平成23年度日本造園学会関東支部大会(千葉大学松戸キャンパス、2011年10月15日~16日)のプログラムとして実施された千葉大学園芸学部創立100周年記念館周辺のランドスケープデザインコンペ作品展示、造園遺産見学会、現場セッション&ガーデンカフェについて、日本造園学会誌「ランドスケープ研究」に概要を報告しました。
詳しくは、池尻あき子、高橋輝昌、木下剛、小松秀次、霜田亮祐「支部活動から全国規模の活動へ、地域との連携の重要性を実感した支部大会~震災をテーマとした学生デザインワークショップと造園遺産の庭園を活用した現場セッションの試み~」(ランドスケープ研究、75(4),2012,pp.336-338)参照のこと。
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造園遺見学学会、現場セッション&ガーデンカフェの企画は以下のとおり
全体テーマ:ランドスケープ遺産の保全と新たな価値の創造
日時:平成23年10月16日(日)
場所:松戸市戸定歴史公園,千葉大学園芸学部
10:00~12:00 ランドスケープ遺産見学会:「戸定が丘緑の回廊」を歩く
戸定が丘緑の回廊は、千葉大学、松戸市民、松戸市役所の協働により発足したプロジェクトである。戸定が丘歴史公園(国重要文化財の戸定邸 、千葉県指定名勝の戸定邸庭園 、関東の富士見百景 、日本の歴史公園百選)と千葉大学園芸学部の近代庭園群(造園学会関東支部選定造園遺産)の価値の啓発をはかり、大学と地域の交流を図ることを目的に、松戸シティガイドの協力を得て平成16年からガイドツアーが行われている。今回のランドスケープ遺産見学会は、この戸定が丘緑の回廊を、当地の歴史と文化に詳しい専門家の案内により歩き、地域社会にとっての戸定が丘の意義について考えてみたい。
ナビゲーター:齊藤 洋一 氏(松戸市戸定歴史館館長補佐・学芸員)
石井 匡志 氏(アゴラ造園株式会社,日本造園学会関東支部幹事)
12:00~13:00 現場セッション&ガーデンカフェ:ランドスケープ遺産の選定が地域に与える意味
ランドスケープ遺産の価値をいかに特定し共有するかは、当該遺産の保全にとって重要な意味をもつ。特に、新たな遺産選定や危機遺産の場合、従来の評価基準を適用したり、学術的価値を特定するだけでは保全に至らないことも多い。従来の価値体系になじまない近代の遺産をどう評価するかという問題や、当該物件に対する地域社会の評価と所有者・管理者による価値認識とのズレなどはその典型といえよう。こうした問題を克服し、ランドスケープ遺産として保全してゆくには、多様な利害関係者が共有しうる価値を新たに発見または創造しなければならない局面も多いだろう。その際、ランドスケープ遺産に選定することが当該物件の保全上どのような意味をもつのか。以上の問題について、千葉大学園芸学部の移転問題に端を発した近代庭園群の保全活動を例に議論することを今回の現場セッションの目的とする。
会場:千葉大学園芸学部フランス式庭園(雨天の場合:緑風会館2階生協食堂)
軽食ケータリング(サンドイッチ、コーヒー&ドリンク、料金は別途徴収)
モデレータ:
菅 博嗣 氏(有限会社あいランドスケープ研究所)
話題提供者:20分(@10分×2名)
地域社会からみた戸定が丘:高橋 盛男 氏(松戸まちづくり交流室テント小屋,フリーランスライター)
大学移転問題と造園遺産の選定:木下 剛 氏(千葉大学大学院園芸学研究科)
自由討議:40分
詳しくは、池尻あき子、高橋輝昌、木下剛、小松秀次、霜田亮祐「支部活動から全国規模の活動へ、地域との連携の重要性を実感した支部大会~震災をテーマとした学生デザインワークショップと造園遺産の庭園を活用した現場セッションの試み~」(ランドスケープ研究、75(4),2012,pp.336-338)参照のこと。
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造園遺見学学会、現場セッション&ガーデンカフェの企画は以下のとおり
全体テーマ:ランドスケープ遺産の保全と新たな価値の創造
日時:平成23年10月16日(日)
場所:松戸市戸定歴史公園,千葉大学園芸学部
10:00~12:00 ランドスケープ遺産見学会:「戸定が丘緑の回廊」を歩く
戸定が丘緑の回廊は、千葉大学、松戸市民、松戸市役所の協働により発足したプロジェクトである。戸定が丘歴史公園(国重要文化財の戸定邸 、千葉県指定名勝の戸定邸庭園 、関東の富士見百景 、日本の歴史公園百選)と千葉大学園芸学部の近代庭園群(造園学会関東支部選定造園遺産)の価値の啓発をはかり、大学と地域の交流を図ることを目的に、松戸シティガイドの協力を得て平成16年からガイドツアーが行われている。今回のランドスケープ遺産見学会は、この戸定が丘緑の回廊を、当地の歴史と文化に詳しい専門家の案内により歩き、地域社会にとっての戸定が丘の意義について考えてみたい。
ナビゲーター:齊藤 洋一 氏(松戸市戸定歴史館館長補佐・学芸員)
石井 匡志 氏(アゴラ造園株式会社,日本造園学会関東支部幹事)
12:00~13:00 現場セッション&ガーデンカフェ:ランドスケープ遺産の選定が地域に与える意味
ランドスケープ遺産の価値をいかに特定し共有するかは、当該遺産の保全にとって重要な意味をもつ。特に、新たな遺産選定や危機遺産の場合、従来の評価基準を適用したり、学術的価値を特定するだけでは保全に至らないことも多い。従来の価値体系になじまない近代の遺産をどう評価するかという問題や、当該物件に対する地域社会の評価と所有者・管理者による価値認識とのズレなどはその典型といえよう。こうした問題を克服し、ランドスケープ遺産として保全してゆくには、多様な利害関係者が共有しうる価値を新たに発見または創造しなければならない局面も多いだろう。その際、ランドスケープ遺産に選定することが当該物件の保全上どのような意味をもつのか。以上の問題について、千葉大学園芸学部の移転問題に端を発した近代庭園群の保全活動を例に議論することを今回の現場セッションの目的とする。
会場:千葉大学園芸学部フランス式庭園(雨天の場合:緑風会館2階生協食堂)
軽食ケータリング(サンドイッチ、コーヒー&ドリンク、料金は別途徴収)
モデレータ:
菅 博嗣 氏(有限会社あいランドスケープ研究所)
話題提供者:20分(@10分×2名)
地域社会からみた戸定が丘:高橋 盛男 氏(松戸まちづくり交流室テント小屋,フリーランスライター)
大学移転問題と造園遺産の選定:木下 剛 氏(千葉大学大学院園芸学研究科)
自由討議:40分