかったわけでもないだろうし、ブログ上の発言だからフォローしてやれる人もいなかった。

そして無名というわけでもない。

うーん。大炎上を起こす可能性はすごい高かったんだなあ。

アニメのタイアップの仕事って、結構いい仕事だったんじゃないのかなと私は思ったりするんですよ。だって曲が週に一回は必ず地上波に乗るわけだし。アニメの曲は売れ行きも良いしねえ。