「乗りものニュース」サイトに「バス「V型つり革」の効果とは? ベルトが2本 しかし新規採用が少ないワケ(https://trafficnews.jp/post/82394)」という記事があって、勉強になった。
秋田市営バスで1985年頃以降の導入車(188号車以降。小型車、貸し切り兼用=ワンロマ車は除く)に設置されていたつり革(吊手)のこと。
1つの丸い輪に対して、ヒモ(ベルト)が2本付いていて、「V」字型のつり革。
(再掲)
以前、札幌市営バスのものを紹介していた。
仙台市営バス、じょうてつバス、弘南バスでも同じものが使われていた。弘南バスでは、2000年代に入ってから(中頃?)、このタイプに変えた。
※各社とも中古車ではそうでないものもある。秋田中央交通では秋田市営バスから譲渡された車だけがこのタイプだったが、今年、少なくとも秋田市内からは全廃されてしまった。
乗りものニュースによれば、神戸市交通局が2004年から新たに採用して好評、仙台市交通局は平成以前から導入とのこと。
しかし仙台市では「つり革の数が減ってしまったり、(車両の進行方向に対して)左右方向の揺れは抑えられなかったり」といったデメリットもあるとしている。東武バスでは2016年からV型をやめてベルト1本タイプにしたという。
現在はバリアフリー対応でつかまる棒が増えているから、つり革への需要は昔よりは少なくなっているだろう。後述のメーカーの話では、今のバスは構造上からもつり革を多くできないとのこと。
秋田市営バスでつり革を握った経験からすれば、前後方向の揺れが低減されることだけでも、かなりの効果、すなわち安心感があった。鉄道とは違い、バスでは横揺れよりも発進・停車時の前後方向の揺れのほうが大きいから、それだけで充分ではないだろうか。
製造元が分かった。
東京の「稲垣工業」が1980年に商品化。「ダブルベルト」と呼んでいる。
札幌市電に乗っていてひらめいた地元の主婦が持ちこんだアイデアが元で、おそらく仙台市交通局が初めて導入したとのこと。
稲垣工業のホームページによれば「路線バス各社様の内装部品製造を手がけています。」そうで、鉄道ではなくバス向け専門に、つり革のほかサンバイザー、名札入れ、ミラー等々を作っている。
乗りものニュースでは、大阪の「三上化工材」にも取材しているが、V字型のことは触れていない。
三上化工材ホームページによれば「つり手つり革のリーディングカンパニー」。いろいろな形状のつり革を作っていて、JR東日本の車両にも「ミカミ」と小さく刻印された、五角形(ホームベース形でほぼ三角形)のつり革が下がっている。
路線バスでも、五角形のつり革を採用しているところはたまにあり、秋田中央交通にも中古車で数台存在する。形状からして三上化工材製かもしれない。近鉄の中古車もそうで、これは関西つながりで地元産を使ったのだろうか。
バスで三角のつり革を握った経験はないけれど、つかまり心地はどうだろうか。前後の揺れに対して不安定そうで不安な気もする。
円形1本、円形2本(ダブルベルト)、三角形。
シェアとしては円形1本が多数派だろうか。個人的にはダブルベルトがバスにはベストだと思うのだけど…
※機会があれば、鉄道のつり革についていずれまた。
秋田市営バスで1985年頃以降の導入車(188号車以降。小型車、貸し切り兼用=ワンロマ車は除く)に設置されていたつり革(吊手)のこと。
1つの丸い輪に対して、ヒモ(ベルト)が2本付いていて、「V」字型のつり革。

以前、札幌市営バスのものを紹介していた。
仙台市営バス、じょうてつバス、弘南バスでも同じものが使われていた。弘南バスでは、2000年代に入ってから(中頃?)、このタイプに変えた。
※各社とも中古車ではそうでないものもある。秋田中央交通では秋田市営バスから譲渡された車だけがこのタイプだったが、今年、少なくとも秋田市内からは全廃されてしまった。
乗りものニュースによれば、神戸市交通局が2004年から新たに採用して好評、仙台市交通局は平成以前から導入とのこと。
しかし仙台市では「つり革の数が減ってしまったり、(車両の進行方向に対して)左右方向の揺れは抑えられなかったり」といったデメリットもあるとしている。東武バスでは2016年からV型をやめてベルト1本タイプにしたという。
現在はバリアフリー対応でつかまる棒が増えているから、つり革への需要は昔よりは少なくなっているだろう。後述のメーカーの話では、今のバスは構造上からもつり革を多くできないとのこと。
秋田市営バスでつり革を握った経験からすれば、前後方向の揺れが低減されることだけでも、かなりの効果、すなわち安心感があった。鉄道とは違い、バスでは横揺れよりも発進・停車時の前後方向の揺れのほうが大きいから、それだけで充分ではないだろうか。
製造元が分かった。
東京の「稲垣工業」が1980年に商品化。「ダブルベルト」と呼んでいる。
札幌市電に乗っていてひらめいた地元の主婦が持ちこんだアイデアが元で、おそらく仙台市交通局が初めて導入したとのこと。
稲垣工業のホームページによれば「路線バス各社様の内装部品製造を手がけています。」そうで、鉄道ではなくバス向け専門に、つり革のほかサンバイザー、名札入れ、ミラー等々を作っている。
乗りものニュースでは、大阪の「三上化工材」にも取材しているが、V字型のことは触れていない。
三上化工材ホームページによれば「つり手つり革のリーディングカンパニー」。いろいろな形状のつり革を作っていて、JR東日本の車両にも「ミカミ」と小さく刻印された、五角形(ホームベース形でほぼ三角形)のつり革が下がっている。
路線バスでも、五角形のつり革を採用しているところはたまにあり、秋田中央交通にも中古車で数台存在する。形状からして三上化工材製かもしれない。近鉄の中古車もそうで、これは関西つながりで地元産を使ったのだろうか。
バスで三角のつり革を握った経験はないけれど、つかまり心地はどうだろうか。前後の揺れに対して不安定そうで不安な気もする。
円形1本、円形2本(ダブルベルト)、三角形。
シェアとしては円形1本が多数派だろうか。個人的にはダブルベルトがバスにはベストだと思うのだけど…
※機会があれば、鉄道のつり革についていずれまた。