広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

4年に1度の巨大なアレ

2019-03-24 23:41:59 | 秋田の季節・風景
トラックに積まれた大きな板
4年に1度、春の秋田市に現れるアレ。
右のカーブミラーと比較してください
巨大な選挙ポスター掲示場(掲示板)。

大きいだけでなく、初めて見れば、上と左右に余白がありすぎることに疑問を持つ。その理由は次の通り。
秋田県議会議員選挙と秋田市議会議員選挙は、2週間違いで行われる。選挙期間は重ならない。
そこで、市議選用の掲示板の上に、県議選用の掲示板を重ねて設置し、県議選後に上をはぎ取れば市議選用の掲示板が現れるという仕掛け。
市議選のほうが立候補者数(ポスター枠)が多いから大型になり、それを隠すために枠が少ない県議選用に余白が生じている。

秋田市では以前は2つ並べて設置していたが、2007年からこの方式にしており、前回2015年は約1300万円の経費節減になっている。※2011年2015年の記事。
今回は秋田市内595か所に設置、おととしの参議院議員選挙より9か所減ったと報道された。4年前は637、2011年は662と徐々に減らされている。
県全体では4973か所で、前回比516減。

横7メートル超の掲示板は存在感がある。その風景をいくつか。
秋田北高校前の坂の途中
平坦な秋田市でも、これだけ大きいとそれなりの傾斜が影響し、水平を保って設置するのに苦労がしのばれる。

今年は雪が少なく、2月下旬以降、ほぼずっと地面が見えていた秋田市だが、24日朝は久々に4センチも積もった。午後にはゼロになったけど。
千秋矢留町。道路は消えても、裏の土や芝には雪が残る
秋田市の掲示板は、秋田杉間伐材を使うのが原則だが、県議選の上張り用はラワン材のベニヤ板で美しい木目はない。でも、裏に回れば杉材を見ることができる。【この次、2023年の選挙からは上張りも秋田杉材に変更された。末尾リンク先参照。】
手形山の斜面にある公園前

隣は手形山幼稚園
この公園、前には「手形山団地児童公園」という表示があるが、秋田市管理の公園リストには載っていない。どういう位置づけなんだろう。

手前は赤白の柵、左側は学校、右側は住宅用地。その間に水路
ここは、ずっと前に取り上げたのと同じ場所。
以前は、校門に向かって左側に設置されていた。左側は、水路と並行していちおう通路はあるが、一軒家の壁や窓がすぐ際まである。大人がここを通るのは気が引けるし、目立たなくてここに選挙ポスターを掲示しても、見る人はとても少なそうだった。
その後、校門右側に設置するように変わった。こちら側は、通路はない(草が生えている)が、アパートの駐車場のようなものになっていて、多少は目立つし、いくらかは見やすくなった。だけど、右側に移った当初は、もっと左寄りにあったのだが、今回はもっと右側(奥)に設置されており、再び、見づらい方向へシフトしてしまった。
たぶん私有地に立ち入らないとポスターを見られないし、特にこの巨大掲示板ではだいぶ奥まで立ち入らないと見られない部分もあろう。それにこの距離と足元では、投票所検索のQRコードは読み取れるか? 選挙ポスター掲示場の立地としては、ベストではないしベターでもないと思う。
こんな大きなものを設置させてくれる場所、あるいは物理的に設置可能な場所が、近くでほかに見つからないのかもしれないし、いっそこの掲示場も廃止してはいかがだろうか。【この次、2023年の統一地方選挙時には、ここには掲示板が設置されなかった。近くにも見当たらず。いつの間にか廃止されたのか。】

差し当たっては…
足を滑らせたら水路に転落
ケガはしなそうだけど間違いなく泥まみれ。貼る人、見る人(駐車場から見ればいいのか)とも、足元にご注意ください。

※この後、2021年春の知事、市長等の選挙時に、掲示場の仕様が若干変更された。
2023年の巨大掲示板。上張りの板も、ラワン材から秋田杉に変わった。

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