広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

寒さが続く

2011-01-16 20:51:29 | 秋田の季節・風景
全国的にはまた荒れ模様の天気。山陰など西日本では再び大雪とのことだし、名古屋でも雪が積もった。秋田県内でも、内陸部の横手市や湯沢市では積雪が1メートルを超えている。2006年の豪雪以来の大雪で、屋根の雪下ろしなど、生活に支障が出ているという。

幸いなことに、秋田市は今のところやや積雪は多く気温が低いが、特に支障はない。
昨日・今日は、かなり冷え込んだが、風が弱く、たまに青空さえ覗く。(今日の積雪は30センチ弱、最低気温マイナス7.1度、15時までの最高気温プラス0.5度)
寒さに強い者としては、外に出ると最初は寒いが、歩いているうちに気にならなくなり、どんどん歩けてしまう。同じ気温でも、風があるとないとでは、こんなにも体感が違うものだと実感した。
低温なので積もった雪がそれほど滑らなくて歩きやすかったので、市内をうろうろしてみた。

秋田駅の北側にある跨線橋「手形陸橋」からの眺め。
千秋公園の東側
木々に雪が付いていた。針葉樹はクリスマスツリーみたい。
手前から秋田大学・手形山・太平山
陸橋の真ん中付近で、手形山のくぼんだ部分越しに太平山の真ん中が見えるのか。
電線がジャマだけど、珍しい眺め。

秋田駅の南西、中通地区の東北森林管理局前から北方向を撮影。
突き当たりの山は千秋公園の南側
まっすぐに千秋公園の中土橋付近の県立美術館が見えるんだ。初めて気づいた。
歩道が独立している道路では、車道との境目に雪の壁が目立ってきた。“雪のガードレール”状態。

大町の一方通行路
歩道がない道路では、歩行者のスペースが確保されていない所が多く、歩きにくい。
その1本隣の竿燈大通り
大通りは歩きやすい。
歩道はロードヒーティング(融雪装置)のため、車道は交通量が多いため、それぞれ雪が完全に消えている。その境目には、除雪車が寄せて行った雪の山ができている。

歓楽街「川反(かわばた)」の旭川沿いにある、割烹料理店(?)
長ーいつらら
木があって見にくいが、2階の軒から伸びたつららが、1階の屋根まで達している。
川沿いで人が通らないからいいけど、落ちたら建物が壊れないかな…
【20日追記】19日に通ったら、この長いつららだけがなくなっていた。落下した模様。

千秋公園外堀、穴門の堀。太陽が顔を出した
お堀はほぼ全面が凍っている。昔はここでスケートができたそうだが、さすがに今は無理でしょう。
正面の秋田キャッスルホテル(肌色の建物)は、明日からほぼ全面休業して耐震工事を行う。

穴門の堀と大手門の堀の間の「中土橋(橋ではなく道)」
普段からハトがたむろしているが、この時は異常に密集していた。
膨らんでいるからたくさんいるように見えるのか?

秋田駅北側(手形陸橋の下)
昨日、東北新幹線では停電・信号故障のため、ダイヤが大きく乱れたが、秋田周辺での雪や風によるダイヤの乱れは昨日・今日とも比較的少なかった。
ただし、内陸部では除雪作業が追いつかないようで、北上線などは運休があったようだ。
また、先週の金曜日は、大曲以南の奥羽本線を全面運休し、除雪作業を集中して行った。土日にあった大学入試センター試験のための輸送確保の目的もあったようだ。
秋田駅外れの留置線で休んでいた普通電車
どこから運行して来たのか分からないが、床下にびっしりと雪と氷がこびり付いている。
巻き上げた雪が凍って付着している
よく故障しないものだと感心してしまったが、北国・雪国の冬の厳しさを象徴する光景。

雪国の暮らしに関して、以下にいくつか。
今年は秋田では天候に恵まれてセンター試験は無事終わったが、北陸などでは試験時間繰り下げなどがあった。受験生も関係者も交通機関も、悪天候にならないか、毎年やきもきさせられていることだろう。
この寒中に大事な全国的な試験をやらなくてもと思うのだが…

秋田市では今年度、「除雪関連経費8億円(魁新報より)」、「当初、業者に除雪を委託する費用として、およそ5億2000万円を予算に計上(NHK秋田)」だったそうだが(両者の報道の違いが分からん)。既に業者委託分だけで3億8千万円を使ったそうだ。そこで先週、4億円を追加補正することを専決処分(議会の議決前に市長が決めた)したそうだ。(アクネ市のワガママ前市長が好きだった専決処分だが、これが本来の使い方なのでしょう)
予算を作る段階では雪の降り方・積もり方なんて分からないのだし、スムーズに進めるためには当然のこと。
なお、NHK秋田によれば「この冬、11日までに、あわせて1メートル50センチの雪が降っていて、平年よりも14%多くなっています。」とのこと。

今日の河北新報サイトによれば、青森県建設業協会が会員に実施したアンケートで「青森県内の道路除雪作業に携わる建設業者の7割以上が、5年後までには今の除雪態勢を維持できなくなると考えている」ことが分かったそうだ。「公共工事減少のあおりを受け、老朽化した除雪車の買い替えや作業員の確保が困難になって」いるらしい。
除雪作業の多くは、自治体から民間の建設業者へ委託されるのだが、除雪作業は「稼ぎ時」というわけではなく、こういう問題もあるのか。
青森に限った問題ではないだろうし、昨年は秋田県道の歩道のロードヒーティングの更新工事が行えず「老朽化のため稼働できない」という事態もあった(今年度更新工事を行い、現在は稼働中)。

1980年代後半にNHKの気象キャスターを務め、「お天気博士」と呼ばれた倉嶋厚さんという方がいる。ちょうど昨日が誕生日で87歳になられた。現在もお元気で講演や執筆をされているとのこと。
子どもの頃、本だったかテレビだったかで見聞きし、今でも印象に残っている倉嶋氏の話がある。うろ覚えだが、「もし、日本の首都が(“東京が”だったかも)雪がたくさん降る地域にあったなら、雪対策の予算がたくさんついて、雪国が暮らしやすくなっただろうに」という趣旨のお話。

台風・噴火・地震・口蹄疫とか、日本各地には局地的な被害や影響を受けている地域や人がいる。
他の地域の人や東京にいる官僚や国会議員には分かってもらえないこともあるのだろうが、そういう地域のことも考えてほしい。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ボロボロNBAシール | トップ | 速報・秋田サティ→イオン秋田... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
東京の降灰 (あんなか)
2011-01-16 22:31:19
いつも素敵な記事と写真ありがとうございます。
ズームで撮るとまるで違う街に見えますね。

東京は意外にも降灰に見舞われる首都だったりします。
2000年に入ってから04年2回ほどと09年1回降灰されてます。
理由は風上に浅間山があるからです。
小規模な噴火で簡単に降灰に見舞われるのですね。
そのため浅間山の噴火パターンや山麓地殻の微細な振動を解析するシステムが進みある程度噴火が予知できるまでになりました。
これは世界に誇っても良いくらいです。

地方と東京の関係では知られてないのですが医療流出難民問題があります。
子供がややこしい病気で少しでも良い医療を子供に受けさせたい親心で東京の整った大病院で手術を受けさせるのですが
この手の病気は根治手術終わりました、もう良いですといかず長いサポートが居るのですがこれをどうするのかが問題となります。
一々東京まで行けませんしかといって地元の病院では東京の病院で手術を受けた患児を診たくないのが本音ですし。
いろいろ定期検診やサポートに問題が出て来ます。
北陸や山陰の様に地方の大学病院と東京の大病院と人脈等で良い関係が出来ていればスムーズなのですが秋田はどうかなあ。
東京と地方の関係は難しいみたいですね。
返信する
東京と地方 (taic02)
2011-01-16 23:44:08
白くなった街をズームレンズで圧縮すると、いつもと違う光景になるのが気に入っています。

東京と浅間山の関係、やはり意外に感じます。鹿児島ほどではなくても、日本にとって火山は身近な存在なのですね。

東京と地方。
人の数からすれば大都市が重視されるのは仕方ないでしょうが、地方の産物や人の力で大都市での暮らしが成り立っている面もあるし、逆に地方でもそうなわけで、持ちつ持たれつです。
小さな国の中でみんな仲良くできればいいですが、気候風土だけでも大きく違いますし、本当に難しいです。
人が減って高齢化して、地方はどうなっていくのか気がかりです。もし道州制になったらどうなるのでしょう…
返信する

コメントを投稿