↑ 台風24号の影響で倒れ道をふさぐ樹木(東京都新宿区)
韋駄天台風24号の影響を受けて
9月30日夜半から10月1日未明にかけて
関東地方は暴風が吹き荒れ
コースの中は雨による陥没、倒木、
散在する折れ枝など
修復・清掃に追われながら今週もスタートしました。
◇
地球温暖化の影響でしょうか?
ここ数年、「春らしい春」や「秋らしい秋」がなくなったような気がします。
24節気でいうと、この先は寒い!
10月8日は「寒露」<露が冷気によって凍りそうになる頃>
10月23日は「霜降」<露が冷気によって霜となって降り始める頃>
もう、この先、気温は下がってゆく一方で
植物は冬越しの準備の時期なんです。
◇
去る9月を振り返れば
①秋雨前線が長く停滞した日照不足
秋の新根の成長が充分でなければ
コアリングは躊躇します。
秋の更新は抜かないでムクにしたコースも多いはずです。
②秋雨前線と台風が重なってもたらす降雨と表層酸欠
表層が柔らかすぎては更新作業も躊躇します。
③気温の低下
9月後半の早朝気温が15℃前後だった事が
太平洋側の平野部のコースでも時々ありました。
気温の急な低下により
この夏の芽数の落ち込みから回復できない
部分も多く見られます。
◇
72候の11月12日「地始凍(ちはじめてこおる)」
<大地が凍りはじめる頃>
頃からは気温も一段と下がり、
地面も固結・乾燥する頃で、
肥料のくいつきも鈍くなります。
この先 1か月半くらいの肥培によって
なくなった”秋らしい秋”を取り戻し、
その先の「晩秋施肥」→「冬越し準備」へと
つなげて行きたいところです。
◆
失くした秋を取り戻すためのオススメの資材があります!
1)「日照不足続き」を取り戻す資材は「ターフバイタル・プロ」です。
植物は通常、光合成で 炭酸同化作用し、タンパク質合成を行い、
細胞を成長、活性を持続しています。
「グルタミン酸」は
日照不足で光合成が鈍った場合に
ターフが直接摂取する事で
タンパク質合成を代行し、活性を回復できるんです!
←「グルタミン酸」が炭酸同化作用を代行する
トップアスリートが
疲労回復、筋肉痛解消に「アミノバイタル」(味の素)を
使用するメカニズムとほぼ同じです。
また「核酸」は根の細胞分裂を刺激するので、
秋の根の成長にたいへん効果的です!
←「核酸」が根毛と根量を増やす!
2)「コアリング」できなかった場合は「ブランXエックス」です。
「ブランXエックス」は
グロース社の代表的な床資材である
「デ・サッチャー」、「ハイドロ・マックス」、
「エッセンシャル・プラス」
を1/3ずつブレンドした資材です。
古根茎を分解して
新根成長の三相バランスを整える「デ・サッチャー」が1/3
主成分は
土壌内の有機残渣や
古茎根を分解する良性菌3種類と分解酵素3種類”です。
+
グリーン面の潤いを持続し、乾燥も抑制、
新根茎周囲の三相バランスを持続する
「ハイドロ・マックス」が1/3
「ハイドロ・マックス」は100%天然の浸透資材で、
主成分は
ユッカシジゲラ抽出物90%→ステロイドサポニンの浸透剤効果
フミン酸(天然レオナルダイト由来)2%→気相持続効果
←「フミン酸」で三相バランス持続!
+
代謝を促進し、
新根新芽の成長を促進する「エッセンシャル・プラス」が1/3
主成分は
アミノ酸 2.75%
フミン酸 7.0%
ケルプ抽出物(オーキシン様物質)
ジベレリン酸
リグニン、セルロース繊維
単糖、二糖類(トレハロース)、
ビタミンB2 ビタミンB6
です。
3)「9月下旬から寒い」場合は「リストア・プラス」です。
「リストア・プラス(3-0-2)」は
低温期に定評のある「こうぼ」を含む資材です。
低温期でも緩やかに活性向上し、土壌の固結・凍結を緩和します。
残留を分解し、糖質に変換し、
貯蔵糖分として蓄えるので
ターフの乾燥・凍害を抑制します。
来春の芽出しも向上します。
下の写真は、11月~3月まで「リストア・プラス」を毎月1.0cc/m2施肥されたコースで
2月中旬の夜間に積雪があった翌朝6時ごろのグリーン面周囲の状況です。
◆
宜しくお願いします!
(^。^)