急速に雪が消えた秋田市。
それによって、雪の中に混ざっていたモノたちが、姿を現した。
それらの多くは、ホコリや泥や、ゴミだけど…
鉄板!
秋田市街地某所の市道。車道も、いちおう区分された歩道もどちらも狭い。その歩道のほぼ真ん中に、細長い鉄板が2枚、無造作に存在していた。
民地側には、某金融機関の某支店(に某支店が同居)。上写真右奥が店舗で、その手前側が広めの駐車場。
冬の間ずっと通っておらず、久々に通ったらこれで驚いた。
駐車場と歩道の境には、雪が残っているから、少し前までは鉄板ごと雪に埋もれていたのだろうか。ともかくこの状態では、歩行者には障害物にほかならずジャマ。
さらに、もう1枚の鉄板は、
怖い
一部がほぼ垂直にめくれ上がって、隅のとがった部分が上を向いている。
昼間ならば、駐車場側へ回りこめば通行には支障ない。それでも目や体の不自由な人、歩きスマホの人には危険だが。
しかし、夜間はあまり明るくはないだろうこの場所。例えば自転車が勢いよく歩道を走行して来て、鉄板の発見が遅れ、鉄板に乗り上げる危険はあるだろう。
昼夜問わず、めくれた鉄板付近で転倒すれば、とがった鋭利な先端が体に突き刺さり、重大な事故になる可能性だってあろう。子どもが乗っかるなどふざけて遊んでいて、事故になるおそれもある。
この鉄板の正体は、車道と歩道・民地との段差解消のための製品に違いない。見回すと、
赤い車の左・銀行駐車場出入口に同じような鉄板が
Googleマップストリートビューで確認すると、以前より鉄板2枚分が少なくなっている。今は停止線(赤い車の後部)付近で鉄板が途切れているが、以前はもっと手前側にもあった。
その2枚がここへ来てしまったと考えるのが妥当。確証はないが。
それが数メートル移動し、折れ曲がったものも生じたのは、除雪作業によるものだろう。
除雪作業が下手だとかではなく、そもそもこのような物を公道上に置くのが法律違反。
歩行者がつまずいたり転倒したり、排水が悪くなったりという理由があるようだが、積雪地では除雪作業の支障になるという点でもまずい。
※車の出入り等で段差をなんとかしたければ、道路管理者の承認を受け、自己負担で工事を行う必要がある。【14日補足・←これは民家や駐車場など私有地との乗り降りの話。横断歩道など歩行者の通行に必須の段差解消については、当然道路管理者が行なう。】
秋田市では、除排雪に関する注意事項として「雪国秋田に住む皆さまへ(五箇条のお願い)」を出しており(秋田市サイト ページ番号1007330)、その1つに「4. 敷鉄板などを置かないで!!」がある。
「除雪作業中に雪に隠れた敷鉄板を引っかけて破損するほか、これにより工作物を破損するなどといった事故の恐れがあり、大変危険です。」としている。
子どもの頃から漠然と知っていた注意ではあるものの、身近にこのような段差がない道路環境で育ったものでピンと来なかった。鉄板の上を通る時も、極端なツルツルやガタつきがあれば気にする程度で、違法で危険であることなど意識していなかった。
今回、やっと思い知らされた。これは危ない。
※上記、秋田市のサイトでは「敷鉄板や段差プレート」としているが、「敷鉄板」だと工事現場に敷くような平らな鉄板のことでは? 全国的には「段差スロープ」「乗り入れブロック」などと称することが多いようだ。
また、敷鉄板は「注:法令(道路法など)に違反しています。」としながらも、「これらの障害物は取り外してください。」と、あまり熱心にやめさせていないようにも読める内容。「雪が消えたら再設置してもいい」と都合よく解釈する人もいかねない。もっと積極的に、通年で周知をしたほうがいいと思う。
そんなわけで、ただでさえ法律違反のものが、危険な状態で道路を占有しているわけで、これで事故になったら、鉄板を管理する者が責任を問われるに違いない。
鉄板設置がいけないことはとりあえずここまで。次に気になること。
ここは比較的人通りが多い道路。いつからこうなっていたのかは知らないが、歩道をふさぎ歩行の支障になる物体があるのに、放置状態になっていたことについて。ここを通る人なら気付かないわけがないはずなのに、揃いも揃って見て見ぬふりを決めこんだのだろうか。
まずは金融機関。百歩譲って、仮に自社管轄の鉄板でないとしても、自分の店の目の前の道路をふさぐ物があるのに、何もしないってのはどうなんだろう。お客さんや、店と共存するはずの地元住民に影響があるかもしれないのに。また、業種を問わず商売人なら、自分の店の前の道路をきれいに維持管理することも、客を迎え、近所の人たちに気持ち良く通ってもらえるための大事な仕事の1つではないか。店舗統廃合などお忙しいようなので、そんな余裕すらないのか。さらに言えば、この程度の残雪なら、ザクザク切り崩して早く融かしてしまうくらい、やってもいいのに。
金融機関の顧客や通行人にしても、金融機関に伝えるなり(支店長や行員と顔なじみの、近所のお店の経営者とか。今どきはそんなつながりもなくなったのだろうか)、道路管理者や警察へ連絡するなりできなかったものか。
そうそう、ここの数件先には、秋田県警察本部某警察署某交番だってある。お巡りさんたちも、民事&道路管理者管轄のことには、関わりたくなかったのだろうか。
以前の繰り返しだが、道路管理者自身によるパトロールには限界があろう。だから、日頃から道路を利用させてもらっている(とあえて表記)我々一般人が、もう少し広い視野を持ち、気になることがあったら積極的に伝えていかなければならない。それが現場の業務や税金の負担軽減、持続可能な街にもつながるはずだ。
もちろん、本件は金融機関と、念のため秋田市建設部に伝えてあります。よその地域の者が差し出がましいですが。
【14日追記】さっそく撤去してくれた模様。迅速な対応には感謝。
それによって、雪の中に混ざっていたモノたちが、姿を現した。
それらの多くは、ホコリや泥や、ゴミだけど…

秋田市街地某所の市道。車道も、いちおう区分された歩道もどちらも狭い。その歩道のほぼ真ん中に、細長い鉄板が2枚、無造作に存在していた。
民地側には、某金融機関の某支店(に某支店が同居)。上写真右奥が店舗で、その手前側が広めの駐車場。
冬の間ずっと通っておらず、久々に通ったらこれで驚いた。
駐車場と歩道の境には、雪が残っているから、少し前までは鉄板ごと雪に埋もれていたのだろうか。ともかくこの状態では、歩行者には障害物にほかならずジャマ。
さらに、もう1枚の鉄板は、

一部がほぼ垂直にめくれ上がって、隅のとがった部分が上を向いている。
昼間ならば、駐車場側へ回りこめば通行には支障ない。それでも目や体の不自由な人、歩きスマホの人には危険だが。
しかし、夜間はあまり明るくはないだろうこの場所。例えば自転車が勢いよく歩道を走行して来て、鉄板の発見が遅れ、鉄板に乗り上げる危険はあるだろう。
昼夜問わず、めくれた鉄板付近で転倒すれば、とがった鋭利な先端が体に突き刺さり、重大な事故になる可能性だってあろう。子どもが乗っかるなどふざけて遊んでいて、事故になるおそれもある。
この鉄板の正体は、車道と歩道・民地との段差解消のための製品に違いない。見回すと、

Googleマップストリートビューで確認すると、以前より鉄板2枚分が少なくなっている。今は停止線(赤い車の後部)付近で鉄板が途切れているが、以前はもっと手前側にもあった。
その2枚がここへ来てしまったと考えるのが妥当。確証はないが。
それが数メートル移動し、折れ曲がったものも生じたのは、除雪作業によるものだろう。
除雪作業が下手だとかではなく、そもそもこのような物を公道上に置くのが法律違反。
歩行者がつまずいたり転倒したり、排水が悪くなったりという理由があるようだが、積雪地では除雪作業の支障になるという点でもまずい。
※車の出入り等で段差をなんとかしたければ、道路管理者の承認を受け、自己負担で工事を行う必要がある。【14日補足・←これは民家や駐車場など私有地との乗り降りの話。横断歩道など歩行者の通行に必須の段差解消については、当然道路管理者が行なう。】
秋田市では、除排雪に関する注意事項として「雪国秋田に住む皆さまへ(五箇条のお願い)」を出しており(秋田市サイト ページ番号1007330)、その1つに「4. 敷鉄板などを置かないで!!」がある。
「除雪作業中に雪に隠れた敷鉄板を引っかけて破損するほか、これにより工作物を破損するなどといった事故の恐れがあり、大変危険です。」としている。
子どもの頃から漠然と知っていた注意ではあるものの、身近にこのような段差がない道路環境で育ったものでピンと来なかった。鉄板の上を通る時も、極端なツルツルやガタつきがあれば気にする程度で、違法で危険であることなど意識していなかった。
今回、やっと思い知らされた。これは危ない。
※上記、秋田市のサイトでは「敷鉄板や段差プレート」としているが、「敷鉄板」だと工事現場に敷くような平らな鉄板のことでは? 全国的には「段差スロープ」「乗り入れブロック」などと称することが多いようだ。
また、敷鉄板は「注:法令(道路法など)に違反しています。」としながらも、「これらの障害物は取り外してください。」と、あまり熱心にやめさせていないようにも読める内容。「雪が消えたら再設置してもいい」と都合よく解釈する人もいかねない。もっと積極的に、通年で周知をしたほうがいいと思う。
そんなわけで、ただでさえ法律違反のものが、危険な状態で道路を占有しているわけで、これで事故になったら、鉄板を管理する者が責任を問われるに違いない。
鉄板設置がいけないことはとりあえずここまで。次に気になること。
ここは比較的人通りが多い道路。いつからこうなっていたのかは知らないが、歩道をふさぎ歩行の支障になる物体があるのに、放置状態になっていたことについて。ここを通る人なら気付かないわけがないはずなのに、揃いも揃って見て見ぬふりを決めこんだのだろうか。
まずは金融機関。百歩譲って、仮に自社管轄の鉄板でないとしても、自分の店の目の前の道路をふさぐ物があるのに、何もしないってのはどうなんだろう。お客さんや、店と共存するはずの地元住民に影響があるかもしれないのに。また、業種を問わず商売人なら、自分の店の前の道路をきれいに維持管理することも、客を迎え、近所の人たちに気持ち良く通ってもらえるための大事な仕事の1つではないか。店舗統廃合などお忙しいようなので、そんな余裕すらないのか。さらに言えば、この程度の残雪なら、ザクザク切り崩して早く融かしてしまうくらい、やってもいいのに。
金融機関の顧客や通行人にしても、金融機関に伝えるなり(支店長や行員と顔なじみの、近所のお店の経営者とか。今どきはそんなつながりもなくなったのだろうか)、道路管理者や警察へ連絡するなりできなかったものか。
そうそう、ここの数件先には、秋田県警察本部某警察署某交番だってある。お巡りさんたちも、民事&道路管理者管轄のことには、関わりたくなかったのだろうか。
以前の繰り返しだが、道路管理者自身によるパトロールには限界があろう。だから、日頃から道路を利用させてもらっている(とあえて表記)我々一般人が、もう少し広い視野を持ち、気になることがあったら積極的に伝えていかなければならない。それが現場の業務や税金の負担軽減、持続可能な街にもつながるはずだ。
もちろん、本件は金融機関と、念のため秋田市建設部に伝えてあります。よその地域の者が差し出がましいですが。
【14日追記】さっそく撤去してくれた模様。迅速な対応には感謝。
危険度の低いゴム製も有り近所はこれを敷いたりしますね。
夜間知らずに蹴躓けば転倒は確実。
秋田市じゃ無いんですが知人が夜間自転車で走行中気が付い時は既に遅しで思いっ切り転倒して骨折した話しを聞きました。
自転車はフレームが壊れてパー。
この危険なまるで地雷みたいな鉄板ですが
関東地方ではなんとお金になるってんで盗難される事件もあるそうです。
ぶたさんも盗まれれば鉄板や水道管にマンホールの蓋も盗まれる世の中ですから油断は禁物。
とまたもや脱線してしまいました・・ごめんなさい。
骨折・廃車はひどいですね。損害賠償請求されたのでしょうか。実際のところ、こうした被害に遭ったのに、泣き寝入り状態の人って多いのかもしれません。
銅線や橋名板が盗まれる話は聞きますね。サビサビ鉄板でも価値あるのでしょうか。盗まれても、これはこれで泣き寝入りでしょうかね。