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今、よみがえる『中門』  大いなる御誓願の追想

2011-12-02 16:40:50 | 高野山
 

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今、よみがえる『中門』

 

          ~大いなる御誓願の追想

        高野山開創千二百年記念大法会事務局

 

金剛峯寺が管理する森林は、二千ヘクタール(大阪ドーム約六百個分)もの広大な面積に及びます。

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 この度、八期中門の再建工事に用いられる木材は、この森林から産出した樹木を用います。このうち、主な用材であるヒノキは、樹齢三百年から四百年生のもので、 幹廻りは二メートル以上にも及ぶ見事な大径木です。

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 これらの優良なヒノキを産出する森林は、数知れない大師末徒のお力添えによって、先人が植樹、間伐など、適正な森林監理を行うことによって、育まれたのです。そして、私達の時代の中門再建工事に使うことが出来たのです。

  樹木は伐採された時点で、植物としての生命は終わりますが、育まれた土地で建造物となることで、千年以上存在し続けることが可能です。

  まさに樹木は形を変えて、「活かされて、生きていく」と言い換えることができるのではないでしょうか。

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 しかし、優良な木材、優れた建築技術、そして大師未徒の思いだけでは、再建された中門は末永く存在することはできません。

 個々の建造物には、それにまつわる文化があります。そして、その文化を守ってきた要因があります。
 高野山の場合、周囲を取り巻く自然、特に森林が存在したからこそ、真言密教という宗教文化が今日まで伝わり、私達大師未徒がお大師さまのみ教えに触れることが出来たのです。

  「密教文化の継承」と「森林の保全」は、これらを共に行っていくことが「高野山を守っていくこと」、つまりは「お大師さまのみ教えを後世に伝えていくこと」、ひいては「再建される中門を末永く後世に伝えていくこと」となるのです。

 お大師さまのみ教えには、「共利群生」という言葉があります。この言葉は、自然と人とがバランスを保ちながら、調和し、共に存在していくという意味です。

 平成二十七年の「高野山間創千二百年記念大法会」は、まさに「共利群生」を今一度考え、省みる絶好の機会であり、「中門再建」は、そのシンボルなのです。                            (TS

参与770001-4228(本多碩峯)

 

 

 

 

 

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