鮟鱇の肝が人体に与える生理的影響について

　親から夕飯を食べにおいでと電話があった。

　喜び勇んで実家に戻れば、温かいお鍋がぐつぐつと煮えていた。

　初めて食べましたよ。あんこう鍋を！

　身は淡白であっさりほっくりとして外見からは予想もつかないほど上品なお味だったが、何よりも白眉だったのは肝だ。アンキモだ。

　ねっとりとした食感。濃厚で芳醇な味。鮟鱇が自分で蓄えた肝とは思えない。鮟鱇はどうやって自分の肝をこんな美味に仕上げるのだろうか。

　家族が誰も食べないのでみんなの分も私一人で平らげましたよ。ええ、いくらでも食べれちゃいました。

　そしてこっちの家に戻ってきてしばらくたったのですが……。

　ふふ、そのなんていうかですね…恥ずかしいんですが……勃起しちゃいましてね（吉良良影風に（笑））

　しかもそれが収まらないんですよ。俺の燃える小宇宙（コスモ）が！ほとばしる熱い情熱（パトス）が！！

　どうやら鮟鱇の肝は私にとって強壮剤になる効果があるようだ。

　きっと今夜は眠れないだろうなー。妙に目が冴えて爛々としている。どうすべーどうすべーと悩んでいますですよ。ああ、興奮しているので何時にも増して文章が変だ。