男鹿線から来た奥羽本線・秋田行きに、土崎駅から1駅だけ乗車。
※土崎駅と追分駅では、駅舎内の待合スペースの工事中。内容は不明だが、両駅とも年明けまでかかる予定。土崎駅では、待合スペース・自販機の大部分が使えなくなっているが、そば店は営業中。
近くの席には、土崎より前から乗っていたタラちゃんくらいの歳の男の子と母。
列車が秋田駅ホームに入る頃、男の子が窓の外を指差して「ママ。おじさん電車だよ!」。続いて「ピンク電車も!」。
「ピンク電車」が、奥羽本線・羽越本線の普通列車701系電車を指すことは、容易に察しがつく。車体の帯の色がピンク(濃い赤紫とも言える)だから。
一方、「おじさん電車」って…
思わず窓の外を確認してしまった。
そのタイミングで見えていた車両は、ピンク電車こと701系のほかには男鹿線用キハ40系気動車(ここではキハ40形とキハ47形【4日訂正・秋田にキハ47はありません】キハ48形の便宜的総称)だけ。
キハ40系=おじさん電車と推定。(したがって、今、自分が乗ってるのもおじさん電車ということになるのだろう)
※気動車(ディーゼルカー)であるキハ40系は、正確には「電車」ではありませんが、この点は大人でも一般化しているので、ここでは問題としません。
国鉄設計の古い車体デザインであることは小さい子にも分かって、それがあたかもおじさんのように見えてしまい、「おじさんみたいな古い車両」だからおじさん電車なんだろうか。
(再掲)おじさん電車?
キハ40系も製造から40年が経つ。同年代の自分がそうであるように、もうすっかり“おじさん”なんだな…
と感慨深くなりかけたけれど、別の理由かもしれないと思い直した。
男鹿線の車両には、車両側面にナマハゲの顔が描かれている。
その子は、ナマハゲを知らないか(地元の子のように見えたけれど)、あるいは絵がナマハゲには見えなくて、おじさんの顔と認識してしまうのかもしれない。
「おじさんの絵がかいてある車両」でおじさん電車なのかも。
(再掲)こんな赤や青の顔のおじさんもいないかな…
帯色違い(緑の部分が青)でナマハゲがいない五能線用のキハ40系、あるいは国鉄時代のリバイバル塗装のタラコ色のキハ40系、そして真っ赤と真っ青な車体で側面に白い線でナマハゲが描かれた蓄電池電車EV-E801系を見たら、その子はなんと呼ぶのか、気になる。
ところで、おじさん電車もピンク電車も走る、秋田駅から奥羽本線下り方向(北)へ1.5キロほどのところには、第一新中島踏切と旭川橋梁がある。その先が県立秋田工業高校を内側にした大きなカーブで、泉踏切、秋田貨物駅に至る。
ここを通る列車は、特に危険な場面でなくても警笛(汽笛)を鳴らすことが多かった。
鳴らす場合の位置は、下りでは1つ手前の下中島踏切付近、上りではカーブの途中だったと思う。上り下りとも、橋の手前。
鳴らさずに通過する場合も一定の割合であった。
警笛を鳴らす条件は、鉄道会社ごとに決まりがあるが、秋田近辺の場合、どうも運転士の所属基地によっても違うようだ。
ここを通過する列車を運転するのは、JR東日本の秋田、東能代、大館、弘前、青森の各運輸区とJR貨物(所属基地名は知らない)だろうか、とにかくバラエティに富む。
経験上、貨物列車はまず鳴らさないし、旅客列車では弘前や青森の人が運転していると思われる長距離列車では鳴らさない場合があり、八郎潟折り返しや男鹿線など秋田運輸区の人が運転していそうな列車では鳴らすことが多いと感じていた。
一般的には、トンネルや長い橋に入る直前に警笛を鳴らすことがある。見通しが悪かったり、遮断器や警報機がなかったりといった、注意が必要な踏切の通過前にも鳴らす。これらは、万一、人がいた場合の注意喚起の目的。
この場所では、橋、踏切、あとはカーブも含めて要注意地点なので、鳴らすのかと考えていた。【13日補足】でも、旭川橋梁は、警笛を鳴らしてから渡る橋にしては、やや短いようにも感じられる。
【4日画像追加】(再掲)川の下流・西側から。対岸(右)が踏切、左側手前が工業高校で線路は西へ大きくカーブしていく
第一新中島踏切は、川沿いの道(河川管理用通路扱いか?)が通る、自動車は通れない軽車両・歩行者用の踏切。橋が上下線別に架かっている都合上、踏切部分の上下線間の間隔がやや広くなっていて、渡る距離が少し長い踏切でもある。
さらに、かつては警報機は設置されていたものの遮断機がなかった(第3種踏切)ので、踏切としての危険性が、一般的な踏切より高かったはず。10年ほど前だと思うが、遮断器が設置されて第1種踏切になった。
今年の春から走るようになった、男鹿線のEV-E801系電車は秋田運輸区の担当のようだが、やはり鳴らしていた。運行開始当初は。
ところが、5月頃には、鳴らさないで通過するようになった。そして701系やキハ40系でも、同様。
現時点では、鳴らす列車が皆無になったわけではなく、たまに鳴らしてはいる。先日は、珍しく上り貨物列車が、短く「ピッ!」と鳴らしていた。
でも、総合的には以前より鳴らす列車が減っている。
秋田支社管内では、ワンマン運転の普通列車が駅を発車する際も警笛を鳴らすのが一般的。これも、最近は鳴らさないことが以前より増えた気がしなくもない。
秋田運輸区辺りで方針が変わって、警笛をあまり鳴らさないことにしたのだろうか。
全国的に、大昔はもっと警笛を鳴らしていたが、最近は安全性向上(柵が設置されたり、各種安全装置ができたり)や騒音防止のためか、鳴らす場面は減少傾向。
旭川橋梁の場合、橋のすぐ横の踏切の警報機の音が聞こえて列車接近は分かるし、遮断器が設置されたのなら第一新中島踏切も他の踏切と変わらないわけで、考えてみれば別段鳴らす必要性がないようにも思える。
我が家では、夜など風向きによっては、ここを通過する列車の音が聞こえることがある。
下り最終列車とその戻りの回送、かつてはトワイライトエクスプレスなど、警笛とともに橋を渡るガタンゴトンという音を夢の中で聞いているのだが、警笛の音をあまり聞けなくなったのは、ちょっと物足りない。線路際のお宅ではいくぶん静かになっていいでしょうけれど。
【7日追記】久々に下り最終(701系八郎潟行きワンマン)が、折り返して秋田へ回送していると思われる列車の通過音が聞こえた。短く軽く「ポッ」と警笛を鳴らしてから橋を渡った模様。基本的には各運転士個人の判断なんだろうか。
でも、EV-E801系は明らかに導入当初より鳴らさなくなっている。EV-E801系は、スピーカーから音を出す電笛なので、指向性があって他形式の空気笛よりは騒音になりにくい(横や後ろへは響きにくい)ようにも感じるけれど。一方、EV-801系の列車には、運転士のほかに(ワンマン運転のくせに)車両トラブルや乗降時の乗客案内のためか「指導」の腕章を着けた乗務員が、前の運転台にほぼ必ず添乗している。鳴らさなくなったのは、そんなことも関係しているのかな。
※土崎駅と追分駅では、駅舎内の待合スペースの工事中。内容は不明だが、両駅とも年明けまでかかる予定。土崎駅では、待合スペース・自販機の大部分が使えなくなっているが、そば店は営業中。
近くの席には、土崎より前から乗っていたタラちゃんくらいの歳の男の子と母。
列車が秋田駅ホームに入る頃、男の子が窓の外を指差して「ママ。おじさん電車だよ!」。続いて「ピンク電車も!」。
「ピンク電車」が、奥羽本線・羽越本線の普通列車701系電車を指すことは、容易に察しがつく。車体の帯の色がピンク(濃い赤紫とも言える)だから。
一方、「おじさん電車」って…
思わず窓の外を確認してしまった。
そのタイミングで見えていた車両は、ピンク電車こと701系のほかには男鹿線用キハ40系気動車(ここではキハ40形と
キハ40系=おじさん電車と推定。(したがって、今、自分が乗ってるのもおじさん電車ということになるのだろう)
※気動車(ディーゼルカー)であるキハ40系は、正確には「電車」ではありませんが、この点は大人でも一般化しているので、ここでは問題としません。
国鉄設計の古い車体デザインであることは小さい子にも分かって、それがあたかもおじさんのように見えてしまい、「おじさんみたいな古い車両」だからおじさん電車なんだろうか。

キハ40系も製造から40年が経つ。同年代の自分がそうであるように、もうすっかり“おじさん”なんだな…
と感慨深くなりかけたけれど、別の理由かもしれないと思い直した。
男鹿線の車両には、車両側面にナマハゲの顔が描かれている。
その子は、ナマハゲを知らないか(地元の子のように見えたけれど)、あるいは絵がナマハゲには見えなくて、おじさんの顔と認識してしまうのかもしれない。
「おじさんの絵がかいてある車両」でおじさん電車なのかも。

帯色違い(緑の部分が青)でナマハゲがいない五能線用のキハ40系、あるいは国鉄時代のリバイバル塗装のタラコ色のキハ40系、そして真っ赤と真っ青な車体で側面に白い線でナマハゲが描かれた蓄電池電車EV-E801系を見たら、その子はなんと呼ぶのか、気になる。
ところで、おじさん電車もピンク電車も走る、秋田駅から奥羽本線下り方向(北)へ1.5キロほどのところには、第一新中島踏切と旭川橋梁がある。その先が県立秋田工業高校を内側にした大きなカーブで、泉踏切、秋田貨物駅に至る。
ここを通る列車は、特に危険な場面でなくても警笛(汽笛)を鳴らすことが多かった。
鳴らす場合の位置は、下りでは1つ手前の下中島踏切付近、上りではカーブの途中だったと思う。上り下りとも、橋の手前。
鳴らさずに通過する場合も一定の割合であった。
警笛を鳴らす条件は、鉄道会社ごとに決まりがあるが、秋田近辺の場合、どうも運転士の所属基地によっても違うようだ。
ここを通過する列車を運転するのは、JR東日本の秋田、東能代、大館、弘前、青森の各運輸区とJR貨物(所属基地名は知らない)だろうか、とにかくバラエティに富む。
経験上、貨物列車はまず鳴らさないし、旅客列車では弘前や青森の人が運転していると思われる長距離列車では鳴らさない場合があり、八郎潟折り返しや男鹿線など秋田運輸区の人が運転していそうな列車では鳴らすことが多いと感じていた。
一般的には、トンネルや長い橋に入る直前に警笛を鳴らすことがある。見通しが悪かったり、遮断器や警報機がなかったりといった、注意が必要な踏切の通過前にも鳴らす。これらは、万一、人がいた場合の注意喚起の目的。
この場所では、橋、踏切、あとはカーブも含めて要注意地点なので、鳴らすのかと考えていた。【13日補足】でも、旭川橋梁は、警笛を鳴らしてから渡る橋にしては、やや短いようにも感じられる。

第一新中島踏切は、川沿いの道(河川管理用通路扱いか?)が通る、自動車は通れない軽車両・歩行者用の踏切。橋が上下線別に架かっている都合上、踏切部分の上下線間の間隔がやや広くなっていて、渡る距離が少し長い踏切でもある。
さらに、かつては警報機は設置されていたものの遮断機がなかった(第3種踏切)ので、踏切としての危険性が、一般的な踏切より高かったはず。10年ほど前だと思うが、遮断器が設置されて第1種踏切になった。
今年の春から走るようになった、男鹿線のEV-E801系電車は秋田運輸区の担当のようだが、やはり鳴らしていた。運行開始当初は。
ところが、5月頃には、鳴らさないで通過するようになった。そして701系やキハ40系でも、同様。
現時点では、鳴らす列車が皆無になったわけではなく、たまに鳴らしてはいる。先日は、珍しく上り貨物列車が、短く「ピッ!」と鳴らしていた。
でも、総合的には以前より鳴らす列車が減っている。
秋田支社管内では、ワンマン運転の普通列車が駅を発車する際も警笛を鳴らすのが一般的。これも、最近は鳴らさないことが以前より増えた気がしなくもない。
秋田運輸区辺りで方針が変わって、警笛をあまり鳴らさないことにしたのだろうか。
全国的に、大昔はもっと警笛を鳴らしていたが、最近は安全性向上(柵が設置されたり、各種安全装置ができたり)や騒音防止のためか、鳴らす場面は減少傾向。
旭川橋梁の場合、橋のすぐ横の踏切の警報機の音が聞こえて列車接近は分かるし、遮断器が設置されたのなら第一新中島踏切も他の踏切と変わらないわけで、考えてみれば別段鳴らす必要性がないようにも思える。
我が家では、夜など風向きによっては、ここを通過する列車の音が聞こえることがある。
下り最終列車とその戻りの回送、かつてはトワイライトエクスプレスなど、警笛とともに橋を渡るガタンゴトンという音を夢の中で聞いているのだが、警笛の音をあまり聞けなくなったのは、ちょっと物足りない。線路際のお宅ではいくぶん静かになっていいでしょうけれど。
【7日追記】久々に下り最終(701系八郎潟行きワンマン)が、折り返して秋田へ回送していると思われる列車の通過音が聞こえた。短く軽く「ポッ」と警笛を鳴らしてから橋を渡った模様。基本的には各運転士個人の判断なんだろうか。
でも、EV-E801系は明らかに導入当初より鳴らさなくなっている。EV-E801系は、スピーカーから音を出す電笛なので、指向性があって他形式の空気笛よりは騒音になりにくい(横や後ろへは響きにくい)ようにも感じるけれど。一方、EV-801系の列車には、運転士のほかに(ワンマン運転のくせに)車両トラブルや乗降時の乗客案内のためか「指導」の腕章を着けた乗務員が、前の運転台にほぼ必ず添乗している。鳴らさなくなったのは、そんなことも関係しているのかな。