ヤキトリウォーズ ～花火大会の裏側で～

昨夜、近所の公園で盛大な花火大会が行われました。

うちのアパートから花火がよく見えるので友人が何人か遊びに来るとのこと。せっかくなのでビールや食べ物を持ち寄ろうじゃないかという事に。

私は近所の肉屋さんが副業でやってるヤキトリを買いにいきました。

２０時開始の花火大会なのですが、道はすでに浴衣姿の男女やわざわざ遠くからやってきた人がいっぱいで、みんな花火が大好きなのだなと痛感。私も好きです。コンビニもわざわざで特設コーナーを設けてビールやホットスナックを売っています。

その肉屋さんも大忙しでした。おばちゃんがひっきりなしに焼き鳥を焼いています。私は注文をしてから手持無沙汰になったので、おばちゃんとお話してみることにしました。

「なんか今日はいつもより忙しそうですね」

おばちゃんは焼き鳥を焼きながらも愛想よく返事を返してくれました。おばちゃんが社交的な性格でよかった！

「忙しいよ。近所の会社からいっぱい注文がきているからねえ」

「あ、じゃあ何十本も注文が来てるんですか」

「いや、多い会社になると３００本」

さんびゃっぽん！！　いや、たしかにそれくらい注文があってもおかしくないだろうけど。こんな小さな網で一度にどんだけ焼けるんだって話ですよ。

「でも、これ。網小さくありません？　一度に何本焼けるんですか？」

「種類によるね。手羽先だと１０本も焼けない。逆に砂肝だともっと焼ける」

たしかに手羽先は大きい。そして面積も広い。そして砂肝は小さい。これが同じ値段というから不平等を感じてしまう。

「何が一番売れてます？」

「豚バラ」

そうなんです。福岡の焼き鳥で一番人気なのは豚肉のバラの串焼きなのです。どこの焼き鳥屋にいっても必ずバラはあります。焼き鳥じゃないじゃんって思うかもしれませんが、こっちでは昔からあるんだから仕方がない。

そして焼きたての焼き鳥を紙袋に入れてもらい家まで帰る私でした。

約２時間の花火大会。我がアパートの小さなベランダも大賑わいでした。