下人の行方は誰もしらない

私は文系でありながら小説よりも漫画を好む人間で、文学作品なんか読む気にすらなれない男なのだが、芥川龍之介の「羅生門」だけは何度も何度も繰り返し読んだ。

とくに最後の一行が素晴らしいと思う。

正義感とエゴイズムの葛藤っていうのかな、まだ若い下人の若さとそれゆえの暴挙がたまらなく私の何かを刺激する。

具体的にどこが刺激されるのと聞かれると、さあ。わからないと答えるしかない。

本当に感覚的なものなんだからしかたがあるまいて。

下人に共感してるのかね。