去る7月7日(木)は
24節気の小暑
72候「温風至(おんぷういたる)」
とあるように
日本全国各地で35度℃前後の猛暑日となりました。
たとえ、本年は猛暑?!であっても
ステージ移行はあるはずです!
旧暦24節気72候を参考にしながら
無事に「夏越し」するための
各ステージの課題と
夏のピークを考えたいと思います。
●
ステージ1)7月7日ごろ 24節気「小暑」
72候(7/7ごろ)「温風至(おんぷういたる)」
梅雨明けが近づき、暑さが本格的になる頃です。
課題は
気温上昇による 乾燥・やけ、ドライです。
梅雨明けまでに、
充分な根数を準備し、
表層透水性を
ムクや資材で確保すれば
まずは夏越し準備完了です。
ターフが暑さに慣れるまでは
扇風機や散水等でフォローしてあげたい時期です。
ステージ 2)7月23日ごろ 24節気「大暑」
72候(7/29ごろ)「土潤辱暑(つちうるおいてじょくしょす)」
快晴が続き
気温が上がり続ける頃です。
かなり湿度も上昇します。
72候(8/3ごろ)「大雨時行(たいうときどきおこなう)」
日中高温でありながら、
にわか雨、夕立もあり、
表層が過湿・酸欠状態になりやすい時期です。
課題は
「高温多湿系病害」「衰退」「藻苔」です。
病害的にはピシウムの他
炭疽、赤やけにも注意したい時期です。
殺菌剤のタイミングが重要な時期です。
にわか雨・夕立による殺菌剤の流亡も注意です。
病害や高温への抵抗力を
資材でフォローしたい時期です。
とにかく
表層温度と湿度を下げる事は
効果的なので、
扇風機が活躍する時期です。
ステージ 3)8月7日ごろ 24節気「立秋」
72候(8/13ごろ)「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」
お盆も過ぎた頃、ヒグラシが鳴く頃から
暑さも徐々に鎮まりますが、
「盆明けのおちこみ」といわれるように
ターフの貯蔵糖分も消耗し、
疲れきっている頃です。
課題は
「落ち込み」「芽数減少」「根上がり」です。
ターフの活性が
低下してきている頃なので
病害に侵入にも注意したい時期です。
まだまだ表層温度は暑い時期なので
過散水にならない限り
スプリンクラー等で
夜間の表層温度を下げて
ターフを養生させてあげたい時期です。
ステージ 4)8月23日ごろ 24節気「処暑」
72候(8/28ごろ)「天地始粛(てんちはじめてしゅくす)」
よくやく暑さが峠をこえて後退し始める頃です。
課題は
夏越ししたターフの養生と
秋の新根発根です。
◆
このように見れば、
ステージ1)梅雨明け頃までに
充分な水分と栄養を蓄えるだけの根量
と
散水してもウエット(お湯)にならない表層透水性
を確保する事が重要であり、
また
勝負どころであるステージ2)の
殺菌剤の選択と投与のタイミング と
扇風機や伐採(風とおし)等による表層湿度対策
が大切に思います。
●
みなさんの
無事な「夏越し」を
心から願っています!
(^^)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます