ＤＪポリスについて

先日のサッカーワールドカップに関する話題で一番盛り上がったのが、ＤＪポリスについて。あるお笑い芸人さんが、ラジオ番組で苦言を呈していました。

でも考えてみたらＤＪポリスって名付けたのってマスコミでしょ？　そしてそれを放送したのもマスコミだ。あのお巡りさんは渋谷に集まっていたサポーターが怪我したり、暴れ出さないために、群衆をなだめすかしていただけでしょ。けが人も逮捕者も出なかったんだから、お手柄だと思うんですけどね。群衆の「お巡りさんコール」は、あれはノリでなってしまったわけだし、少なくともそのお巡りさんには責任ないと私は考えます。

なんとなく思ったのですが、その芸人さんの嫉妬があったんじゃないかな、と思うのです。簡単に言えば、お巡りさんは「話芸」で大勢の群衆をまとめあげたのです。これは喋りのプロである芸人さんにとっては、多少ならずとも悔しい思いがあるのではないかな、と。芸人さんって一般人を「素人」とよく言うじゃないですか。あれって少し一般人を下に見ていますよね。

オタクがオタク趣味に興味がない人を「一般人」と呼ぶのと似ていますが、こっちはオタク趣味がない人たちを少し上に見ています。俺たちなんて所詮オタクだし……という自嘲が入ってるんです。

だから「素人」にやられたという気持ちがほんの１％でも芸人さんになかったかというと、それは難しいですよね。