広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

ハッピーと日敷とダイユー

2018-04-26 00:16:37 | 秋田のいろいろ
ホームセンターの話。
新聞の折込チラシって、同業他社のチラシが申し合わせたように同じ日に折りこまれることがある。
家電量販店のチラシは、現在は土曜日だけど、20年くらい前は金曜日だった。今は週休二日になったのだし、休みの前日にチラシを見てじっくり検討し、翌日に店へ行くということができて、金曜日のほうがいいような気がするのは、素人考えでしょうか…

4月25日・水曜日は、ホームセンターのチラシが勢ぞろい。
4社
手前右から、コメリ、ホームセンターサンデー、ホームセンターハッピー、ダイユーエイト。
我が家に折りこまれるホームセンターのチラシとしては、ほかにはDCMホーマックがあるが、それは26日に折りこまれる模様。

ホーマックを含めたこの5社が、秋田市に展開するホームセンターのすべてと言っていいだろう。アマノや市外だけどイオンスーパーセンターは、スーパーとホームセンターが一体化したものなので、ここでは別扱いにします。


スーパー同様、ホームセンターもここ十数年で改廃・流行り廃りがあった。
秋田市で歴史があるホームセンターといえば、コメリだろう。ただ、コメリという店舗名では歴史は浅く、新潟の「コメリ」と業務提携した2002年頃からのようで、それ以前は「ヤマキ」という店だった。
秋田県能代市の「ヤマキ」という企業が経営し、1977年に秋田市に進出したそうだ。店舗名がコメリになってからもしばらくはヤマキが運営していたが、2009年に企業としてのコメリ本体(新潟市)に吸収されている。
秋田市では今は年配の人でも「コメリ」の名は比較的定着しているように感じられ、ヤマキの名は忘れ去られているかもしれない。

秋田市卸町には「ヤマキ」があった(今もコメリとして存続)が、「ヤマト」というチェーンでないホームセンターもあって、ややこしかった。ヤマトは、後にスーパーに業態転換し、ダイエー秋田店・マックスバリュ大町店が撤退した後の秋田ニューシティへ入ったが、2010年に経営破綻してしまった。


20年ちょっと前・1995年前後に秋田にできたのが、ホーマックとサンデー。赤い看板と青い看板だけど、個人的には若干、まぎらわしい。どちらもイオンが関係しているから。
サンデーは、本社が八戸(元は吉田産業の関連会社)なので青森に店が多く、「♪太陽さんさん日曜日」のCMソングを初めて聞いて、その存在を初めて認識したのは弘前にいた頃だったかもしれない。【26日追記】20年前は秋田市にはまだサンデーが少なく、反対に弘前にはサンデー以外のホームセンターがまだ少なかった。なお、大学からいちばん近いホームセンターが、バス通りのサンデー弘前松原店であったはず(僕の指導教官の先生も行きつけだったようだ)だが、今はなくなった。跡地はユニバースになり、サンデーとしては安原に移転した形かな。
秋田市では、イオン系列のマックスバリュと同じ敷地にあるホームセンターはホーマックが2店舗(広面と茨島)。サンデーはマックスバリュ港北店の道路を渡った向かい側にあったり、ライバルのマルダイやいとくと同じ敷地にあったりする。一方、ホーマックではイオングループならではのサービスは特になくWAONも使えないのに、サンデーではWAONが使えて20日30日に5%引きになるなど、どこかちぐはぐ。


個人的見解としては、いつの間にかできていて、今も存在感が薄いのが、ハッピー。
秋田市には外旭川1店、あとは本荘や横手湯沢にある。
最近、ハッピーの店舗情報を調べようとネット検索したら、驚いたことがあった。ハッピーを経営するのは、秋田県湯沢市の「日敷(にっしき=日本敷物工業の略)」だったのだ!
日敷といえば、昭和末頃だろうか「♪家具のデパート日敷」「♪家具の日敷」というジングルのテレビCMを流していた、あの日敷。
横手市には今も「家具のニッシキ」の店舗があるものの、ハッピーや「スーパーセンターTRUST」のほうに力を入れているようだ。
【7月4日追記】2018年7月時点でも「♪家具の日敷」のCMが放送されていた。昔のよりしゃれていて、映像が動くし、歌も新たに収録されたもののようだが、メロディは変わらない。


そして、いちばん最近できたのが、「ダイユーエイト」。
福島市の企業で、2012年に潟上市に秋田県初進出、2014年頃に秋田市立体育館の隣に2号店ができた。1度行っただけだけど、巨大なホームセンター。


さて、今回のチラシのうち、2社を比べてびっくり。
「大創業祭」
上のダイユーエイトと下のハッピーのチラシの中身が同じなのだ。
枠と店舗紹介部分はそれぞれ違うが、売出し商品は、安い野菜苗のラインナップと値段が違う(写真の中央左側のナスの画像部分)程度で、裏面も同一。
どういうこと?!
調べると、日敷は2013年にダイユーエイトと資本業務提携、2015年に連結子会社となっていた。

ということで、いつの間にかできていたハッピーは、いつの間にかダイユーエイトと同じになっていたのだった。
といっても、両社のチラシもホームページも店舗紹介には互いの店舗が出ているわけではないから、客としては分かりにくいし戸惑う。商品を探し求めて、ハッピーとダイユーエイト両方の店に行ってしまう客もいるだろうけど、それはあまり意味のない行為になってしまうのだから。
同じ店だと知っていても、店舗の大きさが違うし、ポイントカードなども違うだろうし、それはそれで戸惑う。
上部やサイドの告知はだいぶ異なる
ポイントカード関係のキャンペーンや割引クーポンの扱いは両社それぞれ。

チラシの「大創業祭」というのは、ダイユーエイト側には「創業43周年」とあるが、ハッピー側には何も書いていない。ハッピーとしては何を指しての「創業」なのだろうか。

なお、今回のチラシは、ハッピーはハッピーブランドの全店舗共通、ダイユーエイトは秋田寺内店、秋田潟上店、新潟中条店(新潟県唯一の店)の3店共通。

左がダイユーエイト、右がハッピー
ハッピー外旭川店では、秋田市大森山動物園のゾウなどのフンから作った堆肥を販売しているとのこと。
ダイユーエイトでは、電子マネーが使えるようになって、WAONも使える。ホーマックさんも使えるようにして!

ホームセンター業界もけっこう複雑。ホームセンター自体、ほとんど行かないこともあるけれど、各社の明確な個性が分からない。

【8月14日追記】2018年8月には、ダイユーエイトとハッピー連名(ロゴが同時に表示・ナレーションされる)のお盆セールのテレビCMが放送された。これにより、「ダイユーエイトとハッピーは関係がある」ことの認知度は多少増したことだろう。

【12月5日追記】2018年12月5日には、ダイユーエイトの「喜多方店オープン記念全店協賛セール」と題したチラシが折りこまれた。同日のハッピーのチラシは「歳末お買い得市」で、紙のサイズが半分だが、掲載商品と価格は相変わらず同一。
コメント (6)
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