goo blog サービス終了のお知らせ 

広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

竿燈初日

2009-08-03 23:38:05 | 秋田の季節・風景
※竿燈まつりの前回の記事はこちら
※竿燈(かんとう)は、一時、常用漢字対応のため「竿灯」と表記していた時期がありましたが、現在は、本来の「竿燈」が正式表記になっています。
いよいよ秋田の夏祭り「竿燈まつり」が今日から4日間の日程で始まった。
まだ梅雨が明けていない東北だが、今日の昼間は晴天で暑かった。初日は昼間の竿燈はなく(一部団体がデモンステレーション的にやる場合があるが)、夜から始まる。

昼間(15時前後)の様子。官庁街山王大通りはそろそろ観光客が歩き始めて、いつになく賑やか。でもこの辺って協賛イベントは多少あるけど、そんなに見るものはない。このお客様たちはどこから来てどこへ行き、何をしようとしているんだろう? 団体客でもなさそうだったし、駅前方向に行けば千秋公園とか見所はあるけど。でなければホテルに帰って寝るとか。
僕が観光客なら、この辺で祭り開始まで3時間以上をつぶす自信はない。それはともかく、
風で折れて再設置中だった秋田市役所前の置き竿燈
市役所庁舎前にも出店が出ているらしい。隣のNHK跡地の屋台村もやっているが、それほど人が多くない。斜め向かいの秋田県庁第二庁舎で県内第3セクター鉄道沿線の観光PRと竿燈の太鼓の披露が行われていたので、そっちに流れていたみたいではあるけど。

会場の竿燈大通り。
普段は何屋さんか分からないような場所や空き地が出店に変身

恒例のローソン秋田竿燈大通店も出店準備中
早々と場所取りする人もちらほらいるが、必要ないんじゃないかなあ…
開店3日目のローソン秋田大町二丁目店もやっぱり出店

前は町内に提灯を飾ってなかった町内でも、直前になって設置した所もある。
上米町二丁目(信号より手前)、同一丁目
ここは通りを横断するようにして提灯を張るのが恒例。2町内の太鼓を乗せた屋台のトラックが待機中。
~数時間後~
夜は19時から竿燈が通りに入場、19時半に演技開始。(一説にはNHKの7時のニュースのエンディングに映るように19時半にしているとのことだが、真偽は不明。時間がずれる日もあります)
移動できない観覧席のお客の公平性を期してと思われるが、1時間の演技時間中、2回中断して数十メートル移動が行われる(以前は1回だった)。これにより、いろんな町内・団体の竿燈を楽しめるという配慮。最後に竿燈に触ったり記念撮影できる時間があり、21時前に終了。
上の写真の反対側から
上空でウサギの餅つきの提灯が灯り、奥の大通りで竿燈がゆらゆらと揺れている。このように竿燈を遠くから眺めるのもまた趣があっていい。

どうしてここから会場に入ったかといえば、混雑が少ないと思われるから。
会場の両端寄りの歩道は混雑し、特に秋田駅側はひどいが、会場中程は余裕があるので、両端を避けて裏道からアクセスすれば楽なのです。道路の位置関係から、米町など通り北側(通町寄り)から行く方が歩く距離が少なくて済むと思う。(南側へ行く場合、祭り中は道路の横断ができないので、数か所ある地下道を利用してください)
ローソン大町二丁目店前
ちょうど自転車通行帯部分に観客がいて、その後ろを通行人が自由に歩ける程度で余裕がある。
ローソンの出店のある駐車場は、「座り込み禁止」になっていたこともあり、スペースがあり、立って見ている分には怒られなかった。
今年はお客が少ないと言われているが、それに関わらず例年ここはこの程度の混雑だと思う。
もうちょっと山王十字路寄りへ進むと、もっとガラガラで最前列でカメラを構えられる場所もあった。やっぱり場所取りなんかいらない。
肩に乗せてる


継ぎ竹」を付けているが、途中に花笠が2つ付いている。しかも手で傘を回しながらの演技で余裕があることをアピールしている。傘でなく扇で仰ぐこともあるが、こういう遊び心が楽しい。
後ろは秋田中央道路のトンネル出入口付近のため、観覧席の構造が他と違って位置が高い。

観客にとてもウケていたが、ほどなく倒してしまい、またウケる。こうしたスリルや会場の一体感も竿燈の魅力。

先日、下米町一丁目の事務所前にあった市松模様の板はやはり屋台の飾りだった。
後部にはまといが付いている。屋台にこれ以上に派手な趣向をこらす団体もある。

会場近くの秋田市立山王中学校の竿燈
大若より1サイズ下の「中若(ちゅうわか)」だ(竿燈の大きさについてはこちら)。提灯が小振りで印象が違う。中若を所有する団体はそう多くないはず。

屋台がちょっと派手なのは郵便局(?日本郵政グループ?)
手前の竿燈は最小の「幼若(ようわか)」。背後の大若や手前の大人の背丈と比べても小ささが分かる。
この男の子、何度か挑戦するのだけど、すぐ倒してしまう。これがかわいくて観客の笑いを誘っていた。大きな竿燈の迫力もいいが、こんなほほえましい光景も楽しい。

さて、最後に残念に思ったのが、観客の誘導体制。
明石の花火大会の事故を受けてか、数年前に混雑する秋田駅寄りを通った時は、警備員がマイクで「立ち止まらないで右側を歩いてください」などと叫んでいて、神経質になっているのが分かったが、事故防止には当然のこと。
でも、今日の山王十字路付近は人の流れが滞っていた(僕が通った時点で)。それなのに歩道の通行人に目を向ける警察官や警備員はハンドマイクを腰に下げているのに使わず、祭りのどよめきの中、肉声で「こっち側を歩いて」と時折つぶやくように言う程度。場所柄人が多くなるのは仕方ないが、もっと積極的に誘導すれば、混雑は改善されると思う。
人ごみに慣れない秋田の人(特に中高生の集団とか)は平気で立ち止まるし、せっかちな関西系のおばさまなどは猛然とそこに追い越しをかけるので混乱気味の場面も。人の絶対数が少ないのでそれほど危険性は高くないとはいえ、万が一のこともあるし、観客のスムーズな移動とイライラ解消のために積極的に声掛けをしてほしい。
制服を着た人が5人。1人は自転車の人と話してるけど他の4人は…
あまり混雑していないある交差点では、警察官だか警備員だか知らないが、5人もいて、僕にはただ「突っ立って」いるように見えた。何かほかの大事な任務を担っているのかもしれないが、このうちの2人くらいを混雑する地点に分散配置できないんだろうか。
ということで、おいでになる皆様には、会場両端ではなく、中程からの出入りをおすすめします。

今日は例年並みにお客はいたし、風が弱くて竿燈日和だった。この天気が続いてほしい。
個人的にはカメラの設定がイマイチだったのでリベンジを。明日からは昼の「妙技会」も始まるので、また紹介します。※2日目の様子はこちら
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする