田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

「俺達同居しないから」って言われたU子さん

2015年04月28日 | 宗教その他
 U子さんは妻の同僚、ほぼ同年代です。ご主人は某有名百貨店を定年退職し、悠々自適と言いたいところだが、ご主人の父親がまだら認知症だそうです。父親の妹さんが夫君死別独身で、昼間の介護を引き受けてくださっているそうです。ところが、叔母さんが足を痛め、介護ができなくなりました。父親との関係が良くないご主人では介護ができず、しかたなく施設への入所を決断されたそうです。
 
 そんなU子さんですが、昨年末から長男の三番目のお孫さんの出産お手伝いをご夫婦でなさり、職場を休まれました。仕事熱心なU子さんですので、長男の会社が休みの土日に職場へ来ていました。U子さんはずっと休みなしだったそうですが、三人のお孫さんに囲まれ生き生きしてました。
 
 そのころのU子さんは妻に「二世帯住宅用の敷地を探している」と話しました。紹介される敷地は、帯に短し襷に長しで決めかね、いわゆる幸せな悩みでした。内心の妻の気持ちは、妻の実家の両親があじわった同居ゆえの辛さを見知っているので、U子さんの喜びにもろ手を挙げて賛成できませんでしたが、他人の喜びに水はさせなかったそうです。
 
 U子さんが腰を痛め、インフルエンザに罹患し、扁桃腺炎を再発し、長く職場離脱されました。ようやく快癒し、妻と昼食を共にしたとき、沈んだ顔のU子さんが「息子が、俺達同居しないからって言ってきた。どうやら主人と折り合いが悪いみたい」とさみしそうに言いました。妻は何も言えず『そうなの、残念ネェ』とだけ答えたそうです。こんな話を昨晩の夕食時聞きました。
 
 私と妻は息子夫婦と同居するつもりはありません。でも、できる限り子供と孫の精神的な支えになろうと思っています。私は妻より先に世を去るのが目標です。息子には、妻がさみしさを感じないようにして欲しいと言ってあります。息子は「わかっている」と答えてくれました。
 
 昨年末、孫を授かりました。孫には軽い先天性奇形がありす。来月は手術予定ですので、嫁子の支えになろうと、妻と話し合っております。そんな嫁子ですが、「明日、そちらでご飯を食べたい」などと言ってきました。妻は「じゃぁ、おいで。だけど粗食だよ」と言ってました。そんな孫だからこそ、生まれつきの不思議な力を持っているのでしょうね。
 
 さてU子さんの話を聞いて、私は妻に「俺達同居しないからと言う息子さんの言葉の裏には『俺達は老後の介護をしないよ』との意味が含まれているような気がする。楽しみにしていたU子さんには気の毒だね。U子さんは自分達の老後のことなどは決して考えていないだろうにね」と言うと、妻は「U子はそこまでは考えていない。お爺ちゃんの介護もしてたからこそ、自分達は息子の世話にはなりたくないって言ってた。孫が可愛いだけなのにね」とさみしそうでした。
 
 明日、息子夫婦と○っちゃんとロク(老犬)に「爺は健康で死ぬために、一切の延命処置を拒否する。葬儀は直送に限定する。納骨は50日祭まで待つ必要はない。一切の縁起をかつぐな、宗教を脱せよ。以上!」って言おうかなぁ・・・・。

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