「拝啓、グリーンキーパー様 !」

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オススメ資材とニュースをお届けします!

こんにちは! サバンナブラン営業部です!

「カテゴリー」から 季節別の「オススメ資材」をご覧下さい!

秋はどこへ行った?失った「秋らしい秋」を補う。

2018-10-01 16:53:26 | 芝草「秋」にオススメの資材

↑ 台風24号の影響で倒れ道をふさぐ樹木(東京都新宿区)

韋駄天台風24号の影響を受けて

9月30日夜半から10月1日未明にかけて

関東地方は暴風が吹き荒れ

コースの中は雨による陥没、倒木、

散在する折れ枝など

修復・清掃に追われながら今週もスタートしました。

地球温暖化の影響でしょうか?

ここ数年、「春らしい春」や「秋らしい秋」がなくなったような気がします。

24節気でいうと、この先は寒い!

10月8日は「寒露」<露が冷気によって凍りそうになる頃>

10月23日は「霜降」<露が冷気によって霜となって降り始める頃>

もう、この先、気温は下がってゆく一方で

植物は冬越しの準備の時期なんです。

去る9月を振り返れば

①秋雨前線が長く停滞した日照不足

秋の新根の成長が充分でなければ

コアリングは躊躇します。

秋の更新は抜かないでムクにしたコースも多いはずです。

②秋雨前線と台風が重なってもたらす降雨と表層酸欠

表層が柔らかすぎては更新作業も躊躇します。

③気温の低下

9月後半の早朝気温が15℃前後だった事が

太平洋側の平野部のコースでも時々ありました。

気温の急な低下により

この夏の芽数の落ち込みから回復できない

部分も多く見られます。

72候の11月12日「地始凍(ちはじめてこおる)」

<大地が凍りはじめる頃>

頃からは気温も一段と下がり、

地面も固結・乾燥する頃で、

肥料のくいつきも鈍くなります。

この先 1か月半くらいの肥培によって

なくなった”秋らしい秋”を取り戻し、

その先の「晩秋施肥」→「冬越し準備」へと

つなげて行きたいところです。

失くした秋を取り戻すためのオススメの資材があります!

1)「日照不足続き」を取り戻す資材は「ターフバイタル・プロ」です。

 

植物は通常、光合成で 炭酸同化作用し、タンパク質合成を行い、

細胞を成長、活性を持続しています。

 「グルタミン酸」は

日照不足で光合成が鈍った場合に 

ターフが直接摂取する事で

タンパク質合成を代行し、活性を回復できるんです!

←「グルタミン酸」が炭酸同化作用を代行する

 トップアスリートが 

 疲労回復、筋肉痛解消に「アミノバイタル」(味の素)を

 使用するメカニズムとほぼ同じです。

 

 また「核酸」は根の細胞分裂を刺激するので、

秋の根の成長にたいへん効果的です!

←「核酸」が根毛と根量を増やす!

2)「コアリング」できなかった場合は「ブランXエックス」です。

「ブランXエックス」

 グロース社の代表的な床資材である

「デ・サッチャー」、「ハイドロ・マックス」、

 「エッセンシャル・プラス」

 を1/3ずつブレンドした資材です。

古根茎を分解して

新根成長の三相バランスを整える「デ・サッチャー」が1/3

主成分は

土壌内の有機残渣や

古茎根を分解する良性菌3種類と分解酵素3種類”です。

グリーン面の潤いを持続し、乾燥も抑制、

新根茎周囲の三相バランスを持続する

「ハイドロ・マックス」が1/3

「ハイドロ・マックス」は100%天然の浸透資材で、

主成分は

ユッカシジゲラ抽出物90%→ステロイドサポニンの浸透剤効果

フミン酸(天然レオナルダイト由来)2%→気相持続効果

←「フミン酸」で三相バランス持続!

 

代謝を促進し、

新根新芽の成長を促進する「エッセンシャル・プラス」が1/3

主成分は
アミノ酸 2.75%
フミン酸 7.0%
ケルプ抽出物(オーキシン様物質)
ジベレリン酸
リグニン、セルロース繊維
単糖、二糖類(トレハロース)、
ビタミンB2 ビタミンB6 

です。

3)「9月下旬から寒い」場合は「リストア・プラス」です。

「リストア・プラス(3-0-2)」は

低温期に定評のある「こうぼ」を含む資材です。

低温期でも緩やかに活性向上し、土壌の固結・凍結を緩和します。

 残留を分解し、糖質に変換し、

貯蔵糖分として蓄えるので

 ターフの乾燥・凍害を抑制します。

 来春の芽出しも向上します。

 下の写真は、11月~3月まで「リストア・プラス」を毎月1.0cc/m2施肥されたコースで

 2月中旬の夜間に積雪があった翌朝6時ごろのグリーン面周囲の状況です。

 

 ◆

宜しくお願いします!

(^。^)

 

 

 

 


食害にグルタミン酸やカルシウムが有効?!

2018-10-01 14:30:31 | 「食害」にオススメの資材

2018年9月14日の「読売新聞」の記事

"「植物内に緊急連絡網」埼玉大など解明"

と題した記事があり興味深く読みました。

概略は

植物が虫に体の一部を食べられると、

虫への撃退物質を自ら生成し、

自分の体を守る

緊急連絡網のようなシステムがある

との内容でした。

植物が傷を受けた事を伝える仕組みは

①虫が葉を食べた部分でグルタミン酸の濃度が上昇する

②他の葉や根でカルシウムイオンの濃度が上昇する

③虫が消化不良を起こす物質が植物全体で作られる

という仕組みらしいです。

というシステムを応用し、

埼玉大学 豊田准教授の話によれば

「カルシウムイオンは

植物ホルモンの合成に必要な酵素を活性化する役割を果たしている。

グルタミン酸などを使えば、作物の防御機能を高め、

害虫を殺さずにすむ新たな農薬の開発につながる可能性がある

との事です。

スポーツターフ(芝)においても、

食害といえば

コガネやヨトウ・スジキリ、ツトガの

食害に悩まされる事も少なくありません。

グルタミン酸やカルシウムを摂取する事で

食害に強い体質をつくる効果があるのかも

しれませんね。

オススメの資材です!

グルタミン酸資材は「ターフバイタル・プロ」

カルシウム資材は「カル・マグ・マックス」です。

 1)「ターフ・バイタルプロ」

 「ターフバイタル・プロ」は

グルタミン酸 3.0%

核酸 2.6%

を主成分としたアミノ酸資材です。

 日照不足や気温の安定しない時期に好評の資材で、

タンパク質合成を代行する「グルタミン酸」が活性を回復します!

 ←光合成不足による炭酸同化作用の低下、

低温や高温による窒素同化の低下を

 「グルタミン酸」のタンパク質合成が代行します。

 2)「カル・マグ・マックス(7-0-3)」

カルシウム 4.0%

マグネシウム 2.0%

を主成分とした資材です。

硝酸態窒素7%と共に、葉身からカルシウムを吸収し、

地面に落ちたカルシウムは、マグネシウムが

ポンプのように吸い上げる設計です。

以上です。

宜しくお願いします!

(^。^)

 

 


雨を感じさせないコースコンデイション。

2018-10-01 13:37:38 | 「ゴルフコース」「競技会・トーナメント」

千葉県にあるお客様のコースで

先週末、9月27日~30日

女子ゴルフのメジャー競技の1つである

日本女子オープンが開催されました。

今年は秋雨前線や台風の影響で、

ターフにとって充分な日照も得られず、

試合に向けてのコース造りに

たいへんな苦労があったと思います。

しかしながら、

開催期間中は、

断続的に降り続く雨の中でさえ、

グリーン面に水の浮く事はなく、

ステインプ 11.0 コンパクション 22.0 を 持続

されていました。

NHK解説の森口祐子プロは

「1か月前にテストラウンドした時も、

いつ試合をやっても良い位、すばらしい状態だった。

この試合期間中も雨を感じさせないコースコンデションで

すばらしい状態だと思う。」

とコメントされていました。

お手伝いしていて感じた印象としては、

グリーン面も素晴らしい状態でしたが、

テイーグラウンド、フェアウエイも

”とにかく青い!”。

グリーンアップの素晴らしい景観でした。

また、

深く渦巻いた難易度の高いラフ、グリーン周りと

低く刈り込まれた密度の高いフェアウエイが

好対照な、

メジャー競技らしいコースセッテイング

と感じました。

試合としては

地元茨城県も近く、応援のギャラリーの多かった

デイフェンデイングチャンピオンの畑岡奈沙ちゃんや

ショートアイアンの切れ味の鋭い菊地絵理香プロの

執拗な追撃をふりきり、

USLPGAで活躍するユ・ソヨン選手が、

同じ組の菊地プロをして「全くスキが無い」

と言わしめる程の

完璧な内容のゴルフで勝利を手にしました。

余談ですが、

日本女子オープンは今年で51回目なのですが、

キーパーさんもちょうど51歳という事で、

不思議な縁を感じました。

グリーンキーパーさん、コース管理の皆さん

たいへんお疲れ様でした!!

◆ ◆ ◆