近畿地方は9月上旬に、
関東地方、東海地方は10月上旬に、
台風が塩害をもたらしたコースも多かったと思います。
表層に害は一見ないものの、
土壌内に蓄積した塩化ナトリウムは
肥料の食いつきを鈍くし、
肥効も短くなっていた模様です。
また、10月は秋雨の影響を受け、
終日晴天の日は少なく、
日照不足で光合成による
炭酸同化作用も充分でなく、
7月、8月の超高温で消耗した貯蔵糖分を補い
秋の新根を伸ばすには
貯蔵糖分が不足していたように思います。
10月の更新作業では
「よこ根はあるものの、例年より「たて根」が降りていない!」
というキーパーさんが多かったです。
◇
関東地方においても
先週末 10/27(土)の早朝の土砂降りで
表層の塩化ナトリウムが
洗い流されたせいか、
10/29(月)~10/30(火)には晴天で
日中温度も上昇したおかげで
ここにきて、やっとグリーン面にも
「発色」「活性」が戻ってきたような気がします。
◇
72候11月12日「地始凍(ちはじめてこおる)」
とあるように、
11月半ば以降は気温も地温も
一段と下がってきます。
ただ、気象庁3か月予報によれば、
関東、東海、近畿地方とも
11月~12月は例年より気温が高いのが幸いです。
この先のテーマとしては、
1)遅れた秋の根を降ろし、
根数・芽数を充実させ、
冬の乾燥・擦り切れに備える
2)晩秋型施肥で
貯蔵糖分を充実させ、
冬越しの凍害を抑制し、来春の芽出しに備える
事と思います。
◆
オススメの資材があります!
1)晩秋に根を降ろすには
「リストア・プラス」+「ミスト9号(8-32-5)」です。
「リストア・プラス」の”こうぼ”が寒冷時期でも食いつきます。
「リストア・プラス」の”フミン酸”が
土壌内の塩化ナトリウムを分解・浄化します。
また、鉄やカルシウムと吸着しているりん酸を開放します。
「ミスト9号(8-32-5)」はグロース社のリン肥の中で
根数・芽数アップの性能が最も好評な資材です。
「リストア・プラス(3-0-2)」
下の写真は、11月~3月まで「リストア・プラス」を毎月1.0cc/m2施肥されたコースで
2月中旬の夜間に積雪があった翌朝6時ごろのグリーン面周囲の状況です。
主成分
酵母(2200百万CFU/ガロン)
アミノ酸 5.0%
フミン酸 10.0%
キレート鉄 3.0%
カリウム 2.0%
浸透湿潤剤(天然ユッカシジゲラ抽出物)
2)貯蔵糖分をアップするには
「カル・マグ・マックス」+「リストア・プラス」がオススメです。
「カル・マグ・マックス」の”カルシウム”が、
土壌内の塩化ナトリウムをイオン分解します。
”カルシウム”は徒長も抑制するので
貯蔵糖分の蓄積が推進されます。
「リストア・プラス」の”フミン酸”が土壌内の有機残渣を分解し、
”こうぼ”が分解した栄養素を糖質に変換し、
貯蔵糖分として蓄えます。
◆
以上です。
宜しくお願いします!
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