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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

占用標識/続 照明シール

2021-04-01 17:47:19 | 秋田のいろいろ
秋田県道の話題。
県道317号は、秋田県能代市二ツ井と青森県西目屋村を結び、「青森県道317号」でもあるそうだ。
うち、JR二ツ井駅周辺では、国道7号の旧道として町中を通る。そこに、
「←秋田県立 二ツ井高等学校」奥の山がきみまち阪
JRダイヤ改正周辺情報の記事で触れたように、二ツ井高校は2020年度の卒業生が最後(募集停止済みで新3年生以下はいない)で閉校。校舎は2021年度から能代高校の定時制分校となる。
せめてもの記録として、その案内標識を撮影した。
裏面も同内容
英字なし、書体はナール、矢印は下に長い青い矢印という仕様。
国土交通省が示す現行の「著名地点」標識とは、英字の有無や矢印の位置と長さ(文字の横に短い)が違う。過去の標識やほかの標識に引きづられてしまうのか、そもそも道路標識ではない扱いのか、こういうものは多い(秋田市の例)。
能代高分校に替わるのだろうが、どういう表示になるか。

それよりも気になるのが、支柱の下のほうに片方向にだけ、小さな板(といっても存在は目立つ)が設置されている。近づかないと読めないけど、何?
「道路占用許可済標識」※濃淡を強く画像加工しています。
板面表面に汚れは生じているが、充分判読できる。手書きらしき、きれいな楷書。

二ツ井高校入口の標識を、道路上に立てるに当たっての許可のようだ。
最初の写真を見ると、歩道の側溝よりも外側、公道上でなく民地に立っているかのように見えるが、ここも公道らしい。後方の交差点の信号柱も同じ位置。(ちなみに左の建物は、NTT東日本管理で、交換局か何かのような小さなビルだが、今は空き家っぽい。)

内容を読むと、平成7年7月10日から平成10年3月31日まで、600×1300(センチ)の標識で占用する許可。
占用者は秋田県立二ツ井高等学校長、「工事施工者」も記されており、秋田市内の会社名。当時の校長先生はもちろん退職されているし、施工業者は今は存在しないようだ。
ちなみに、地元でない秋田市の業者が設置したためか誤記がある。二ツ井高校の電話番号の市外局番が「0185」でなく秋田市の「0188」に。※当時は018でなく0188だった。あと、学校と標識の所在地は「五千苅」が正しいのに、くさかんむりなしの「五千刈」に。
そして、「占用の目的」の欄に、設置場所を書いているのは、トンチンカン(後述)。
【1日追記】コメント欄の通り、ここが国道7号から県道に移管されたのが1995年4月なので、その直後に許可を受けたことになる。県道化を受けて新たに標識を設置することにしたのか、あるいは国道時代から標識はあったものの、県へ申請し直して許可表示を取り付けたのか。
【14日追記】ここにお名前が出ている当時の校長先生だった方が、奇しくも2021年4月7日に85歳で亡くなった。秋田魁新報の死亡記事によれば、能代工業高校教頭などを経て、1994~1995年度の二ツ井高校長を最後に退職したようで、三種町鹿渡にお住まいだった。

許可は23年前、1998年(1997年度末)で切れてしまっている。更新しなくていいの…と思う以前に、ほかのこの手の標識で、こんな許可証がくっついているのを見たことはない。国道のバス停には、昔は許可シールが貼ってあったのは見たけど。
秋田県道に、秋田県立学校の案内を立てるのだから、融通を利かせてもいいようにも思うけれど、律儀に生真面目に最初だけやったのか?


「秋田県道路占用規則」というのがあって、それを見ると、
第十条 占用者は、占用を行っている間、道路占用許可済標識(別記様式)を占用許可に係る工作物、物件又は施設の見やすい箇所に掲示しなければならない。ただし、掲示することが困難な場合その他の場合で知事の承認を得たときは、この限りでない。
とあった。
様式を見ると、ここの看板はそれに従っていた。ただし、「占用の目的」の下に「占用の場所」欄を入れるべきなのに、抜かしてしまっている(というか占用の目的を表示しないでしまっている)。

記載漏れ項目はあるものの、これが正しい手続きのようだ。
秋田県道上には、たくさんのこういう標識があるのに、ほかの多くは「知事の承認を得」て掲出していないということでいいのでしょうか。
道路ではないが、秋田市内の県管理河川(一級河川の支流)には、上下水道の配管で河川を占用する旨の許可表示は、よく見かける。内容は通ずる点もあるが、道路ほど細かくはない。たまに期限が切れているものはある。



2月に取り上げた、2020年度から始まったらしい、県道の照明灯に異常があった時、委託した業者へ通報する時のための管理番号シール。
秋田市外でも貼付済みだった。受託業者も、シールの形式も秋田市内のものと同一。
車歩道の境の照明柱のシールは、秋田市内では、車道向き貼付と歩道向き貼付が混在しているが、秋田市外で確認した限りでは、すべて車道向きだった。前回述べた通り、判読時に車道に身を乗り出さなければならず危険を伴うので、良くないと思う。
山本地域振興局管内、二ツ井の317号「3-1317-個別番号」
上に既存の管理番号表示があり、「2119/02700」。やはり意味不明で秋田市内のものと共通性もなさそう。
同、東能代駅前の150号「3-1150-個別番号」
上の既存番号は、山本地域振興局の前身の「山本土木事務所」で数字は判読不能。

飛んで、
由利地域振興局管内、由利本荘市中央部の165号「5-1165-個別番号」
ここの既存表示は「165-18」で、県道番号であることは分かる。

というわけでは、新しい管理番号の最初の1桁の数字は、地域で異なるようだ。秋田市内は「4」。地域振興局は8つあり、県庁のサイトには北から順に掲載され、山本3番目、秋田4番目、由利5番目と、この数字と一致している。
その次の数字、県道番号3桁の前の1桁は、すべて「1」。個別番号が1000を越えた時、2になるとかだろうか。


最後に秋田市。
県道233号の通町橋
↑関係ないけど、休業中のアパホテル秋田千秋公園。部屋のカーテンが半開きの部屋もある。掃除などもせず放置なんだろうか。
通町橋の親柱4本には、おしゃれなガス灯風(?)の照明がある。旧橋にも似たようなのがあったのかな。
3月中に、そこを業者の人が点検していたようだったが、その後、親柱の地面スレスレに、同じシールが貼られた。

なるほど。意識していなかったが、これもたしかに道路照明だ。
橋前後の道路(通町商店街と広小路西交差点までの土手長町通り)の照明柱には、先にシールを貼っていたわけだが、それらの番号は橋の4つ分を抜かしていたようだ。点検か整備か作業を済ませてから、委託管理に切り替えて、シールを貼ったという、手順を守ったのでしょう。
【8日追記】地下横断歩道にも照明があるが、それには貼られないようだ。これは地下道としてまとめて別管理ということかもしれないが、暗い内部で照明が切れていることがあり、歩行者としては困る。

草に埋もれて番号表示
親柱の真ん中にでんと貼られるよりは、見栄えとしてはよく、配慮してくれたのだろう(石に凹凸があって貼れなかっただけかも)。でもここでは目立たなく気づかないし、水しぶき、雪、犬のおしっことかで、すぐにはがれそう。
コメント (5)
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