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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

newまんたらめ号

2020-11-17 00:18:58 | 秋田市営バス
秋田市内を走る、観光タイプの大型バス。
オレンジ色一色
2017年にモデルチェンジ・2019年春にマイナーチェンジされて顔付きが変わった、三菱ふそう「エアロエース」。
秋田のバス会社では導入したところはあるだろうか。宮城交通では導入しているが、高速バスの秋田便では見たことがない。

このバスの正体は、
「まんたらめ号」!
いちばん前の側窓の下に、銀色のとんがったものが付いているのは、「FUSO AERO」と彫られた「側面ペットネームプレート」=エンブレム。装着しないこともできる。

「まんたらめ号」が代替わりしたのだった。最初は2020年5月に目撃した。
12年前に記事にしたのですが、「まんたらめ号」とは、太平山麓にある「秋田市太平山自然学習センター」、愛称「まんたらめ」の送迎バスの名前。
「まんたらめ」は、所在地の「秋田市仁別字マンタラメ」に由来し、アイヌ語で「源流、源」の意味。

まんたらめは、かつてあった「大森山少年の家」の後継として、主に小中学生の宿泊研修、秋田ではそう呼ばないが“林間学校”の場となる、秋田市教育委員会の施設。
初代まんたらめ号は、まんたらめ開所の翌2004年度から存在したようで、元は秋田市交通局(秋田市営バス)が使っていた、いすゞ製車両。

1993年に空港リムジンバス(当時は市営バスと中央交通の共同運行)用として導入。交通局のリムジン撤退で、高齢者向け貸切バスなどに使われるも、貸切事業からも撤退。白ナンバーになって、市教委管轄になり、2003年度に市立御所野学院中学校美術部員がデザインした外観になって活躍した。
(再掲)初代まんたらめ号。折り戸なのが路線用の名残り

2代目まんたらめ号は、そっけないデザイン。
「まんたらめ号」以外何もなく、余計に長く感じる

写真では色合いが統一されないで写ってしまっているが、くすんだオレンジ色という感じだけど、鮮やかではある。
トヨタ「アクア」のメーカープションカラーとして、2014年末から2019年まで「オレンジパールクリスタルシャイン」という塗装があったのだが、それに近い。並べると違うかもしれないけど。
秋田市やまんたらめと、この色のと関連性はないと思う。どうしてこの色にしたんだろう。

それに、初代と同じ絵柄を描くのはコストなどで難しかったのかもしれないが、ワンポイントでも何かあればいいのに。
デザインが一新されたヘッドライト周り
LEDヘッドライトやツリ目デザインで、これまでの三菱ふそうの観光バスとはやや印象は変わったものの、そんなにキツイ感じもしないかな。
正面の行灯も、初代同様「まんたらめ号」。

以前も指摘したが、これでは、まんたらめ号の正体が分からない。正体を隠す必要はないし、秋田市民の税金も使って買った=秋田市民の物ではないだろうか。
秋田市の市章とか、「秋田市」か「秋田市太平山自然学習センター」の文字くらい、表示してもいいと思う。
太平山とまんたらめ号。まんたらめの場所はもっと左寄り
マイナーチェンジ前モデルと変わっていないと思われる後部は、何もない、見事にオレンジ一色。屋根も。※初代は後部にも、模様と「まんたらめ号」があった。

これまで、まんたらめ号は、1月の「新成人のつどい」の際、秋田駅から会場の市立体育館までの参加者輸送の任にも就いていた。まんたらめで宿泊研修した人にとっては、再会となる。
今年度の新成人は、年明けにまんたらめ号代替わりを知ることになるかと思いきや、新型コロナウイルス流行により、つどいは2021年夏に延期された。

また、まんたらめでは、学校利用がないタイミングで年数回、一般市民を対象にしたイベントを開催している。事前申し込みや抽選が原則のようだが、大人が参加できるものもある。
その際は、秋田駅東口からまんたらめ号による送迎が行われるようだ。今回も、そうした催しのための運行だった。


12年前に取り上げたように、元市営バスの車両はもう1台、黄色い「やまびこ号」があった。これはまんたらめ号より若干古いと思われる、日野セレガの貸切車。
当初は市教委の中央公民館所属だったが、今は公民館がなくなったから、市長部局の中央市民サービスセンター所管なのだろうか?【2022年1月10日追記】市教委 生涯学習室管轄の「社会教育バス」の位置付け。
やまびこ号は、先立って2019年に代替わりしてしまった。2代目は中型の日野メルファで、水色系の当たり障りのない塗装だったと思う。→この記事にて
秋田市交通局末期の事業縮小にほんろうされながらも、秋田市役所から離れることはなかった2台がなくなった。

【2021年2月25日追記】新しいまんたらめ号の客席の定員は55人らしい。
ちなみに、児童生徒数が多い学校ではまんたらめ号では運び切れない。ピストン輸送ではなく、足りない分は民間バス事業者を使っていた。年度分を一括して、秋田市が入札をしている。児童生徒の金銭負担は不明。
【2022年1月10日追記】まんたらめ号は購入ではなく「7年間のリース契約」とのこと。
コメント (2)
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