広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

大仏公園のアジサイ

2017-08-03 00:26:21 | 津軽のいろいろ
かなり久々に青春18きっぷを購入。まずは弘前へ日帰り。
大した目的はない旅だったけれど、以前からちょっと行きたかった季節限定の場所へ。

それは弘前市石川「大仏公園」のアジサイ。大仏は「だいぶつ」でいいんだよね。
JR奥羽本線や弘南鉄道大鰐線に乗って、大鰐と弘前を行き来すると、車窓にゴミ処理場(南部清掃工場)の四角い煙突が見える。その近くの丘。
戦国時代に南部氏が城を築いたが、津軽氏によって落城。現在は公園になっていて、桜とアジサイの隠れた名所になっている。城の名前としては「石川城」や「大渕ヶ鼻城」。
公園の東を平川が流れ、北を弘南鉄道大鰐線と県道260号線と国道7号線、南を奥羽本線が走っている。

何年か前、なぜか秋に訪れたことがあったから、土地勘はあった。
公共交通機関でのアクセスは比較的良好。いちばん近いのは弘南鉄道の「石川」駅、次が県道を通る弘南バス(弘前バスターミナル・弘前駅~)大鰐・碇ヶ関線の「中央石川」バス停(かな?)。
奥羽本線の「石川」駅は、弘南鉄道石川駅とはぜんぜん別の場所(「義塾高校前」駅の近く)だけど、歩けないことはない。今回は列車時間の都合上、JR石川駅から歩いた。この辺りは後日また

県道や弘南鉄道石川駅からは、地元の方々が設置したのか「大仏公園はこっち」の看板が要所要所にあり、迷うことはなさそう。駅舎内にも地図が出ていた。
弘南鉄道石川駅近く。奥左右は奥羽本線
上の写真では、弘前市が設置したと思われる道標も設置されているが、距離は「0.8km」となっている。もうちょっと近いと思うけど…
踏切を渡って道路が少し回り込んでいてやや遠回りだけど、弘南鉄道石川駅からは500メートルほど。
途中に昔はなかった駐車場が増設されていた。
「大渕ヶ鼻城跡」の標柱。すでにアジサイがちらほら
入口はいくつかあるが、駅から近いのがこの北側。
右には「津軽遺産」という札がかかった大木。詳細は不明。たぶんカツラの木。

公園内に入るとグラウンドのような広場があって、奥に丘。

丘を見ると、ふもとから上のほうまで青いものが点々と。なるほど、丘の部分にアジサイが咲いているのか。
丘の東(上の写真では左方)に「展望広場」という一角があるが、そこにはアジサイはあまりなかった。展望広場からの眺め。
田んぼとリンゴ畑の中に清掃工場、平川、奥羽本線。この左には弘南鉄道も見える
南~西には「石川三十三観音」として石仏が点在していて、そこにはたくさんのアジサイ。
斜面部分には何本もの小径があり、そのほとんどにアジサイが植えられている。
青い花が多い

ピンクの花も。ここは坂がきつかった

ガクアジサイもところどころ

白くて大きい装飾花が涼しげ。秋田市の千秋公園にもこのタイプがある

階段をふさぐかのようにアジサイ
坂が急だったり、アジサイがうっそうと茂る箇所もあった(花粉や虫が飛んでいたり)ので、散策には多少の覚悟はいるかも。
蒸し暑い中、暑さをしばし忘れさせてくれるアジサイの花々だった。あくまで「忘れた」のであって、実際には坂の上り下りで汗びっしょりだったのですが。

大仏公園のアジサイは約2500本とのこと。これから木がもっと大きくなれば、より見応えが出るかもしれない。
公園内が、自然を活かしつつもしっかりときれいに手入れされていたのにも、好感が持てた。
旅行客が、例えば弘前城よりも優先して訪れるべきほどの場所ではないけれど、これほどアジサイが見られる場所は多くない。僕はアジサイが好きだから、行ってよかった。

7月中は「大仏公園あじさいまつり」が開催され、7月9日にはコンサートなどベントも実施された。(それ以外の日は俳句募集とクイズ程度)
8月に入ってもしばらくは見頃が続きそう。小一時間あれば、園内をひと通り見られる。ちなみに公園内には水飲み場はあるものの自動販売機はない模様。弘南鉄道石川駅にはあった。

【5日追記】大仏公園の中では、アブラゼミが鳴いていた。セミはその土地ごとにすみ分けた種がいるそうで、秋田市街地はアブラゼミ、大仏公園と似た雰囲気である千秋公園の中では、ヒグラシとアブラゼミが共演。弘前市街地がどうなのかは分からない。


ところで、斜面途中を横に伸びる道を歩いていたら、アジサイの中に…
フタされた横穴!
「ナニコレ珍百景」でも取り上げられていたが、ここから弘前城へつながる秘密の抜け穴があるという伝説があるそう(穴自体は実在する)。ひょっとしてこれのこと?!
あるいは防空壕の跡か何か?!(秋田市の千秋公園にはこんな感じの防空壕跡があったはず。現在は埋められた)


大仏公園下の奥羽本線近くには「大仏院」という小さなお寺や、少し離れた高いところに「文学の丘」なるものもあるそうだが、詳細は不明。
それらと反対側の国道添いには「道の駅ひろさき」や円筒分水もある。石川地区はなかなか見どころがある場所かもしれない。※後日続きます

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