田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

近頃の婆さま

2013年09月20日 | 宗教その他
 入院、施設への入所で半年が過ぎました。認知症が進んだとは言え、意思の疎通はできます。しかしずいぶん耳が遠くなりました。大声で話さなければ聞こえないようです。大声は開放扉の室の外まで聞こえてしまいます。外のお婆さんたちが私の声に反応してしまい「ご飯はまだですか。」とか「先生、先生ぃ」って私を呼びます。皆さん楽しそうだから返事はしないでニコニコ笑って返します。
 婆さまの隣のベッドに新しい人が入所されました。小さなお婆さんです。我が家の婆さまより年下だと思います。家族から離れた生活が辛そうです。「ここへ来たら、何も出来ない。私しゃもうだめだ。」と妻に言ったそうです。聞こえていないはずの我が家の婆さまは、妻の困った雰囲気を察したのか「六兎が待ってるから早よう帰れ。」と言ったそうです。施設の中は悲喜こもごもです。
 私は宗教ブログをよく読むのですが、信者の中に心の病を抱えている人がとても多い宗教団体があります。私の兄一家もその宗教団体に入信しているのですが、家族全員が心を病んでいるような気がしてなりません。万が一そうであっても、どうしようもないことです。考えるだけ無駄と思うのです。
 今の私は教義を知りたいとは思いません。しかし、長くブログを読んでいるうちに、おおよそのことが解りました。「清くありたい。」とか「強くなりたい。」と十代始めの頃は誰もが思うものですし、我が子を持てば己の信じていることを継いで欲しいと思うでしょうが、宗教の中で競争してまで何を求めたのでしょうか?。教義にある『永遠の命』なのでしょうか?。私はとうてい理解不能です。人は一人で生まれて、一人で死んでいきます。施設の中で静かに死を迎えようとしているご婦人たちを見て、できることなら、私もそのように穏やかに死を迎えたいと思う今日この頃です。今日の六兎は仙人みたいです。おしまい。


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