Sketch of the Day

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交響曲三昧

2007-11-08 | Media
最近、交響曲じゃないと感じなくなってきた。少なくとも、協奏曲。それもヴァイオリンとかじゃダメで、ピアノ。こまったなぁ、時間がかかるんだよ、交響曲は。

ということで、まずはカラヤン/BPO、76年録音(DG)の「エロイカ」。高速豪華な英雄であるが、言われるほどに悪くはないと思う。というより、個人的には好きな演奏である(昨今のピリオド演奏よりはよほど肌に合う)。この演奏に慣れてしまうと、名盤の誉れ高いフルヴェン52年(EMI)のエロイカが鈍重に聞こえてくる。

お次は、バーンスタイン/VPO、84年録音(DG)のシューマン交響曲第1番《春》、同第3番《ライン》。シューマンのシンフォニーはなかなかよいということに最近気づいた。熱いシューマンである。いいんだけど、ちょっと汗かき過ぎだな。こういう「熱さ」よりは、薄っぺらいとか表面的であるとか、なんと言われようが、僕はカラヤン的洗練を好む。

最後は、ブーレーズ/VPO、05年録音(DG)のマラ2《復活》。これはいい。とくに第4楽章「原光」がすばらしく、これだけでもこのレコードは買う価値がある。一部ファンの間では、楽譜に忠実なだけのマーラーらしさに欠ける演奏と云われているけれど、そもそも演奏芸術における○○○らしさって何だ! そんなの、演奏家次第、聴き手次第だ。。。今年のクリスマスはこのマラ2で決まりである。