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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

秋田駅待合室移転

2016-10-10 21:25:08 | 秋田のいろいろ
以前からちょこちょこと触れているけれど、秋田駅周辺はJR東日本によって変化しつつある。
・秋田駅西口の南側にあるJR東日本秋田支社の社屋が、その南側に新社屋を建設中で来春竣工予定。
・現・秋田支社の跡地には、山王にある秋田放送(ABS)本社が、2020年に移転予定。
・秋田支社が秋田県や秋田市と協定を結び、まちづくりで連携協力を進める。
といった具合。
上記は、一般市民や乗客には、あまり直接的関係がなさそうなことだけど、来春には秋田駅自体に変化が起きることになり、あまり大々的ではないけれどお盆頃(名目上は7月)から工事が始まっている。
それは、
・秋田駅西口南側(駅自由通路と秋田支社の間)にある立体駐車場「トピコ・アルス第1駐車場」を建て替え。高層にして駐車台数を現行109台から約270台に増加し、支社ビル南側にある駅レンタカーを移転して併設。
・中央改札口から西側の自由通路に面した2階の各施設をリニューアル。配置を見直して秋田駅の観光拠点化を図る。
もの。【詳細は5月20日付と6月17日付のJR東日本秋田支社のプレスリリースをご覧ください】
秋田県がJR東日本の2017年春の「重点販売地域」に指定され(プレ・デスティネーションキャンペーンってこと?)るので、それに合わせてオープンするようだ。
8月上旬。左~中央の広告パネルの向こうが解体直前の旧立駐。低いので存在感は薄かった。右が秋田支社
20年前に現駅舎と同時にできた立体駐車場は、既に解体が終わって、今は基礎部分らしき工事中。

2階の観光拠点化については、もう少し説明します。
現在は、自由通路の北側に東側から[改札口・みどりの窓口・待合室・トイレ(段差)駅ビルトピコ]、南側は[観光案内所・コンビニNEWDAYS・カフェ・びゅうプラザ(段差)立体駐車場通路]の配置。
来春からは、びゅうプラザが向かいの待合室だった場所へ移転し、みどりの窓口と隣接。
南側は、店舗と観光案内所、待合ラウンジを一体化したスペースとし、秋田杉を用いた連続したデザインにする。
NEWDAYSやカフェがある部分は、一時期違うテナント(キオスクと無印良品が提携した店とか=今は東日本全域でなくなったそうだ)が入るといった入れ替わりはあったものの、ここも20年間ほぼ変わらなかったものが変化しようとしている。
【14日追記】現駅舎が開業した当初は、待合室が南側(今のNEWDAYSなどの辺り?)にあったらしい。まったく記憶にない。


10月8日には、
みどりの窓口隣の待合室のシャッターが下りて閉まっている!
1か月ちょっと前には気温34度を表示していた次世代自動販売機は、今は「15度」。
その真向かいを見れば、
びゅうプラザ右の秋田米の広告の右に「待合室」

数週間前から、びゅうプラザ並びの通路に面した広告1枠分(専門学校の広告)を塞いで何か工事が始まっていたが、そこ(その裏側=びゅうプラザのバックヤードの一部?)が待合室になったのだった。
旧・待合室前に出された掲示は、駅長名で「待合室移転のお知らせ」とあり、「秋田駅改良工事に伴い、びゅうプラザ隣に待合室を移転いたしました。」とある。
移転した待合室の入口は通路から少し引っ込んだ場所にあり、真っ白い壁に手動の引き戸。その簡素さと実際には全面改修される計画からすれば、今のは「仮の待合室」だろう。
待合室だけ広告より引っ込んでいる
奥まっている上、室内が見えにくく、さらに自由通路中央の照明の柱に待合室はこっちという小さい看板があるだけだから、自由通路を歩いている人には、その存在が気づきにくそう。
着工前、専門学校の広告があった頃

左の赤矢印が仮待合室(写真では着工前)、右の黄矢印が旧待合室

中が見えにくいので、入るのにやや躊躇する。
仮待合室内
仮待合室の中は、それなりに広い。面積・収容人数は旧待合室よりわずかに少ない程度ではないだろうか。(少なくとも弘前駅待合室よりは収容力はある)
複数台の飲料自動販売機、コインロッカー(一部はSuica対応)もある(旧待合室から移設?)。テレビはない?【14日追記】その後、13日頃までにコインロッカーの上に液晶テレビが設置された。旧待合室では、何度か位置が変わったり、画面が消えていたりしていたが、今は2台並んで設置され違うものが映っている。

特筆すべきは、旧待合室にはなかった窓があること。そこからは、
2・3番線とその間の貨物列車などが通る線路が見える!
自由通路南面には従来から窓があり、おそらくびゅうプラザのバックヤードなどからは見えたのだろうが、一般人はカフェの席から眺めることくらいしかできなかった。仮待合室からはタダでかつ従来より西側を眺めることができる。
新幹線ホームは見えず、車両が出入りするのが遠くに見える(写真左奥)程度。
また、写真右奥に鉄骨が組み上がっているのが、新しい秋田支社ビル。※さらにその向こうにあってなくなった煙突が、いつの間にか復活していた! 後日また

なお、リニューアル後は、「トレインビュー」として待合ラウンジから広範囲にこの方向を眺望できるようになるようだ。今はお試し版といったところかな。


待合室が移転しても総じて大きな影響はなさそうだけど、個人的にちょっと戸惑うのは、旧・待合室内にあった、“駅のATM”ことビューカードの「ビューアルッテ」が、10月8日から23日まで営業を一時休止していること。
「VIEW ALTTE 営業休止のお知らせ」
旧待合室前の次世代自動販売機の脇の目につきにくい場所に、株式会社ビューカード名義の掲示があった。サイズは大きいけど張る場所が悪くて目立たない。【18日追記】ドアをはさんで反対側の公衆電話付近にも同じものが掲出されていた(上の写真にも写っている)。だけど、やはり位置が悪くて、待合室移転の掲示のほうに目が向いてしまうようだ。
24日からは今までと同じ場所で再開するようだが、掲示ではその場所を「びゅうプラザ」ではなく「新しい「みどりの窓口」内」となっている。単にびゅうプラザが移転するのでなく、みどりの窓口側も一体的に改装する(最近のJR東日本はそういう駅もあるようだ)のだろうか。

ビューアルッテは、手数料なしで預金引き出しができるネット銀行などが増えつつあるし、秋田駅が秋田県内唯一の設置場所であるため、Suicaの電子マネーにビューカードからチャージできる秋田唯一の場所でもある。
僕はそのSuicaのチャージでお世話になっている【11日補足・主に秋田生鮮市場での買い物用として使用】。幸い月始めに多めにチャージしたので、とりあえず24日まではなんとかなりそう。あやうくチャージできなくて、ポイントをもらい損ねるところだった。
チャージはともかく、キャッシングや返済のような急ぎかつ代替手段なしでビューアルッテに用事がある人もいるかもしれない。だからと言って、ビューアルッテのある盛岡や青森まで行くわけにもいかないし。
ビューカードのホームページにはいちおう告知が出ているが、現地には10月初めの時点では予告はなかったと思う。もっと早くから掲示するとか、住所登録が秋田県のビューカードユーザーにメールで知らせる(全体的なシステムメンテナンス等による停止時は配信される)とかしてくれても良かったのではないでしょうか。


JRさんが秋田駅周辺に次々に投資してくれるのは、秋田を見捨てないでいてくれるということで、素直に喜んでいい、のでしょう…ね? だったらSuicaを乗車に使えるようにしてもほしいところです。
秋田駅の今後の変化に注目。

※秋田支社ビルや煙突についてはこちら
※24日に待合室跡にみどりの窓口がオープンした状況
※この後、ビューアルッテは、11月19日から12月9日まで再び休止

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6 コメント

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Unknown (Unknown)
2016-10-11 00:05:34
横手駅は改築の時に「みどりの窓口・びゅうプラザ一体型」になっていますね。
返信する
一体化 (taic02)
2016-10-11 00:44:46
JR東日本は、びゅうプラザを縮小したがっているような空気を感じます。
新青森駅は当初一体化していたものの、ついにびゅうプラザが撤退、みどりの窓口だけになってしまいました。
秋田駅でも、一体化には利便性向上もあるかもしれませんが、そんな思惑も隠れているようにも思えます。
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開放的空間へ/さわやかな終わり方/友情出演・大魔神 (88ヒーロー)
2016-10-11 16:10:24
こんにちは。
秋田駅は数年前までかつて大学への通学でよく利用しており(東口)、通学定期券の購入・交換をみどりの窓口にて行っていたために、この光景ももはや見慣れたものとなっていましたが、その風景が変わるのはちょっとさびしい半面、場所を移して開放的な空間に生まれ変わることは大歓迎したいと思います。

先日の『はたらくくるま3』の件の追記で、自分がもっともお気に入りの部分は、曲の終わりの“デデデン・デデデン、デン・デデーン・デン♪”(おもちゃのハイエースがガチャピンの手元に戻って、同時にガチャピンがお目覚めし幕切れになるシーン。)で、『1』『2』では“デデデン・デデデン、デン・デデン・デン♪”というかたまり感のある曲調になっていたのが、『3』では“デデン”の部分が“デデーン”と伸びており、『1』『2』よりさわやかな終わり方になっています。
もしこれが西脇さん以外の方の編曲だったらと考えますと、ここまで聞いていたかどうかわかりません。

ちなみに、3番の最後で横浜スタジアムのリリーフカーに乗車していたのは佐々木 主浩投手(横浜大洋ホエールズ、のちに横浜ベイスターズ→同DeNAベイスターズ)で、現在は解説者として活動しておられます。
当時は“浜の大魔神”として、名称変更をまたいで10年近くチームをけん引し、1999年のリーグ優勝&日本一に貢献されました。
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こんばんは (taic02)
2016-10-12 00:40:47
20年も経てば、そろそろリフレッシュが必要なのでしょうね。
今はややきゅうくつな感じもするので、開放的になるのはいいと思います。

スポーツにはうといので、気にかけていませんでしたが、若き日の浜の大魔神だったのですね。
どうして彼の映像を採用したかの理由は分かりませんが、その後の活躍からすれば正解だったようです。
ホエールズなのは、当時ニッポン放送が株主の1つ(TBSも当時から保有していたそうですが)だったそうで、フジサンケイグループとしての配慮なのでしょう。
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びゅうプラザ (りお)
2016-10-13 11:18:34
最近、びゅうの旅行商品を利用しようと、パンフレットを久しぶりに見てみました。
電話の予約は以前もあったかと思いますが、今はネットで予約できるものもあるのですね。
無人化を進めたいのであれば、びゅうプラザ縮小は当たり前の流れですよね。旅行商品の取り扱いには、確か有資格者の配置などが必要だったはずですし。
今はダイナミックレールパスもありますからね。

>unknownさん
横手駅に初めて行ったとき、みどりの窓口とびゅうプラザが一緒になっていて、驚きました。秋田駅も大曲駅も別々だったので、それが普通だと思っていました。
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将来的には (taic02)
2016-10-14 00:48:22
みどりの窓口でさえ、数を減らして指定席券売機にしているほどですから、旅行窓口はなおさら…でしょうね。
JR側の事情もよく分かるし、我々ネットが使える者には、それで充分です。でも、高齢者など「JRがやっている旅行会社の、窓口で相談しながら予約したい」という人もいそうですから、そのフォローができているか、ちょっと心配ではあります。

いずれにしても将来的には、びゅうプラザはさらに縮小しそうな気がします。
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