6月に入る頃、秋田市ではシロツメクサ(クローバー)やその仲間が花を咲かせる。
シロツメクサとムラサキツメクサ
ピンク色の花が咲くムラサキツメクサもそこそこ見かけるが、花の色が違うだけでなく、シロツメクサとは別の種。ただし、ムラサキツメクサだけど白い花が咲く変種もあるそうだ。
上の写真で分かるように、シロツメクサは地面をはうのに対し、ムラサキツメクサのほうは上に伸びて背が高い。
地味だけどコメツブコメクサというものもたまに生えている。
ほかにも、見たことはないけれど、イチゴの果実のような形の真っ赤な花を咲かせる「ベニバナツメクサ」というのもあるそうだ。
いろいろ生えている とある空き地
フキは以前あった家の名残りだろうか。奥のピンクはハマヒルガオ。
手前のシロツメクサの中に、黄色い花も咲いている。これは初めて。地面をはうように広がっているから、やはり○○ツメクサのたぐいか?
近くで観察。後ろの方にも咲いている
花はきれいでかわいらしい
一見、黄色いパンジーの小さいの(=いわゆるビオラ)のようだけど、よく見ると、マメ科の花の典型的な構造だ。(シロツメクサのほうがマメ科にしては変わったつくり)
葉はクローバー類とは少し違うが、やはり3パーツで1セットの複葉。葉の柔らかそうな感じが、どことなく豆苗を連想させられた。
別の空き地でも。両脇はヨモギ(強風にあおられています)
花も実もある
こちらは花が終わったものもあり、豆状の果実が付いている。小さいけれどちゃんとした豆の形で、さすがマメ科。(シロツメクサは短くて小さい豆ができるようだが、見たことはない)
豆に黒いアブラムシが付いていて、それ目当てにアリも来ていた。
この植物は「ミヤコグサ」。
マメ科ミヤコグサ属なので、シャジクソウ属の○○ツメクサとは少し遠い。
名前は「都草」で、奈良または京都の都の近くによくあったからという説があるが、もともとの日本在来種でもなく、とても昔に麦類といっしょに持ちこまれた「史前帰化植物」とも考えられるという。明治以降の帰化植物である○○ツメクサたちとは、歴史が違う。
一方、ヨーロッパ原産のセイヨウミヤコグサというのがあり、現在は日本にも帰化して、在来種(としておきます)の存在をおびやかしている。国立環境研究所ホームページによれば、セイヨウミヤコグサは花が1か所に3~7個咲くのに対し、在来種は1~3個。秋田市の上の2つは、花の数からすれば在来種か。
セイヨウミヤコグサは染色体数が倍(4倍体)だそうなので、もっと大きいのかもしれない。→秋田市内でセイヨウミヤコグサも発見した。この記事中ほど。
Wikipediaには「畑にはびこるものではなく、特に害はない。むしろ、可愛い花を咲かせる野草として親しまれてきた。一部では食用にされたらしい。」とある。マメ科植物はすきこめば肥料になるし、グラウンドカバー代わりにもなって、あまりジャマにされることもないだろうけど。
ミヤコグサも生育環境としては、○○ツメクサと同じような日当たりが良い場所を好みそうだが、海岸近くでも見られるそうで、塩にも強いのか。
ミヤコグサの存在を知ってから、秋田市内の空き地を注意して見ているが、今のところ上の2か所だけ。
これからは花も少なくなるし、管理が行き届いたところでは草刈り作業も進むし、そうでないところは他の草が生い茂る。探すのは難しくなりそう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/1a/81d1ab36501b0ad85218283c58221d11.jpg)
ピンク色の花が咲くムラサキツメクサもそこそこ見かけるが、花の色が違うだけでなく、シロツメクサとは別の種。ただし、ムラサキツメクサだけど白い花が咲く変種もあるそうだ。
上の写真で分かるように、シロツメクサは地面をはうのに対し、ムラサキツメクサのほうは上に伸びて背が高い。
地味だけどコメツブコメクサというものもたまに生えている。
ほかにも、見たことはないけれど、イチゴの果実のような形の真っ赤な花を咲かせる「ベニバナツメクサ」というのもあるそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/8c/58381fa77301023165ee4feffb10b9cb.jpg)
フキは以前あった家の名残りだろうか。奥のピンクはハマヒルガオ。
手前のシロツメクサの中に、黄色い花も咲いている。これは初めて。地面をはうように広がっているから、やはり○○ツメクサのたぐいか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/0b/8243db4f96458048307a4c6dade424ce.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/32/a64740a99bcdaccc8ca9085b91ccb477.jpg)
一見、黄色いパンジーの小さいの(=いわゆるビオラ)のようだけど、よく見ると、マメ科の花の典型的な構造だ。(シロツメクサのほうがマメ科にしては変わったつくり)
葉はクローバー類とは少し違うが、やはり3パーツで1セットの複葉。葉の柔らかそうな感じが、どことなく豆苗を連想させられた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/bd/107143cc5b6a406eb3daaa2e07a7ef8a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/af/b0b3782100f4f700682f9b847e60a78f.jpg)
こちらは花が終わったものもあり、豆状の果実が付いている。小さいけれどちゃんとした豆の形で、さすがマメ科。(シロツメクサは短くて小さい豆ができるようだが、見たことはない)
豆に黒いアブラムシが付いていて、それ目当てにアリも来ていた。
この植物は「ミヤコグサ」。
マメ科ミヤコグサ属なので、シャジクソウ属の○○ツメクサとは少し遠い。
名前は「都草」で、奈良または京都の都の近くによくあったからという説があるが、もともとの日本在来種でもなく、とても昔に麦類といっしょに持ちこまれた「史前帰化植物」とも考えられるという。明治以降の帰化植物である○○ツメクサたちとは、歴史が違う。
一方、ヨーロッパ原産のセイヨウミヤコグサというのがあり、現在は日本にも帰化して、在来種(としておきます)の存在をおびやかしている。国立環境研究所ホームページによれば、セイヨウミヤコグサは花が1か所に3~7個咲くのに対し、在来種は1~3個。秋田市の上の2つは、花の数からすれば在来種か。
セイヨウミヤコグサは染色体数が倍(4倍体)だそうなので、もっと大きいのかもしれない。→秋田市内でセイヨウミヤコグサも発見した。この記事中ほど。
Wikipediaには「畑にはびこるものではなく、特に害はない。むしろ、可愛い花を咲かせる野草として親しまれてきた。一部では食用にされたらしい。」とある。マメ科植物はすきこめば肥料になるし、グラウンドカバー代わりにもなって、あまりジャマにされることもないだろうけど。
ミヤコグサも生育環境としては、○○ツメクサと同じような日当たりが良い場所を好みそうだが、海岸近くでも見られるそうで、塩にも強いのか。
ミヤコグサの存在を知ってから、秋田市内の空き地を注意して見ているが、今のところ上の2か所だけ。
これからは花も少なくなるし、管理が行き届いたところでは草刈り作業も進むし、そうでないところは他の草が生い茂る。探すのは難しくなりそう。
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