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弘南 中古エアロミディ

2019-02-07 00:02:44 | 津軽のいろいろ
2018年末~2019年始の弘前で見た弘南バスの話。※昨秋の記事
2018年に弘前市内の路線バス用に、三菱ふそうの中型車・エアロミディの中古が何台か入ったとのこと。
3台を見ることができたが、おそらくそれで2018年転属・弘前市内配置のすべてのようで、運がよかった。前事業者等はネット上の情報を参考にさせてもらいました。
青森200か11-15 31311-9号車 2001年製 和徳車庫 2018年春頃から運用

11-62 31502-2 2003年製 弘前営業所

11-70 31503-5 2003年製 藤代車庫 2018年11月頃から運用
どれもピカピカのベージュ色が気持ちいい。弘南バスの特徴の銀色バンパーも踏襲。

弘南バスでは、2000年代以降は三菱製の新車は小型車と高速・貸切車ばかり(新車エアロミディは1998年が最後)。中古ではエアロミディが何台か入ってきたが、路線用でない元自家用バスっぽい仕様の車ばかり。そんな状況であった。
1998年新車導入の青森22か12-80
1993年製のエアロミディ2台も含めて、まだ健在のよう。

今回の3台は、純粋な路線用で、このタイプは新車中古問わず久々(20年ぶり)の導入。
今回来たうち、2003年製の2台の社番は、「弘南バスに在籍する2003年製の三菱車(小型、貸切、高速も中古も含む)の中で、2台目と3台目」を意味しており、2003年三菱製のバスは、これまで弘南バスに1台しか存在しなかったことになる。
それは「31501-2」号車で、夜行高速「ノクターン」用の車両。
【7日補足】一方で、2001年製はこれが11台目=既に10台ある。


それにしても、この3台は、一見同じような仕様の車なので、出どころ(前所有者)が同じかと思ってしまいそう。でも、ナンバープレートが飛んでいるし、よく見れば差異がある。
弘南バスは、自家用車中古を買うぐらいだから仕様の統一には興味がないと思っていたけど、気が変わったのか、たまたま似たのが集まったのか。秋田中央交通さんも欲しがりそうな、マトモな車たちである。

改造箇所も含めて3台の共通点。どれもワンステップだと思われる。その他2000年代のエアロミディとしては標準的な仕様なのかもしれないけれど、弘南バスとしては初導入と思われる点もある。
・客席窓が銀色枠の逆T型配置。
・転属時に前と側面にLED式行き先表示機を設置。正面表示機の周囲は黒塗装。
これまでは幕式で周囲が黄緑色だったので、この組み合わせのエアロミディは初めてで、引き締まって見えていい。なお、側面のLEDは設置位置が3台とも微妙に違い、まだ取り付け作業に慣れていないのかも。

1台ごとの特徴。
和徳の1115。運用としては和徳回り城東環状バスに入ることが多いようで、3台の中ではいちばん遭遇しやすく乗りやすそう。
側面LEDの左下に、白い横長のテープのようなものが貼られてしまっていて、「弘前バスターミナ 」などと左側2コマの下の文字が読めない。

この車の前所有者特定は容易。中古バス経歴調査の基本中の基本。
・フロントガラスに向かって右下に四角い枠(黄緑色)がある。
・ドアに表示を変更できる「出入口」「しめきり」表示がある。
あと、今回発見し、ネット上に言及は見当たらないのだが、
・前バンパーに穴(?)が多い。
これらから、神奈川中央交通(通称・神奈中。小田急グループ)の中古車と特定できる。
神奈中では、エリアによって乗り降りするドアや支払い方式が異なるそうで、正面にその表示機があり(弘南バスで黄緑に塗りつぶした)、ドアの出入りを変更できるようになっているのだ。
バンパーの穴については理由は分からないが、神奈中のエアロミディはこれが標準らしい。

神奈川中央交通と秋田中央交通に直接の関係はないが、10年くらい前には、いすゞと三菱の中型の中古車が何台か秋田に入っている。正面の表示は、塗りつぶした車と「運賃後払い」がそのまま残っている車がある。
個人的には、秋田の神奈中中古は、できれば乗りたくない。車内が落ち着かないから。背もたれは薄っぺらだし、前席背もたれの取っ手が(もともと)ないのとか、(以下は秋田での改造かもしれないけど)車椅子スペースに座席がないのとか、ドギツイ紫色の座席に張り替えられた(←これは別の中古だったかも??)のとかで…【7日追記】それとツーステップ車では、前ドアの段の間隔が通常と違う。乗り降りさせやすくするのは分かるけど、譲渡先では他車と違うのでかえって足元がおかしくなりそうなのも好きでない。
弘南バスの1115も、座席の色は緑っぽい水色とピンクだから、神奈中当時のまま。座り心地はどうだろう。


弘前営業所の1162。
側面はごく普通のエアロミディ
側面LEDはきれいに取り付け。1115もだけどバス協会のNBAステッカーは中ドア付近だから、前所有者のままかも。
運賃箱は弘南バスでの使い回しなのか、古い小田原機器製。
整理券発行機は見ないでしまったけど、まだインク式か、感熱紙になったか。
後部
補助テールランプがあるのと、リアウインドウに「低公害車 エンジンは自動停止します」とある。秋田の中央交通子会社のバスでもこう書いた車があったけど…
ネットの情報に頼れば、京成グループ「千葉交通」のさらに関連会社「千葉交タクシー(通称・ちばこうバス)」の中古とのこと。近年は秋田にも、京成系列の中古が来ている。


藤代の11-70は、一瞬しか見られなかった。他の2台がベージュに塗られたミラーが、これは黒。
車内の座席
座席の布地は、いすゞっぽい柄の新しそうなもので、張り替えたようだ。
その座席は、かつて秋田市営バスでも採用されていた、天龍工業製の背もたれの高くて厚いタイプに見える。
愛知県の「知多乗合(通称・知多バス)」という、名鉄グループの中古とのこと。

弘前にエアロミディ3台が増え、おそらく代替で廃車になったのは、平成初期の自社発注の日野レインボーか。新車も増えて、旧レインボーは確実に減っているはずだけど、そうは感じない。それだけ弘南バスに旧式レインボーは多いから。(同じことを昨年も書いていました。)


ところで、昨年、弘南バスに西武の中古のいすゞエルガも来たと聞いていた。見られることをかすかに期待したのだが、実はこの時点ではまだ動いていなかった。
それがついに今週から、営業に入ったとのこと。ナンバー1182、「11301-2」号車で、弘前営業所に配置。社番からすれば2001年いすゞ製はこの車が初なのか…

年末年始の弘南バスについて多少、続く

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2 コメント

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弘南バスのエアロミディ (中野二乃)
2023-09-24 20:13:31
バックブザーはデンソー製のものがある
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後退時警報装置 (taic02)
2023-09-25 18:05:13
バック音まで意識していなかったですが、純正ブザーではない車があるということですか。
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